コンビニ弁当の危険性

コンビニ弁当の危険性
「お昼は必ずコンビニ」という人も少なくないのではないでしょうか。お昼や夕方にコンビニに立ち寄ると、多くの人達が弁当などの商品を購入しているのをみかけます。店舗数も非常に多く、手軽に安く買えるコンビニの食品は便利ですね。しかし、便利な反面、「コンビニの弁当って大丈夫?」「コンビニばかりで食事を摂っていて体にいいのだろうか?」「コンビニ弁当って安全?」などの疑問を持っている人達もいると思います。栄養士の立場から言えば、毎日食べていたら体に悪いと言わざるを得ないでしょう。コンビニに置かれている加工食品の多くに「食品添加物」が使用されています。(コンビニに限った事ではないですが・・・)もちろん国が認可した食品添加物を使用しているはずですが、現在日本で使われている食品添加物の中には、世界では安全性が疑問視されているものがあります。

今回は添加物の観点から、栄養士がコンビニで買わない食品をご紹介致します。添加物が気になるという方の参考になれば幸いです。


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添加物って安全なの?

添加物は多くの加工食品で使われており、その種類も800品を超えています。日本で現在使用されている食品添加物は国が認可したものが使われています。したがって「国が認めたものなら安心」と、添加物の事を気にしない人も多いのが現状です。
結論を言えば、日本で使用されている添加物は危険なものがあると言えます。
そもそも食品添加物は人間で安全性が調べられているわけではありません。動物実験が行われ、その結果から、人間に影響はないという推定のもと使われています。さらに中には発がん性の疑いのある添加物も認可されています。使用制限が設けられていますが、もしその添加物の入った加工食品を毎日食べたらどうでしょう?絶対に体への影響が無いと言えるでしょうか? 

とは言っても添加物ゼロにして生活するのは無理でしょう。調味料にも使われていますし、ほとんどの食品に含まれています。したがって大切なのは「どの添加物が危険なのか」を知る必要があります。
添加物全てが危険というわけではありません。中には安全性が高いものもあります。たとえばビタミンCです。ビタミンCは防腐を目的に添加物として使われる事が多々ありますが、危険性はほとんどありません。(ペットボトルのお茶などによく使われています)

栄養士がコンビニで買わない食品6選

1.カップラーメン・インスタントラーメン

インスタントラーメンと添加物
たまに食べたくなりませんか?
私も昔はよく食べてました。しかし添加物のことを学んでからは食べなくなりました。カップ麺、インスタントラーメンは原材料を見ればわかりますが、添加物だらけといえます。「合成保存料、合成着色料不使用」と記載があるものもありますが、合成でなくても増粘多糖類やカラメル色素、乳化剤など添加物が盛り沢山です。とくに添加物として配合されている「うま味成分」の「L-グルタミン酸」は、顔から腕にかけて熱をもったり、痺れを起こすといった報告があります。

また、「揚げ麺」のタイプは注意した方がいいかもしれません。揚げ麺は、麺が油で揚げられているわけですが、保存の過程で酸化してしまうと「過酸化脂質」という有害な脂質に変化してしまう可能性があります。
ホントにたまに食べるくらいなら問題ないかもしれませんが、常日頃食べるのは止めたほうが無難です。

2.おにぎり

コンビニおにぎり添加物
おにぎりは手軽に食べれる定番の食品ですね。最近のコンビニのおにぎりは味も悪くないという意見も多いです。しかし、おススメできません。特にやめたほうが良いのは「明太子のおにぎり」。「たらこ」もそうですが、明太子には必ずといっていいほど使われている添加物があります。それが「亜硝酸Na(ナトリウム)です。簡単に言えば、亜硝酸Naはガンリスクを上げると思ってください。

亜硝酸Naは発色剤で、明太子の綺麗なピンクを長持ちさせる効果があります。しかしこの添加物は毒性が強い添加物です。体の中で、魚卵に含まれるアミンという物質と結びつくと「ニトロソアミン」という非常に強い発がん物質に変化してしまいます。※明太子パスタも良くないです

この他にもpH調整剤や酸味料、着色料なども使われています。コンビニのおにぎりは食べない方が無難ですが、どうしても食べる場合は「昆布のおにぎり」などの添加物の少ないものを選ぶようにしましょう。でも、一番良いのは「家で作ったおにぎり」です。

■よく使われている添加物
亜硝酸Na、酸味料、乳化剤、増粘多糖類、グリシン、アミノ酸調味料、PH調整剤、加工でんぷん、ビタミンC

3.フランクフルト

フランクフルトと亜硝酸ナトリウム
コンビニのレジ付近に美味しそうに並んでいますね。美味しそうですが、買わない方が良い食品です。アメリカンドッグもそうですが、フランクフルトやハム、ソーセージ、ベーコンなどの「加工肉」には先に紹介した「亜硝酸Na」が含まれています。魚卵同様、肉に含まれるアミンと結びつくことで発がん性のあるニトロソアミンになってしまいます。
「じゃあ、亜硝酸Naの入っていないハムやソーセージを食べればいい」と思うでしょうが、なかなか難しいでしょう。スーパーのハムコーナーに行けばわかりますが、ほとんどの加工肉の原材料に亜硝酸ナトリウムは使われている事がわかります。したがってコンビニのフランクフルトにも使われている可能性は大です。

