中国産ピーナッツの危険性

中国産ピーナッツの危険性
管理栄養士のタイゾーです。

酒のつまみやお菓子としても用いられるピーナッツ。そのピーナッツの安全性を気にしたことはありませんか?

このページではピーナッツの安全性についてご紹介しています。安全なピーナッツの選び方も合わせてご紹介していきますので参考にして下さい。

ピーナッツとは

落花生はマメ科の植物で下の画像のように殻つきのものを「落花生」といいます。他のマメ科の種子に比べて脂質が非常に多いので、栄養学上はマメ類ではなくヘーゼルナッツやマカダミアナッツ、ピスタチオなどと同じ「種実類」に分類されます。しかし本当は「大豆」などのマメ科です。食用にする大粒種と油用に加工するための小粒種があります。

アンデス地方が原産で日本では明治時代から栽培が始まりました。日本国内では千葉県産が有名ですが、中国、南アフリカ、アメリカ産などが出回っています。


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ピーナッツと落花生の違い

今回紹介するピーナッツですが、落花生とピーナッツって同じもの?という疑問をお持ちの方もいるので少しご紹介。

結論から言えば、落花生を加工したものをピーナッツといいます。

殻付きが「落花生」、渋川がついているのが「南京豆」、渋川を取り除いたツルツルしているのが「ピーナッツ」です。私達がよく食べているのは、渋川を取り除いたピーナッツを油で揚げ、塩味をつけた「バターピーナッツ」です。

ピーナッツのメリット

お酒のつまみなどのイメージが強いピーナッツですが、実は健康効果が高い食材です。以下にピーナッツがもたらしてくれる健康メリットを上げておきます。

ダイエットをサポート

ピーナッツは糖質が低いため、糖質制限を行うダイエッターには良い食材と言えるでしょう。糖質量は100g中11.3gとなっています。

さらに良質な脂質やタンパク質が含まれているので、ダイエット中に栄養不足に陥らないようにしてくれます。また、手軽に食べることができるので間食に適しています。

コレステロールを下げる

ピーナッツに含まれる成分の半分は脂質です。炒ったピーナッツの場合100g中49.4gが脂質となっていますのでかなり多いのがお分かりになるでしょう。

「脂質が多いから良くない」というイメージをお持ちの方がいますが、ピーナッツは大丈夫です。ピーナッツに含まれる脂質は「オレイン酸」や「多価不飽和脂肪酸」というカラダにとって良い脂質です。

たとえば、オレイン酸は血液中の「悪玉コレステロール(LDL)」を減らし、動脈硬化を防ぎ、心筋梗塞や脳梗塞を予防する役目があります。

もちろんどんな食材も食べ過ぎは良くありませんが、コレステロール値で悩んでいる方が間食で食べるのには良い食材と言えます。

ピーナッツの安全性

ピーナッツが大好きという方もいらっしゃると思いますが、店で売られているピーナッツの中には安全性が危ぶまれるものも存在しています。

中国産から発がん性のあるアフラトキシンが

中国産のピーナッツからは「アフラトキシン」という毒物が検出されています。このアフラトキシンというのはピーナッツふ付着したカビが作る毒物で、大量に摂取することで肝障害を引き起こし、黄疸、急性腹水症、高血圧、昏睡などの症状がでます。

もちろんこれは大量に摂取した場合ですが、少量摂取でも肝臓がんの原因になることがわかっています。アフラトキシンがやっかいなのは熱に強いことです。カビは高熱処理などで死滅しても毒素であるアフラトキシンは失活してくれません。つまりアフラトキシンが含まれたピーナッツは炒っても、油で揚げてもNGということです。海外産のピーナッツ全てが危険ということではありませんが、日本産を買った方が無難です。

安全なピーナッツの選び方

ピーナッツは安全なものを選んで食べれば、カラダに良い食べ物です。安心してピーナッツの健康効果を得るためにも安全なピーナッツの選び方をご紹介します。

ピーナッツは日本産を買おう

海外産のピーナッツは日本に届くまで日にちがかかります。輸送期間が長くなるにしたがってカビが生えやすくなってしまいます。カビが発生した場合、先に紹介したアフラトキシンの危険性があります。また海外は日本よりも農薬が多く使われている可能性もあるので心配です。

したがってピーナッツは日本産を買うこと強くオススメします。日本でも千葉をはじめ、茨木、鹿児島産があります。海外産は安くて魅力的ですが、安全面を考えれば圧倒的に国内産にして欲しいです。

いりピーナッツがオススメ

スーパーなどで購入できるピーナッツは油で揚げた「バターピーナッツ」と炒っただけの「いりピーナッツ」があります。安全性と健康面を考えれば断然「いりピーナッツ」を選びたいところ。

油は時間がたつと「酸化」してしまいます。酸化すると「過酸化脂質」という発がん性のある油に変わってしまうため、バターピーナッツよりも炒ったピーナッツのが安全性は高いと言えるでしょう。


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