シイタケはガンに効く

シイタケの健康効果

シイタケとビタミンD
シイタケはキノコ類の中でも栄養価が高く、病気の予防・改善の面でもおススメです。しかし、それだけではなくダイエットにも非常におススメ。カロリーも低く、食物繊維が豊富です。しかし、好き嫌いが分かれる食品でもあります。苦手という方もいるのではないでしょうか?

シイタケのビタミンD

シイタケにはビタミンDという栄養素が含まれています。このビタミンDは骨の代謝にかかわる栄養素です。骨を丈夫にするためにカルシウムの摂取を重視する方も多いですが、カルシウムだけ摂ればよいものではありません。カルシウムとあわせてビタミンDを摂るようにするとカルシウムの吸収が促進されます。特に子供は骨の成長が活発なので、子供の頃からカルシウム+ビタミンDを摂っておくと良いでしょう。高齢者の方は骨粗しょう症予防の為に働いてくれる成分でもあります。
また、近年の研究で癌の抑制、免疫力の向上や糖尿病を予防するといった研究結果もあります。

・カルシウムの骨への吸収促進
・骨の回復と成長促進
・骨粗しょう症の予防
・免疫力向上
・癌抑制
・糖尿病予防
・くる病予防

ビタミンDが不足するとどうなる?

日本人は昔からシイタケなどのきのこ類を食べてきたので、不足することはあまりなかったのです。しかし、近年の「食の欧米化」などの食生活の変化からビタミンDの摂取量が減少が懸念されます。ビタミンDが不足してしまうと下記のような症状が起こります。

・骨粗しょう症
・くる病
・糖尿病
・免疫力低下
・自閉症
・うつ病
・花粉症

くる病とは子供に起こる病気で、ビタミンD不足によって骨の形成がうまくいかず、極端なO脚や背が伸びにくくなってしまうといった症状がでます。現在では粉ミルクにビタミンDが添加されているため、昔に比べてビタミンDは少なくなりました。しかし、親の教育方針で母乳だけで育てたり、間違った離乳食を与える事で再び「くる病」への注意喚起がなされています。母乳で育てたいお母さんは、シイタケや鮭などのビタミンDの多い食品を食べるようにして下さい。

シイタケのビタミンD量をアップさせる方法

ビタミンDの効果についてはご理解頂けましたか?それではシイタケに含有されているビタミンD量をアップさせる方法をご紹介します。その方法とは「天日干しにする」です。
シイタケを天日干し

天日干しするとビタミンD量がアップする

これはシイタケ特有の現象です。魚介類のように天日干しで「うまみ」や「香り」がアップするような事はあっても、栄養素が増えることはほぼありません。逆にビタミンKや葉酸といった成分は天日干しにすることで現象する事もあります。
シイタケに多く含まれているエリゴステロール(プロビタミンD)という成分は、紫外線を浴びるとビタミンDに変化します。その結果、ビタミンD量が増えるのです。

市販の干しシイタケではダメ。自分で干そう!

市販の干ししいたけ
「市販の干しシイタケを買えばいいじゃん」そう思った方もいるのでは?必ずしも市販の干しシイタケにビタミンD量が多いわけではありません。市販の干しシイタケの中には、熱風などで乾燥させて作ったものが多くあります。残念ながらこの方法ではビタミンDは増えません。あくまで天日干しして紫外線に当てねばビタミンDは出来ないのです。また、最近では日光にあてず、室内で栽培されたものも多いのが現状です。こういったものには、ほとんどビタミンDが含まれません。しかし心配しないでください。室内で栽培されたシイタケも天日で干しさえすればビタミンDは増えてくれます。スライスしてからザルに乗せ、日当たりが良く、風通しの良い場所で1時間ほど天日干ししてやりましょう。
また、スライスしていないシイタケを天日干しする場合は、軸の部分が上にくるようにして干すようにしましょう。
シイタケ干す時の注意
ちなみに、なんとシイタケに限らず「えのき」「しめじ」も天日干しをするとビタミンD量はアップしますよ!

まとめ

・シイタケに含まれるビタミンDには骨の成長促進、骨粗しょう症予防、免疫力向上、くる病予防等の効果がある
・シイタケは天日で干すとビタミンD量がアップする
・市販の干しシイタケは案外ビタミンDが少ない。自分で天日に干しましょう
・シイタケに限らず、「えのき」や「しめじ」も干すとビタミンDがアップする