管理栄養士のタイゾーです。

外食をした時に「この店の料理は安全?」と疑問に思った事はありませんか?

消費者は飲食店で提供される料理に使われている食材や調味料がどんなものが使われているかわかりません。飲食店の中には粗悪な食材や健康を害するような調味料を使っている所も中には存在するでしょう。そんなお店で当たり前のように外食しているとしたら、アナタは知らないうちに農薬にまみれの野菜や添加物だらけの料理を食べているかもしれません。

「この野菜の産地どこ?」「無農薬?」なんて店員に聞ける人は少ないと思います。飲食店の中には食材の産地等を消費者にわかるようにしている店もありますが、まだまだ少ないのが現状です。

そこでこのページでは消費者が安全に外食を楽しむために、外食をする時の「安全な飲食店の選び方」をご紹介していきます。ぜひ明日から外食する時の参考にしてください。


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安い料理には訳がある

よく飲食店で「激安!」「安くてうまい!」なんて表記を目にします。消費者にとっては低価格で料理が食べれるのは魅力的ですが、「安いのはそれなりの理由がある」という事も認識しておかねばなりません。

「激安」をうたっている飲食店も、ビジネスでなりたっているので利益がでなければ経営が出来ません。多くの飲食店が利益を出すために考えるのが「食材」や使う「調味料」などの仕入れ価格を抑える方法です。

仕入れ価格が低ければ、消費者に安く提供でき、更に利益もでます。では仕入れ価格を抑えるためにはどうれば良いのでしょう。

当たり前の話しですが食材は安全性が高く、味も良ければ仕入れ価格は高くなります。これは生産者が作る時に手間暇やコストをかけているからです。このような食材で料理を安く提供できれば消費者は嬉しいでしょう。しかし、利益を重視する飲食店の中には、仕入れ価格を抑えるために健康リスクがあるような粗悪な食材や調味料を使う店も存在します。

その中には農薬だらけの外国産野菜や、ホルモン剤が使われている外国産の肉、添加物だらけの加工食品や調味料が少なからず存在しています。これらを食べ続けた場合、カラダへの健康被害が懸念されます。もちろん、全ての飲食店が危険というわけではありませんが、これらの食材を使っている店の多くが「安さ」を売りにしている店に多いのも事実です。

安全な飲食店を選ぶ4つのポイント

消費者はお店で使われている食材や調味料の詳細な情報を知る事が難しい環境にあります。産地などを表示している店はわかるにしても多くの店はそれをしていないからです。実際に食品偽装などが判明するのは、働いている人の内部告発によるものが多いことからもわかります。

完璧には安全な店を見抜けなにしても、ある程度安全な店かどうかを見抜くための方法をご紹介していきます。ぜひ安全な店選びの参考にして下さい。

店の裏口や店内に「野菜の箱」があるか

よく店の裏口などに材料で使われる「野菜の箱」が積まれているケースがあります。中には「こんな所に置いて目障りだ」なんて思う方もいるかもしれませんが、これは安全な店選びの判断材料になります。

まず「野菜の箱がある」というだけで、「野菜を店内で調理している」という事が分かります。

これが結構重要なポイントです。私も働いていた事がありますが、大手飲食チェーンの中には野菜の店内調理を行わず工場から「カット野菜」が届けられるケースが多々あります。すでにカットされているので調理効率が上がるので良いのですが、カット野菜は「酸化防止剤」に漬けられたものが多く存在します。ちなみにサラダバーなどで使用される野菜には酸化防止剤に漬けられたカット野菜がほとんどです。

したがって店の外や店内に野菜の箱があった場合、しっかり店内料理していると考えて良いでしょう。また、箱を見る事で産地も確認できる事があります。

店内の清潔度をチェック

汚い店よりキレイな店を好む人が多いのは当たり前ですが、食の安全を考えても清潔感のある店を選んで下さい。

外食の危険性は、食材の農薬や添加物だけではありません。「食中毒」の危険性も存在します。。

特にお店の清潔さや乱雑さは、店の「衛生面」への考え方が大きく表れています。店内や調理場が汚いと雑菌やウイルスが発生しやすくなるため「食中毒」の発生率が高くなります。

したがって食中毒対策をしっかり考えている店であれば、自然と店内も清潔に保たれているはずです。

お金を払って食中毒になるなんて絶対に嫌ですから、ぜひ清潔な店を選んで下さい。

何を食べても味が濃かったらヤバイかも

どんな料理を食べても「味が濃い」店はあまりオススメできません。もちろん使っている素材にもこだわって、味が濃いのをウリにしている店もありますが、中には化学調味料を多く使って味を濃くしている店も存在しています。

また、粗悪な食材を使っている店では味を濃くする事で、素材の質や鮮度をごまかす事もあるので、全ての料理が味が濃い場合は注意が必要です。

食材の質にこだわる店は、塩などの調味料にもこだわります。これは調味料にこだわらなければ、せっかくの食材の良さが生きてこないからです。食材にこだわった店の料理は素材のうま味を活かした調理法が多い傾向があります。

また味が濃いという事は塩分も多いと思って下さい。塩分過多の食生活が続くと高血圧になるリスクが高まります。

調理油の質に注意

外食をする時に、もし厨房で使われている「調理油」のパッケージや一斗缶が見えたらチェックして下さい。料理に必ずといっていいほど使われるのが「調理油」です。特に中華料理には多くの油が使われる傾向にありますが、この「油の質」が問題です。

もし使われている調理油の一斗缶に何も記載が無い場合、質の悪い油の可能性があります。質の悪い油はカラダへの悪影響が懸念されます。とくにマーガリンなどのトランス脂肪酸やサラダ油はオススメできません。

油の危険性は下記ページでも詳しく解説しているので参考にして下さい。

■栄養士がサラダ油を絶対に使わない3つの理由

まとめ

飲食店の中には低価格で素材の安全性にもこだわった素晴らしい店も存在します。しかし一方で粗悪なものを提供している店も少なからず存在することを認識しておきましょう。このページで紹介している方法で必ずしも安全な店を判断できるとは言い切れませんが、大切なのは少しでも悪い外食を避けるための知識を持って頂く事です。

当サイトでは下記ページでも食の安全に関する情報を紹介しています。どれも知っておいて頂きたい知識なので、食の安全性が気になる方は合わせて読んで頂く事をオススメします。

■栄養士がコンビニで買わない食品6選

■栄養士が教える「スーパーで買わないほうがいい果物3選」

■それでも輸入牛肉を買うのか?輸入牛・豚肉に含まれる「肥育ホルモン」とは

■加工肉や合成肉って危険?栄養士が教える合成肉の注意点


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