バナナの安全性

バナナの安全性を紹介しよう

バナナの安全性
以前に「スーパーで買わない方が良い食品3選」というという記事の中で、輸入フルーツに使われている「防カビ剤」について紹介しました。防カビ剤は主に輸入品のフルーツに使われいます。輸入品のフルーツは海外から何週間も船で輸送されてくるため、防カビ剤は必須です。日本にきてカビが生えていたら売り物になりませんからね(汗)
しかし、防カビ剤には発がん性があるなどの健康上の問題がある事が判明しております。

では輸入バナナは安全なのでしょうか。バナナは日本人にとって身近であり、人気名果物のひとつです。毎日バナナを食べているという人も少なからずいることでしょう。バナナはほとんどが輸入品です。日本産のバナナも存在しますが、あまり出回ってはいません。輸入品となってくると、気になるのが「農薬」。現在のバナナの農薬事情と、バナナを安全に買う時のポイントをご紹介していきます。この記事を読んだらスーパーで買うバナナの種類が変わるかもしれませんよ。

バナナの大部分はフィリピン産

スーパーでバナナの値段を見ると差がある事がわかります。安いバナナはほとんどがフィリピン産です。ちなみに輸入バナナの約9割をフィリピン産が占めるとされています。エクアドル産もありますが、若干高めですね。この値段の差は「輸送コスト」。フィリピンは比較的近いので5日ほどの輸送期間。一方エクアドルは3週間ほどかかります。

輸入バナナの農薬事情

バナナの農薬
私が中学校の時に社会の授業で、「バナナは収穫後に農薬のプールに漬けている」と先生から教わりました。いわゆる「ポストハーベスト」というやつです。バナナが大好きな私にとって当時衝撃的でした。
ちなみに農薬のプールは以前の話で、現在は違います。現在の輸入バナナは、シアン化水素による燻蒸(くんじょう)という方法が使われています。

輸入バナナには燻蒸(くんじょう)という処理が行われている

「燻蒸」といっても聞いたことが無い方が多いのではないでしょうか。イメージとしては、部屋のダニやゴキブリを退治するために煙(バルサン等)を焚いた経験はありませんか?あんなイメージです。使われるのはシアン化水素、このシアン化水素は何と化学兵器として使われたこともある猛毒です。
これを知ると、恐いと思う方も多いでしょう。しかしシアン化水素は揮発性が高いのでバナナに残留しません。また、注意したいのは全ての輸入バナナに燻蒸が行われるというわけではないということ。日本にバナナが到着した時に害虫が1匹でも確認されたものがコンテナごと殺虫されます。ですから、全て燻蒸済みというわけではないのです。

農薬が気になる人は、有機JASマークがあるバナナを買おう

有機バナナは安全だぜ
現在、シアン化水素による燻蒸は残留しないので安全と考えられています。しかし、シアン化水素自体が猛毒ですから、それでも嫌だという人もいるはず。(私もそう)
より安全なバナナを買いたいという人は「有機JAS認定」のバナナを買うといいです。「有機バナナ」として売られているものには燻蒸がされていません。これは有機認定の条件に燻蒸をしていたらダメという条件があるからです。
有機バナナはどうやって害虫対策をしているのか
燻蒸されない有機バナナは害虫対策をどう行っているかというと、手作業で害虫を駆除したり、なるべく空気に触れないようにコンテナに入れたりなど、かなりの手間がかかっています。だから値段も高くなるわけです。

有機バナナは安全
有機バナナにつけられるJASマーク

「プレミアム感」のあるバナナは何が違う?

スーパーで並ぶバナナの中に「プレシャス」とか「甘熟王」といってプレミアム感のあるバナナを見かけた事はありませんか?値段も結構お高いですね。これは標高が高い土地で育てたバナナの事です。標高が高い所は寒暖の差が激しいので、バナナが甘くなりやすいのです。つまりより美味しいバナナです。
しかし、有機バナナの認定がなければ燻蒸されている可能性はあります。値段が高い=必ずしも安全というわけではないので注意して下さい。

まとめ

まとめるとこういうこと
・輸入バナナの大半はフィリピン産
・輸入バナナの多くは現在、シアン化水素による燻蒸で害虫対策を行っている
・安心なのは「有機バナナ」と表記のあるもの
・プレミアム感のあるバナナは高地栽培されたもの。甘味がアップしている。

「安全」を第一にしてバナナを買うなら有機バナナが一番安心。味で選ぶならプレミアム感のあるバナナをといった所でしょうか。しかし、一番安全なのは日本産でしょう。なかなか日本産のバナナをスーパーで見かける事は少ないですが、高級スーパーやフルーツ専門店では取り扱っている所もあります。


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