アフリカマンゴノキの効果や副作用

アフリカマンゴノキの効果や副作用
「アフリカマンゴノキって何?」

「アフリカマンゴノキは効果があるの?目安の摂取量は?」

このページはそんな疑問を持つ人に向けて管理栄養士が作成しています。

ダイエットサプリメントとして用いられている原料に『アフリカマンゴノキ』があります。以前、私が健康博覧会に参加したときに面白い原料だなと思って情報を集めました。

正確にいうと、ダイエットサプリメントに用いられているアフリカマンゴノキは、原料名を『アフリカマンゴノエキス』といいます。よって以下に掲載している内容はアフリカマンゴノキエキスについてです。


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アフリカマンゴノキとは

まずアフリカマンゴノキがどのようなものかをまとめておきます。

アフリカマンゴノキは学名をIrvingia gabonensis、英語名でアフリカンマンゴー(African Mango)といいます。

アフリカ原産の果実で、アフリカやインドなどの湿度が高く温暖な土地に自生しているニガキ科の高木です。私たちが目したことがある一般的なマンゴーに似た形をしています。果肉部分はもちろんですが、種子も食べることが可能です。

原住民の間では、昔から体重を減らす薬として用いられていたとされます。

ダイエット原料としてのアフリカマンゴのエキス

ダイエットサプリメントとして用いられているのは、アフリカンマンゴーから抽出した『アフリカマンゴノエキス』というもので、原料表示は『アフリカマンゴノキ由来エラグ酸』です。

このエキスは、先述したアフリカンマンゴーの『種子』を乾燥させ、成分を抽出し粉末化したものです。エキスというと液体を思い浮かべますが原料はどうやら粉末のようです。

アフリカマンゴノキエキスで期待される効果や効能

ではアフリカマンゴノキを摂取することで期待されるものをまとめていきます。※サプリメントの効果効能を保証するものではありません。一般の方は参考程度に

中性脂肪の悩みをサポート

アフリカマンゴノキサプリメントで機能性表示を取得している多くが、中性脂肪の悩みに対してです。

中性脂肪を低下させる作用や、増えすぎると動脈硬化の原因となるLDLコレステロールを低下させ、逆にコレステロールを肝臓へ運んで処理してくれるHDLコレステロールを上昇させてくれる作用があります。

エビデンスとしては、アフリカマンゴノキエキス1日300mg摂取するグループと、摂取しないグループ(プラセボ)に分けてヒト臨床試験を実施した所、アフリカマンゴノキエキスを摂取したグループが摂取して4週目以降で体重や体脂肪、腹囲(ウエスト)、LDLコレステロールなどの低下が確認されています。

参考文献:FOOD Style 21、15(4)、53-57(2011)、塩島由晃、他

食欲を抑えてくれる可能性

アフリカマンゴノキエキスを摂取することによって食欲を抑える作用が期待されます。

食欲を抑える体内の生理活性物質に『レプチン』というものがあります。このレプチンは簡単にいえば、『これ以上食べなくて大丈夫』というシグナル。つまりレプチンが正常に分泌されて働いてくれれば、食べ過ぎが防げるというわけです。

ところが、このレプチンのシグナルが脳に届きにくくしてしまう物質があります。それがc-リアクティブプロテイン(CRP)といわれるもの。

C-リアクティブプロテイン(CRP)は脂肪細胞から作り出され、レプチンと結合してしまうことで脳まで『食べないでいいよシグナル』が脳へ届かなくなるのです。

このC-リアクティブプロテイン(CRP)を抑制してくれるのがアフリカマンゴノキエキス。C-リアクティブプロテイン(CRP)を抑制することでレプチンがシグナルを脳に届きやすくしてくれるといいます。

メタボ対策に

先述した中性脂肪対策にも被る部分ですが、メタボリックシンドロームの予防にも役立つ可能性があります。

これは、アフリカマンゴノキエキスが『アディポネクチン』というホルモンを増加させるから。アディポネクチンとは生理活性物質でいわゆるホルモンの一種です。ちまたでは『やせホルモン』とか『長寿ホルモン』なんていい方をされています。

やせホルモンの名前通り、アディポネクチンは脂肪燃焼を促進したり、その他にもインスリンの働きを良くする働きをします。

これによって、先述したように中性脂肪の悩みサポートや、糖代謝のサポートにもなります。つまり、総じてメタボリックシンドロームの予防に役立つ可能性があるということです。

アフリカマンゴノキの摂取量

アフリカマンゴノキの摂取量は1日300mgとなっています。サプリメントとして販売されているものはタブレット状のものが多いですが、一日1~2粒程度の摂取目安に設計されています。

アフリカマンゴの副作用について

基本的に一日の目安となる300mgの摂取では安全とされています。

アフリカマンゴノキ自体が海外で古くから食用として利用されていることから、食経験上、安全性は高いといわれています。

ただし、サプリメントを利用する場合はパッケージに記載されている量を守り、異常が発生した場合は利用をやめるようにしましょう。

機能性表示食品を取得しているサプリメントも登場

今回紹介したアフリカマンゴノキエキスは、機能性表示が取得できる可能性がある原料です。実際にすでに機能性表示を取得したサプリメントがリリースされています。

機能性表示の表示内容としては、『体脂肪・中性脂肪を減らすことをサポート』『中性脂肪、LDL(悪玉)コレステロールを低下させ、HDL(善玉)コレステロールを上昇』といった表記を獲得しているものがあります。

管理栄養士の考察

今回アフリカマンゴノキを紹介しましたが、機能性表示を取得しているという点から中性脂肪やコレステロールの悩みがある人は試してみる価値はあるかもしれません。個人的には面白い原料だと思います。

ダイエットの側面も持ち合わせているので、健康な方が適正な食事と運動を取り入れるなかで補助的に取り入れるなら良いと思います。

ちなみにエビデンスを見たところ、摂取して4週間で結果が確認されていることから、少なくとも4週間は使い続けた方が良いかもしれません。

ただ、これはすべてのサプリメントに言えることですが、サプリメントには病気を改善する力はありませんし、表示することもできないため過度な期待は禁物でしょう。

よって病気と診断されてない人で、中性脂肪等が高め方やダイエットサポートで取り入れるなら良いとおもいます。しかし病気として診断されている方の場合は医師に使用許可を確認し、病院の治療を優先することをおススメします。


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