高齢者の詐欺防止

今回は、「生活の安全に役立つ情報」をテーマに記事を作成しました。

最近、テレビや新聞でも「高齢者を狙った詐欺」のニュースを見ない日はありません。

実は、特殊詐欺の被害者の約7割は、65歳以上の高齢者です。

「私は大丈夫」と思っていても、犯人は警察官や家族になりすまし、不安や焦りにつけ込んできます。

しかし、知っているだけで防げる詐欺もたくさんあります。今回は、特に注意したい詐欺・事件TOP5をご紹介します。

会員の皆様が被害に遭わないための参考になれば幸いです。


第1位 ニセ警察官詐欺

「あなたの口座が犯罪に使われています」
「逮捕状が出ています」
「キャッシュカードを確認します」

このように、警察官を名乗る電話がかかってきます。

最近では、制服姿を見せるためにビデオ通話を使ったり、本物そっくりの警察手帳を見せたりするケースもあります。

本物の警察官が電話でお金を要求したり、キャッシュカードを預かったりすることは絶対にありません。

被害に遭わないためのポイント

  • 電話を切って家族へ相談する
  • 自分で警察署へ電話して確認する
  • その場で個人情報を話さない

第2位 SNS型投資詐欺

SNS型投資詐欺は高齢者だけではなく、世代を問わず被害が広がっている犯罪です。

スマートフォンで見つけた広告やSNSから、次のような言葉で誘われ、お金を振り込ませる詐欺です。

「必ず儲かります」
「有名人も投資しています」

最初は少額の利益が出たように見せ、信用させてから多額のお金をだまし取ります。

ここに注意

  • 「必ず儲かる」という話は信用しない
  • 知らない人からの投資話には乗らない
  • 振り込む前に家族へ相談する

第3位 振り込め詐欺

「お母さん、事故を起こした」
「会社のお金をなくした」
「今日中にお金が必要」

息子や孫を装って電話をかけ、慌てさせてお金を振り込ませる、昔からある詐欺です。現在でも多くの被害が出ています。

最近では、AIで声を似せる手口も報告されており、声だけで本人かどうかを判断することが難しくなっています。

だまされないために

  • 一度電話を切る
  • 本人の携帯電話へかけ直す
  • 普段から、家族だけが知っている合言葉や、家族しか答えられない質問を決めておく

第4位 リフォーム詐欺

突然自宅を訪ねてきて、次のような言葉で不安をあおり、その場で契約を迫る手口です。

「近くで工事をしていたら、お宅の屋根瓦がずれているのが見えました」
「このままでは雨漏りして大変なことになります」
「今日なら特別価格で修理できます」

最近では、無料点検を口実に屋根へ上がり、わざと瓦をずらしたり壊したりして、修理が必要だと思わせる悪質なケースも報告されています。

「近くで工事をしていたら屋根が見えました」は、この詐欺でよく使われる決まり文句です。

また、「今すぐ工事しないと危険です」と急がせるのも、この詐欺の特徴です。

覚えておきたいこと

  • その場で契約しない
  • 「家族に相談してから決めます」と伝える
  • 屋根には絶対に上がらせない
  • 家の中にも入れない
  • 修理が必要と言われたら、必ず複数の業者に見てもらう

第5位 不用品無料引取・終活詐欺

「不用品を無料で買い取ります」
「古着1枚からでも大丈夫です」

このような言葉で電話や訪問をし、家の中へ入り込む手口です。

最初は衣類や食器などの査定だけのように見せかけますが、その後、次々に話を持ちかけてきます。

「貴金属はありませんか?」
「指輪やネックレスも見せてください」
「今なら高く買い取れます」

そして、大切なアクセサリーや記念の品を、安い価格で強引に買い取ってしまいます。

また最近では、「終活のお手伝い」「生前整理」「遺品整理の相談」などと親切そうに近づき、高額な契約を結ばせたり、家の中の財産状況を調べたりするケースも増えています。

気を付けたいポイント

  • アポイントのない訪問では玄関を開けない
  • 売る予定のない貴金属や貴重品は見せない
  • 一人で対応せず、家族に立ち会ってもらう
  • 少しでも不安を感じたら、きっぱり断る

被害に遭わないための3つの習慣

  1. 「今日だけ」「今すぐ」と急がされても、すぐに決めない
  2. 少しでも不安に思ったら、家族や警察、消費生活センターへ相談する
  3. 知らない電話や突然の訪問には慎重になる

犯人に共通する手口は、「急がせる」「不安にさせる」「秘密にさせる」ことです。

落ち着いて一度立ち止まるだけで、多くの詐欺は防ぐことができます。

どうぞご家族やご友人ともこの内容を共有していただき、大切な人を詐欺から守るきっかけにしていただければ幸いです。


参考文献・情報源

本記事は、警察庁および独立行政法人国民生活センターが公表している資料をもとに作成しています。

  1. 警察庁「令和6年における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について」
    2024年の特殊詐欺における65歳以上の被害割合、被害件数および主な犯行手段を参照しました。
    警察庁の資料を見る(PDF)
  2. 警察庁「令和7年における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について」
    ニセ警察詐欺、著名人をかたる投資広告、SNS型投資詐欺の手口および被害状況を参照しました。
    警察庁の資料を見る(PDF)
  3. 警察庁「キャッシュカード詐欺盗」
    警察官などを名乗り、「口座が悪用されている」「キャッシュカードを確認する」などと告げる手口と、その対策を参照しました。
    警察庁の解説を見る
  4. 警察庁「SNS型投資詐欺」
    著名人になりすました広告、偽の投資話、架空の投資アプリなどを使う手口と、その対策を参照しました。
    警察庁の解説を見る
  5. 警察庁「振り込め詐欺注意」
    息子や孫などを装い、事故や会社のトラブルを理由に金銭を要求する手口と、本人の元の電話番号へかけ直す対策を参照しました。
    警察庁の解説を見る
  6. 独立行政法人国民生活センター「屋根工事の点検商法のトラブルが増えています」
    突然訪問して屋根の不具合を指摘し、不安をあおって契約を迫る点検商法の手口と対策を参照しました。
    国民生活センターの注意喚起を見る
  7. 独立行政法人国民生活センター「不用品を買い取ると言ったのに貴金属を買い取られた!!」
    不用品の買い取りをきっかけに訪問し、貴金属などを強引に買い取る手口や、終活に関連した訪問購入トラブルを参照しました。
    国民生活センターの注意喚起を見る
  8. 独立行政法人国民生活センター「訪問購入」
    不用品や着物の買い取りを申し出た業者が、貴金属の売却を求めるトラブルの事例と対策を参照しました。
    国民生活センターの解説を見る

※情報は2026年7月22日現在のものです。詐欺の手口や被害状況は変化することがあります。最新情報は、警察庁や国民生活センターなどの公式発表をご確認ください。