■よく使われている添加物
亜硝酸Na、亜硫酸塩、着色料

4.コンビニ弁当

コンビニ弁当と添加物
原材料の表示を見て下さい。添加物だらけなのがわかるはずです。使われているのはPH調整剤、酸味料、着色料、漂白剤、増粘多糖類等です。「保存料、合成着色料不使用」のシールがついている弁当がありますが、代わりの添加物が沢山使われていては意味がありません。さらに亜硝酸Naが入ったタラコやウインナーが入った弁当も多々あります。

■よく使われている添加物
亜硝酸Na、亜硫酸塩、着色料、乳化剤、香料、PH調整剤、酸味料、膨張剤、リン酸塩、カラメル色素、増粘多糖類、加工でんぷん


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5.サンドイッチ

サンドイッチの添加物
ハムサンドなどは亜硝酸Naの摂取につながるので選ぶのを避けています。

また、最近ではカツサンドなどの揚げ物のサンドイッチを見かけますが、私はこちらも避けています。これは揚げられている油に「トランス脂肪酸」が含まれている可能性があるからです。

トランス脂肪酸は、乳製品や肉などの自然食品にも一部含まれまるものがありますが、一般的に販売されている加工食品に使われているものは、ほとんどが人工的に作られた脂質です。

諸外国でも危険性が指摘されており、トランス脂肪酸の過剰摂取によって動脈硬化の原因になり、心筋梗塞などの病気につながる可能性が報告されています。

日本人は外国と比べ摂取量が少ないので、トランス脂肪酸を摂取することでの危険性が厚生労働省から発表されている訳ではありませんが、危険性があるなら、摂取しないに越したことはないと思います。

参考:厚生労働省 トランス脂肪酸に関するQ&A

■よく使われている添加物
亜硝酸Na、イーストフード、増粘多糖類、リン酸塩、カゼインNa、香料、アルギン酸エステル、コチニール色素

6.菓子パン

菓子パンと添加物
菓子パンの原材料を見ると「マーガリン」「植物性油脂」といった表記があります。これはトランス脂肪酸が含まれている証です。トランス脂肪酸はアメリカで使用禁止された「人工油」です。悪玉コレステロールを増加させ、動脈硬化の原因になる事が明らかになっていますし、さらに発がん性も問題視されています。
また、保存料の「ソルビン酸」も問題です。ソルビン酸は細胞を突然変異させる可能性が示唆されており、がんリスクを上昇させる可能性があります。
■よく使われている添加物
ソルビン酸、イーストフード、乳化剤、香料、増粘多糖類、ビタミンC

当たり前に買うのは避ける

これまで紹介した内容を読むと『何も食べれないじゃないか』と思う人も多いと思います。その通り、気にし始めたら食べれるものは何もなくなります。

コンビニだけでなく、自炊をした所で調味料すら添加物が含まれているものもありますから、何を食べてもある程度の添加物は摂取することになるでしょう。

よって、現代で添加物を摂らない生活というのは、ほぼ不可能と思っています。

ただ、できるだけ添加物の摂取を減らせる工夫はできるはずです。

当たり前にコンビニ等を利用して食事を摂るのではなく、できる範囲で構わないので自炊を心がけるべきだと思います。

自分で調理したものなら、少なからずコンビニ食よりは摂取する添加物の量は抑えられるでしょう。

忙しい人にとって、コンビニやスーパーなどで加工された食品を購入して食べることは非常に便利です。それは分かりますが、出来る範囲で構わないので、『自宅で調理して食事をとる』』という習慣をつけて欲しいと願っています。

なお、食品の添加物についてさらに知りたい方は下記の本がおススメです。

・安部司著 みんな大好きな食品添加物 食品の裏側

まとめ

・日本で使われている添加物には安全性が疑問視されているものもある
・添加物の安全性は人間で検証されているわけではなく、あくまで動物実験である
■栄養士がコンビニで避ける食品
・カップ麺、インスタントラーメン
・コンビニおにぎり
・フランクフルト
・コンビニ弁当
・サンドイッチ
・菓子パン

コンビニ食品添加物の危険性をご紹介してきましたが、添加物には「長期保存が可能」という利点もあります。これによって、離島への輸送や災害時等の食料備蓄など有り難い面もあるのです。しかし、一方で体に良くない作用も分かっています。したがって「絶対に食べない」とはいかないまでも、毎日は食べないようにした方が良いかもしれません。

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