何かとやることが多く、楽しみも多い年末年始。
しかし、実は高齢者の命にかかわる事故が多い時期でもあるのです。
よって、今回は消費者庁の資料をもとに、年末年始に高齢者の方々が気をつけるべき事故と対策をご紹介します!
ご自身はもちろん、高齢者の方がいらっしゃるご家族様も参考にしてください。
スポンサーリンク
年末年始に高齢者に多い事故3選
消費者庁によれば、例年の年末に以下の4つの事故が高齢者に多発すると発表されています。
- 餅による窒息
- 入浴中の溺水
- 掃除中の転倒・転落
それぞれの特徴と対策をご紹介します。
餅は窒息の危険性大!
高齢者は、若い頃に比べ、飲み込むチカラや噛むチカラが弱っているため、餅をうまく呑み込めず、窒息するケースが多々あります。
とくに、消費者庁によれば、餅による死亡事故の40%が1月の新年に発生しているとしています。
対策方法
- 餅は小さく切り、飲み込みやすい大きさにしておくこと
- 十分に噛むこと
- 口の中に一気にいれないこと
- ご家族がいる場合は、一緒に食べて注意をはらうこと
冬の入浴方法に注意すべし!
寒い時期の入浴は、温度差が激しく、カラダへの負担も少なくありません。
消費者庁によれば、自宅の入浴にかかわる死者数は交通事故の約2倍とされています。
たかが入浴、とあなどらないよう注意してください。
対策方法
- 脱衣所を温めておく
- お湯につかる時間は10程度を目安にしましょう。
- 入浴直後にお酒を飲んだり、薬を飲むのは避けましょう。
- ご家族がいる場合は、お風呂に入ることを一言つげておきましょう。
大掃除が思わぬ大けがに
年末といえば、多くの人が大掃除をしてキレイな状態で新年を迎えたいことでしょう。
しかし、大掃除をする時に転倒や転落をしてしまい、大けがを負う高齢者も多いです。
十分注意して掃除を行う必要があります。
対策方法
- 脚立を使うような高所の掃除はできるだけ避ける
- 滑りやすいかどうか、掃除場所の床の状態に注意をはらう
- 腰に不安のある方は、コルセットなどを使用すること
スポンサーリンク
まとめ
今回は、年末年始に高齢者が注意すべきことをご紹介しました。
どれもあなどりがちな事ばかりですが、実際に多くの方が命を落としたりもしているので、安易に考えず、慎重にひとつひとつを行い、年末年始を安全に楽しくすごしましょう!
参考
消費者庁 news release 令和3年12月8日「高齢者の事故に注意し、年末年始を安全に過ごしましょう!」