食中毒

みなさんは『食中毒』にかかったことはありますか?私にも経験があります。
本当にキツイですよね。食中毒と聞いて、どの時期に多いと思いますか?
私は今まで夏は気温や湿度が高いため食べ物が腐りやすい=食中毒になりやすいと思っていました。
しかし、それは間違いで、行政広報のHPによると、食中毒は常に私たちの身近なところに潜んでいます。
今回はそんな『食中毒』について、予防3原則と注意すべき4ポイントをお話していきます。

参考:厚生労働省HP、行政広報オンラインHP

■食中毒の原因物質は何?

食中毒は主に細菌とウイルスの2種類が原因になります。

・細菌が原因の食中毒

温度や湿度等の条件がそろうと食べものの中で細菌が増殖し、その食べものを食べることで食中毒になります。
【時期】
時期は夏に多いです。(6月から8月がピーク)
細菌は湿気を好むため、気温が高くなり始め、湿度も高い梅雨の時期には、細菌による食中毒が多いです。
【代表的な細菌】
腸管出血性大腸菌(O157など)、サルモネラ菌、カンピロバクター など

・ウイルスが原因の食中毒

細菌のように食べものの中で増殖はせず、食べものを食べてから、人の腸管内で増殖して食中毒を引き起こします。
【時期】
時期は主に冬です。(11月から3月)
ウイルスは低温や乾燥した環境の中で長く生存します。
【代表的なウイルス】
ノロウイルス
※ノロウイルスは年間の食中毒患者の4割以上を占めています。

その他に、アニサキスなどの寄生虫、毒キノコやフグなどの自然毒による食中毒もあるため、一年中発生します。

■食中毒予防3選!

①つけない=洗う!分ける!

食中毒の原因物質である細菌やウイルスは目で見ることは出来ません。食品についているかも分からないので、自分自身の手指をまずはしっかり洗うようにしましょう。
調理をする際に使用するまな板、包丁、食器類などもしっかり洗い、乾燥させるようにしましょう。
生の肉や魚を扱う際は特に注意して、調理器具の使い分けや、他の食材と必ず分けて保管することが大切です。

②ふやさない=低温で保存する!

細菌やウイルスは時間とともに増えてきます。そして高温多湿の環境で増殖が活発になるため、低温で保存することが大事です。肉や魚、生鮮食品は購入後なるべくはやく冷蔵庫にいれ、早めに食べましょう。
また、調理してある食べものは、食べる前に温めるのも食中毒対策になるそうです。

③やっつける=加熱する!

ほとんどの細菌やウイルスは加熱することで死滅します。肉や魚はもちろん、野菜もできれば加熱して食べることが安全です。中心部を75℃で1分以上加熱することが目安とされています。

■今日から実践!注意すべき4ポイント!

先ほどお話させていただきました、食中毒予防3選を踏まえて、こちらではスーパーで食品を購入し、調理するまでの過程で注意すべきポイントを簡単にご紹介します。
少し意識するだけで、食中毒予防ができるので、早速取り入れてみましょう。

〈1〉買い物

・消費期限を確認する。
・肉や魚、生鮮食品、冷凍食品は最後に買う。
・肉や魚の汁がほかの食材に付着しないように、ビニールに分けて入れる。

〈2〉食品の保存

・買い物から帰宅したら、すぐに冷蔵庫や冷凍庫に保管する。
・肉や魚から汁が漏れていないか、ほかの食材に付着していないか確認する。
・冷蔵庫や冷凍庫には詰め込みすぎない。(詰め込みすぎると冷気の循環が悪くなる)

〈3〉調理

・調理の前は必ず手指をしっかり洗う。
・野菜などの食材を流水で洗う。
・包丁やまな板は、肉用、魚用、野菜用など、使い分けるとベスト。
・生肉、生魚、生卵を触った際は、その都度手指を洗う。
(使用した調理器具もすぐに洗う)
・冷凍食品の解凍は、冷蔵庫や電子レンジを使用し、自然解凍はできるだけ避ける。
・肉や魚は十分に加熱する。
・使用した調理器具、ふきんなどは、しっかり洗い、乾燥させる。
(熱湯で煮沸し、乾燥させるとベスト)

〈4〉食事

・食事の前には必ず手指をしっかり洗う。
・清潔な食器を使う。
・作った料理は、長時間常温で保管しない。
・調理して時間が経ち過ぎたものは思い切って捨てる。

■まとめ

『食中毒』は自分の身近なところに潜んでいます。食中毒予防3原則、「つけない」「ふやさない」「やっつける」を意識し、そのためにはどう気をつけたら良いか、4つのポイントを簡単にお話いたしました。今日からでもすぐに実践できることばかりなので、ぜひ覚えておいてくださいね。