災害時の時に必ず役立つ料理法「パッククッキング」をご紹介

9月1日は防災の日

私は現在、地元の災害時通訳ボランティアに登録しております。
何年か前になりますが地元の国際交流協会が開催したセミナーに参加した時、災害非常食としてポリ袋で炊くご飯の作り方についてのレクチャーを受けましたので、今日は皆様にご紹介させていただきたいと思います。
私はそれまで炊飯器でしかお米を炊いたことがなかったので、ポリ袋でお米が炊けることに驚いた記憶があります。
ただし、いくつか注意すべきことがあるので是非これを読んでいただき参考にしてもらえれば幸いです。


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ポリ袋で炊くご飯の作り方

〇用意するもの(2名分)

高密度ポリ袋、お米(180ml)、水(220ml)、鍋、カセットコンロ、湯せん用の水、計量カップ

・重要ポイント!!

ポリ袋は高密度のもので厚さは0.01mm以上が理想的です。
低密度のポリ袋は耐熱性に不安があるので避けましょう。
見分け方は、高密度ポリ袋は半透明で、触るとカシャカシャしています。対して低密度ポリ袋は透明で、触るとツルツルしています。
よくスーパーで、買った商品を袋に入れる台に置いてあるポリ袋は高密度ポリ袋です。しかし、厚さが薄めの物もあるので、使用する場合は2枚重ねにするのがオススメです。

1. ポリ袋にお米と水を入れる。

袋にお米180mlと水220mlを入れてポリ袋の口元を縛って下さい。(お米は無洗米ではなくて精白米で大丈夫です。)
※計量カップが無い場合は、水をお米より少し多めに入れて下さい。

・重要ポイント!!

ポリ袋の口元を縛るときは袋の中の空気をしっかり抜いてポリ袋を袋の口の方までねじり袋の上の部分でしっかり結んでください。
袋が膨張して浮きすぎてしまうのと袋が破裂するのを防ぐためです。

2. 鍋で水を沸騰させる。

鍋にポリ袋に入ったお米がしっかり浸かるくらいの水を入れて強火で沸かして下さい。
非常時は雨水でも大丈夫です。

3. 火力を弱めてポリ袋を鍋に入れる。

鍋のお湯が沸騰したら、フツフツした状態は保つように火力を少し弱めて、お米が入ったポリ袋を鍋の内側に全部入るように入れて下さい。

・重要ポイント!!

ポリ袋が溶けるのを防ぐため、強火にはしないでください。
もし鍋の底にお皿を置けたら置くと良いです。

4. そのまま30分くらい煮る。

20分ほどでポリ袋が浮いてきますが触らないでください。

5. 鍋の外に出しポリ袋の中で10分蒸らす。

ポリ袋を箸などで挟んで鍋から出して下さい。
鍋から出すときはやけどしますので素手でつかまないでください。

以上です。
味のほうは炊飯器で炊いたお米と比べると…ですが、電気やガスが使えない非常時にお米を食べることができるなんてうれしくないですか。
また、湯せんに使った水は汚れないので再利用できます。

パッククッキング

このように耐熱性のポリ袋に食材を入れ、袋のまま鍋で湯せんする調理方法を「パッククッキング」というそうです。
セミナーの時は、ポリ袋のお米の中にバターとコーン、ニンジン、グリンピースが入ったカット野菜、塩を入れてから沸騰させて作りました。
レトルトカレーがあればカレーライスも食べられますね。
高密度ポリ袋は耐熱性がありますので、そのままカレーをポリ袋に入れたらお皿の節約にもなります。
トマトジュースがお手元にあれば、水のかわりに入れるなんて方法もあるそうです。
水の節約にもなりますね。

その他にも、いろいろな料理がネットで紹介されていますので、是非「パッククッキング」で検索してみて下さい。

私がセミナーに参加している時は、用意するものの中に、カセットコンロや鍋などがあったので、正直、「実際に大地震などの大きな被害にあった時、ガスコンロや鍋は持ち出せるのだろうか」と思いました。しかし、避難所生活というのは、大地震だけではなく雨や土砂災害などの場合もあるし、避難しなくても災害が原因で電気やガスが使えなくなる時があるかもしれないので、そういう時には非常に役立つと思います。


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