管理栄養士のタイゾーです。

今回は露店や屋台、出店で、食中毒になりやすい食べ物をご紹介していきます。

以前にも以下のページで、屋台の食中毒についてご紹介しました。

露店や屋台、出店で起こりやすい4つの食中毒

露店や屋台は花見、花火、初詣など1年を通じて出店されています。みんなテンションが上がって、屋台や露店で買う食べ物の「食中毒」の危険性なんて考えていない方が多いと思います。しかし、野外で調理提供を行う以上、室内の飲食店で食事をするよりも食中毒の危険性は断然高くなるので注意が必要です。

この記事では祭りの露店や屋台で売っている食べ物の中で、食中毒がおきやすい食べものBEST4をご紹介していきます。屋台で食べ物を買う際の参考にどうぞ。

縁日、祭りの屋台には食中毒の危険がいっぱい

露店、屋台、出店は先ほども紹介したとおり外で調理提供するため、衛生面が良くありません。食べ物が雑菌やウイルスによって汚染されやすくなっています。

実は、毎年縁日などの屋台で飲食をした方の中に食中毒を訴える人が結構います。詳しくは後述していきますが、ひとまず屋台や露店には食中毒の危険性が高く存在している事を知っておきましょう。ちなみに屋台で起きやすい食中毒は以下のようなものがあります。

・o-157
・ノロウイルス
・カンピロバクター
・黄色ブドウ球菌
など

原因菌やウイルスによって感染力や症状は異なりますが、感染した場合、腹痛、下痢、嘔吐、吐き気といった苦痛を伴います。それぞれの食中毒については下記ページで詳しく解説していますので、そちらを参考にして下さい。

■露店や屋台、出店で起こりやすい4つの食中毒

縁日や祭りで売って良い食べ物は決まっている

食中毒になりやすい食べ物をあげていく前に、ちょっとした屋台のルールをご紹介しておきます。

私が祭りに行った時によく「こんな食べ物売ったら皆買うと思うのにな~」なんて思った事がありました。みなさんも思った事ありません?しかし、実は屋台メニューには取り決めがあるのです。

まず、縁日や祭りなどで見られる屋台というのは「臨時営業許可」が必要になってきます。この許可をもらうために定められたルールを守る必要があるわけですが、このルールの中で取り扱ってよいメニューが定められているのです。東京都福祉保健局では下記のようにメニューを定めています。(東京都円内の場合です)

焼き物類 焼きとり、焼き貝、いか焼き、焼きさつま揚、焼きぎょうざ、焼魚
煮物類 おでん、煮込み、豚汁、けんちん汁
お好み焼類 たこ焼き、お好み焼、タコス
 めん類  焼きそば、即席カップ麺
 蒸し物類  じゃがバター、蒸しぎょうざ、蒸ししゅうまい
 揚物類  串かつ、フライドチキン、フライドポテト
 ドッグ類  フランクフルト、アメリカンドッグ、ホットドッグ類
 焼菓子類   今川焼き、クレープ、ベビーカステラ、五兵衛餅、焼き餅
 その他  かき氷、甘酒、しるこ、ドーナツ、大学いも、あめ類、果実チョコ、団子、饅頭

だいたい皆さんが出店で見たことあるようなメニューばかりなのが分かりますね。ちなみに生モノや生クリームの使用が禁止されています。「冷やしキュウリ」というものが売られていますが、あれは「漬物キュウリ」という名目です。生のキュウリを売ってはNGなわけです。また生クリームも禁止なのでクレープに使われているクリームはホイップです。トランス脂肪酸ですね。

他にも衛生に関するルールがありますが、守っていない出店者もいますし、そもそも監視の目が緩いと言われています。出店者にはしっかりと衛生管理をして頂くとともに、消費者も危険性を認識しておかねばなりません。

では、次に食中毒を起こしやすい食べ物ベスト3を紹介していきましょう。

冷やしキュウリ

冷やしキュウリは食中毒をおこしやすい食べ物の一つです。2016年、静岡県の安倍川花火大会で400人以上が「o-157」による食中毒をうったえました。その原因になったのが「冷やしキュウリ」です。これは業者が炎天下の中、野外でキュウリを漬けてたため起ってしまいました。

屋台で売られているキュウリのほとんどは「浅漬け」です。これはどの年代の人も美味しく気軽に食べれるメリットがありますが、塩分が少ないため雑菌が繁殖しやすくなっています。また、売り方も「氷の上に並べておいてあるだけ」といった店があります。しかも氷もほぼ解けているなんて店も・・・。温度が上がった状態で放置なんて食中毒リスクを積極的に上げているようなものです。

ちなみに静岡市の保健所は食中毒事件後に「冷やしキュウリは販売許可がおりない商品」と説明しています。冷やしキュウリはかなりハイリスクな食べ物であることを認識しておきましょう。

牛串などの焼き肉系

牛串や焼き鳥などは屋台の定番メニューですね。しかし、食中毒がおきやすい食べ物のひとつです。というのも出店者が手袋などをせず、素手で食肉を扱ている店は特に注意が必要です。

食中毒の原因菌は加熱することで死滅する事が多いです。そのため「加熱するから大丈夫」と素手で食肉を触る人も少なくありません。しかし、黄色ブドウ球菌は違います。黄色ブドウ球菌は人の体に存在しており、素手で食肉を触った場合、食肉が汚染される危険性があります。

黄色ブドウ球菌自体は加熱すれば死滅しますが、黄色ブドウ球菌が出す「エンテロトキシン」という毒素は熱では無くなりません。したがって、黄色ブドウ球菌が毒素をだした食肉を焼いた所で、食中毒の危険は消えないのです。

また、食肉を常温で放置しているのをたまに見かけますが言語道断です。もちろん、焼いた肉をそのまま放置して並べておくのも良くありませんので、消費者の方はしっかりとチェックするようにして下さい。

餅と食中毒

冬場には、もちをついて生もちを提供する屋台が存在します。しかし、肉同様、餅も素手でとりあつかっている場合は注意が必要です。

冬場はノロウイルスの危険性が高まります。ノロウイルスは感染力が非常に強いウイルスで、数個のウイルスが体に侵入しただけで発症してしまいます。

しかも、アルコールなどの消毒液では死滅しないので、通常の手洗いでは予防が出来ません。したがって出店者には是非手袋をして頂きたい所です。

消費者が安全に餅を食べるなら、きな粉餅やあんこ餅などはやめて、お汁粉などしっかりと加熱した物を食べるようにしましょう。


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