管理栄養士のタイゾーです。
近年注目されるようになった『あずき茶』。
あずきをお茶として利用したものですが、その効果や副作用の危険性の有無など管理栄養士の視点から解説していきます。
オススメの作り方も解説しているのでぜひ参考にしてください。
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あずき茶(小豆茶)って何?
あずき茶(小豆茶)とは、小豆(あずき)を焙煎・加熱し、煎じて作られる飲み物の事を言います。
味はお汁粉と違い、豆の感じは少なく香ばしい香りが特徴です。
一般的な小豆茶には2種類が存在します。ひとつは小豆を焙煎して粉砕後、熱湯で煮出して作られるもの。もうひとつは、小豆を煮た時に出来る『煮汁』を小豆茶とするものです。
あずき茶の効果効能
次にあずき茶を飲むことで期待できるとされる効能について紹介していきます。
むくみ対策に
足の『むくみ』に悩む方は多いかと思いますが、小豆茶はむくみにも良いと言われています。
これは小豆茶に含まれる『カリウム』という栄養素が関わっています。
カリウムはミネラルの一種で、むくみの原因となる過剰なナトリウム(塩分)を排泄してくれる作用があります。
もともと、材料となる小豆にはカリウムが豊富に含まれているため、昔からむくみ対策に用いられてきました。
肥満予防に
小豆茶は肥満を予防する効果も期待できます。
小豆茶には『サポニン』という成分が含まれており、この成分は小腸の脂肪の吸収を抑えてくれる作用があります。
また、原料となる小豆はその他ポリフェノールも多く含んでいるので、脂肪だけでなく糖の吸収も穏やかにする効果も期待できます。
さらに抗酸化作用も持っているため、老化防止にも役立ちます。
疲労の回復に
小豆は疲労回復に効果的な『ビタミンB群』が含まれています。
ビタミンB群は摂取した栄養素を効率よくエネルギーに変換するサポートをしてくれるため、疲労の回復効果が期待できます。
このビタミンB群は水溶性のため小豆茶で摂取することが可能です。
ただ、後述する注意点にも紹介していますが、熱に弱い性質も持つため小豆茶をいれる過程である程度は失活してしまいます。
妊婦や子供も安心して飲める
小豆茶はカフェイン成分が含まれていないため、子供から高齢者、妊婦まで安心して摂取する事ができます。
あずき茶とおしるこの違い
小豆茶を飲んだことがない人は「お汁粉みたいなもの?」と思う人もいるかもしれません。
まず、小豆茶の味はお汁粉と比べ、かなり豆の風味が抑えられており、香ばしい香りを持ちます。
また、お汁粉との最大の違いは糖質量です。
お汁粉の場合は大量の砂糖を使うとともに、小豆自体も糖質が100g中40gほど含まれているため、糖質の摂取量がかなり多くなります。
一方の小豆茶にはほぼ糖質が含まれていません。
糖質を必要以上に摂取すれば、肥満につながってしまうため、ダイエットも考えているなら小豆茶が向いていると言えます。
あずき茶の作り方
ここで、小豆茶のオススメの作り方をご紹介しておきます。
用意するもの
・あずき 50g
・水 400ml
①あずきは水洗いして汚れを落とす。
②水を切り、アルミホイルに重ならないように並べる。
③そのままオーブントースターに入れて5分加熱する。
④レンジ使用OKの器に水と加熱した小豆を一緒にいれる。
⑤ラップをしてレンジ(500w)で10分温める。
⑥コップにうつして飲めばOK!
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あずき茶を摂る上での注意点
ここまで、あずき茶で得られるメリットを中心にご紹介してきました。
「あずき茶を明日からとろう!」と思う人もいるかもしれませんが、あずき茶を摂る上で知っておきたい注意点を次に紹介しておきます。
小豆の健康効果を最大限に得たいなら、あずき茶では限界がある
本末転倒のような事を言うようですが、小豆の健康効果を最大限に得たいなら、小豆はそのまま食べるべきです。
普段の飲み物として小豆茶を取り入れるのは良いと思いますが、『小豆の健康効果がそのまま得られる』というわけではないので注意してください。
サポニンを始めとするビタミンB群等の成分は水に溶け込んで摂取することができると思われますが、その他の小豆の食物繊維やタンパク質等を十分に摂取することは困難です。(ゼロとはいいませんが)
また、ビタミンBについても熱にそこまで強い栄養素ではないため、お茶をいれる過程である程度失活してしまいます。
したがって小豆茶で小豆の成分がそのまま摂取できるわけでは無いことを知っておいてください。
しかし、普段の飲み物を小豆茶に置き換える分には健康効果を期待できますし、ダイエット中の方であれば小豆茶のがカロリーも抑えれるので良いでしょう。
大豆アレルギーの人は注意
小豆茶は、カフェインも含まれておらず安全性が高い飲み物です。
しかし大豆アレルギーを持っている方は注意した方が良いかもしれません。
大豆アレルギーに小豆がNGかどうかは、賛否両論ありますが、アレルギーがでるという報告もあります。
したがって材料に小豆を使用している小豆茶に関しても、アレルギーが出ないとは言い切れません。
大豆アレルギーを持つ人は念のため主治医に確認するようにしましょう。
また、小豆茶を飲んで異常を感じた場合はすぐに飲むのを中止するようにしてください。