私は、2008年6月から1年半ほど、スペインのサラマンカという都市に住んでいました。
スペインは高齢者の方の旅行先としてとてもおススメできる国です。
そこで今回からしばらく、みなさまがスペインに旅行する場合、おススメできるポイントをお話していきたいと思います。
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スペインの位置
スペインはヨーロッパ地方の西に位置し、北にフランス、西にポルトガル、地中海を挟んで北東にイタリアがあります。
緯度は日本とほぼ同じで気候区分は温帯の地中海性気候になります。
一般的に冬は短く、乾燥しているので夏は日本より過ごしやすいです。ただし日差しが強い時があるので注意が必要です。
またすぐ南にはアフリカ大陸があります。
アフリカ西部のモロッコ王国に隣接するカナリア諸島はスペインの領土です。
私も旅行で訪れたことがありますが、一年中気温が20度ぐらいでとても過ごしやすく、もしお金に余裕があれば、老後はここで過ごしたいと思ったほどです。
カナリア諸島の中でも特にテネリフェ島がおススメです。
今回は、はじめにスペインの交通機関についてお話します。
交通機関
日本では、中長距離の交通手段として、バスよりも電車のほうが整備されていて利用者も多いのですが、スペインは逆です。バスの交通網のほうが整備されていて、バスの利用者のほうが多いです。
スペインの交通機関を利用する場合に注意してほしいのが、ツアーのバスで移動する場合は良いと思うのですが、スペインの電車もバスも時間にすごくずさんです。
もし他の都市に移動するときは時間に余裕をもって移動することをおススメします。
都市の市内を走るバスは、運行数が多く待ち時間が少ないです。そして、どのバスも床が低く、乗り降りがしやすかったです。高齢者の方にとても優しいバスです。
スペインの地下鉄
私が交通機関に関してスペインでおススメできる一番の乗り物は地下鉄です。
スペインで地下鉄があるのは首都であるマドリードと国際都市のバルセロナのみですが、この二つの都市にあるすべての地下鉄の駅にエレベーターが設置されています。
これは以前、車いすの母親を連れてバルセロナのいろいろな観光地を巡った時に本当に助かりました。
ちなみに、その時に隣国のフランスのパリにも旅行したのですが、パリの地下鉄の駅は主要駅にしかエレベーターがなく(2014年時点)、母親を抱きかかえて駅の階段を登るしか方法がなく本当に大変でした。
その時はじめて「フランスよりスペインの方が介護・高齢者福祉がすすんでいるんだ」ということを実感しました。
地下鉄はバスで市内を巡るよりも運賃が安くすむのも魅力です。
注意点
ただし、スペインの地下鉄に乗るときに気を付けないといけないことがあります。それは、スリがとても多いということです。
わたしも数多くのスリの現場を目撃しました。私自身も二回、未遂でしたがスリに狙われました。
アジア人の旅行者というだけで、スリに狙われやすいです。
地下鉄に乗るときや観光地の通りを歩くときは、できるだけ軽装でリックやバッグは前に抱え、お金やカードなどは服の下に着用するセキュリティポーチなどを利用すると良いと思います。
そして、地下鉄の電車の中ではドアの近くに立たないことも重要です。ドアが閉まる瞬間にスリをして逃亡するからです。電車の乗り降りのときも注意が必要です。
こぼれ話
先にスペインの電車もバスも時間にすごくずさんであると書きましたが、スペインにはAVE(アベ)という日本でいうと新幹線と同じような乗り物があります。
このAVEは時間にすごく正確です。なぜならAVEは、路線によりますが到着時間が5分以上遅れると運賃を全額払い戻しするという規定があるからです。
それだけ定刻運行に自信があるということですね。
これからも、高齢者におススメのスペインの観光スポットなどをご紹介させていただこうと考えておりますので、お読みくだされば幸いです。
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