管理栄養士のタイゾーです。
一年の中で一番長い休暇といえば、年末年始ではないでしょうか。
長期休暇には活動的に過ごす人や普段の疲れを癒す人など様々だと思いますが、「休み明けの仕事がツラい・・・。」と感じたことはありませんか?
長期休暇の休み明けの仕事で、だるさや疲労感を感じる人は多いと思います。通常は1、2日すれば切り替えれるのですが、もしアナタがこのような症状がずっと続く場合、「正月病」かもしれません。
このページでは正月病の解説と、正月病改善に私がおススメする「甘酒豆乳」についてご紹介していきます。
正月病とは
まず、「正月病」という言葉自体を知らないという方のために、正月病に関する解説をしましょう。
正月病とは正式な病名というわけではありません。基本的には、年末年始の休みを明けて「疲れやすい」「だるい」「やる気が起きない」「カラダが重い」「眠れない」などの症状が続くことが「正月病」と呼ばれています。
ゴールデンウィーク明けから起きやすい「五月病」の方が有名かもしれませんが、一年間のうち一番連休明けがキツく感じるのは年末年始の休み明けです。正月病の症状が長引いてしまうと、心身の疲れがとれずに仕事や学業に影響を起こしてしまいます。
正月病の原因は自律神経の乱れ
正月病がなぜ起こるのかというと、自律神経の乱れが原因に挙げられます。
自律神経って何?という方の為に少し解説します。私たちは普段2つの神経がバランスをとりながら生活をしています。この2つというのが「交感神経」と「副交感神経」という名前の神経で、この2つを合わせて「自律神経」といいます。
交感神経は運動やストレスを受けている時など「興奮状態」の時に優位になる神経です。もうひとつの副交感神経は、カラダを休めているときなど「リラックス」している時に優位になる神経です。どちらの神経が優れているということはなく、通常はこの2つの神経がバランスをとり合って健康状態をたもっているのです。
しかし、この自律神経のバランスが崩れてしまった場合に「疲れ」「倦怠感」「やる気喪失」などの症状がでるのです。まさに今回紹介した正月病の症状ですよね。
年末年始の長期休暇はこの自律神経のバランスを崩してしまいやすい環境にあります。クリスマス、正月イベントでの夜更かし。食べる機会が増えるために起こる不規則な食生活。これらは自律神経のバランスを崩してしまう要因です。
通常であれば、数日もすれば自律神経のリズムを切り替える事ができるのですが、中にはなかなかリズムの切り替えができず、そのまま「うつ状態」になる人もいます。
新年から仕事や学業、スポーツなどをバリバリやるために、正月病は何としても撃退したいですね。そこで私が栄養士としておススメするのが「甘酒豆乳」です。
特に「やる気がでない」「疲れがとれない」という症状の方におススメのドリンクです。しかも「甘酒」と「豆乳」の2つの材料さえあれば誰でも作れちゃいます。(作り方は後述します)
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正月病には甘酒豆乳をおススメする2つの理由
甘酒豆乳とは「甘酒」と「豆乳」だけで作るドリンクですが、正月病の原因となる自律神経の乱れを整える作用が期待できちゃうドリンクです。疲れやストレスが多い時は、食欲も落ちてしまいますがドリンクであれば摂りやすいし、すぐ作れるのでおススメです。
私が特におススメする理由としては甘酒と豆乳に含まれる2つの成分が正月病対策にうってつけだからです。ひとつずつ紹介していきましょう。
豆乳に含まれる「レシチン」
まず、豆乳に含まれるレシチンという成分です。レシチンというのは「リン脂質」の一種で、脳の働きをよくする効果が期待できます。
自律神経をコントロールをしているのは「脳」です。したがって、脳に栄養を与えることは自律神経のバランスを整えるうえで大切なことです。さらに脳の働きが良くなってくれば、仕事に対するやる気も出てくるようになります。
また仕事も学業もスポーツも、脳を必ず使っています。レシチンを摂ることは正月休みを改善するだけでなく、仕事のパフォーマンスを向上させることにつながっていきます。
甘酒に含まれるビタミンB群
正月病の症状である「疲れやすい」「疲れがとれない」などの「疲れ」に関する悩みには、甘酒に含まれるビタミンB群がおススメ。
甘酒にはビタミンB1、B6、B12が含まれています。これらビタミンB群はカラダがエネルギーを作り出すのをスムーズにしてくれる作用を持っているため、疲労を回復するのに有効です。
さらに、疲労回復以外にもストレス緩和、貧血予防、肌の回復などの効果も期待できます。
甘酒はビタミンB以外にもアミノ酸やブドウ糖など色々な栄養素が含まれており、あわせて疲労回復に役立ってくれます。
甘酒豆乳の作り方
甘酒豆乳の作り方は非常に簡単。下記材料を混ぜてレンジでチンするだけです。
・豆乳 コップ1杯
・甘酒 おおさじ1~2杯
基本的に、豆乳と甘酒の割合はお好みで変えてOKです。ただ、私個人としては是非温めて飲んで頂きたいです。温めて飲んでいただくことで、カラダが温まりリラックス効果が高まるからです。
甘酒豆乳を飲むタイミング
甘酒豆乳を飲むタイミングですが、基本的には朝食と夕食のタイミングが良いでしょう。
朝は活動前に、「脳と体に栄養を与える」というのが目的。夜は「疲れや体の回復」を目的として飲むようにしましょう。
眠れないという人は甘酒牛乳を試してみて!
正月病の方で、「眠れない」という方は豆乳ではなく牛乳に変えてみて下さい。
牛乳にはアミノ酸の一種である「トリプトファン」が含まれています。このトリプトファンは、眠りを誘うホルモンである「セロトニン」の材料となります。夜ホットで飲んでみて下さい。
甘酒豆乳が効かないという方へ
「甘酒豆乳効かないんだけど。」という方へアドバイスです。甘酒豆乳は薬ではなく「栄養」です。したがって即効性が約束されているものでありませんし、個人差も出てきます
サプリメントの効果を実感できるまでの期間というページでも解説していますが、栄養が体質を改善していくには時間がかかります。むしろかかって当たり前です。
したがって、1カ月とは言わないまでも最低2週間は続けてみて下さい。
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