梅雨も明け、本格的な暑さになってきました。
各地で最高気温が35度を超える猛暑日が続いているように感じます。
そこで注意しないといけないのが「熱中症」です。
政府からも毎年熱中症に対する注意喚起がありますが、厚生労働省のHPを参考に、最新の熱中症対策のポイントをお伝えいたします。
今一度、熱中症対策のポイントをご確認ください。
◆熱中症死亡者の8割が高齢者
東京都が発表した資料によると、ここ数年熱中症で亡くなられた方の8割が高齢者ということでした。
なぜ高齢者がこんなにも熱中症にかかってしまうのか見ていきましょう。
①暑さに対する感覚機能が低下している
高齢者は加齢に伴い、若い時よりも暑さを感じる感覚が鈍くなっています。
そのため、喉の渇きに対する感覚も鈍くなってしまいます。
これにより、気づかないうちにカラダに熱がこもってしまい、さらに水分補給も忘れてしまうことで、熱中症になりやすくなってしまいます。
また、水分を摂り過ぎてしまうと、トイレが近くなることを恐れて、水分量が減ってしまうということもあるそうです。
②カラダの水分が不足しやすい
高齢者の方は、若年者よりもカラダの中に保持している水分量が少ない傾向にあります。
そのため、汗をかくと一気にカラダの水分量が足らなくなる可能性があります。
カラダの水分量が足らなくなると、意識障害や死亡につながることもあります。
喉が乾くと感じる前に、こまめに水分を摂るように心がけましょう。
③カラダの調節機能が低下している
通常、私たちのカラダに熱がこもると、汗として熱を外に出そうとする機能が備わっていますが、加齢とともにその機能が低下しやすくなります。
その結果、汗がカラダの外に十分出ず、熱がこもってしまい熱中症になりやすくなってしまいます。
◆熱中症になってからでは遅いです。予防が大切!!
熱中症になる方の多くは、『気づかないうちに、、』というケースが多いようです。特に、高齢者の方は、ご自身が熱中症になりやすいという自覚を持っていただき、日頃から熱中症予防を心がけることが大切です。
厚生労働省および環境省、経済産業省が熱中症予防リストを発表していますので、一度チェックしてみてください。
□エアコン・扇風機を上手く活用している
□部屋の温度を測っている
□部屋の風通しを良くしている
□こまめに水分・塩分補給をしている
□シャワーや冷たいタオルでカラダを冷やす
□暑い時は無理をしない
□涼しい服装をしている
□外出時には帽子や日傘など暑さ対策をする
□涼しい場所・施設を利用する
□緊急時・困ったときの連絡先を確認している
上記のようなことが熱中症予防法とされています。自分の生活を見直してみましょう。
◆食事面からも熱中症予防をしよう
〇スイカなど水分の多い食品を摂る
熱中症予防に欠かせないのが、まず水分補給です。
飲料だけでなく、食事でも水分の多いものを摂ると良いでしょう。
具体的には、スイカなどのフルーツ類は、水分をたっぷり含んでおり、ビタミン類もバランス良く含まれるため、カラダへの水分吸収が良いです。
旬の果物を食べるようにしましょう。
また、野菜では、トマトやキュウリがこの時期は熱中症対策におすすめです。
〇タンパク質(アミノ酸)を意識しよう
暑さに負けない、強いカラダづくりに欠かせないのがタンパク質です。
食欲が低下する時期かもしれませんが、卵、魚、お肉、大豆製品を毎食、1品はとり入れるようにしてください。タンパク質を意識し、健康なカラダ作りをしましょう。
◆さいごに
熱中症予防には、タンパク質を意識しながら食事をし、水分補給と暑さを避けることが何よりも大切です。
熱中症になってしまってからでは遅いので、予防をしっかりしていきましょう。