今まで高齢者におススメするスペインの観光スポットをご紹介してきました。
私がなぜ、シニアの方にスペインをおススメするかというと、私がスペインに滞在してみて思ったのが、とにかくスペイン人のシニアの方は元気いっぱいだということです。
みなさんにもそれを感じていただきたいと思ったからです。
それから、スペインは高齢者支援が手厚いと思いました。
今回はその点についてご紹介したいと思います。
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1. 元気なシニアの方
私の住んでいたサラマンカという都市には、りっぱな広場(マヨール広場)がありました。
その広場は市民の憩いの場になっており、終日たくさんの人でにぎわっています。
わたしが驚いたのは、その中でシニアの方の割合がすごく多いということです。
特に夜になると、手を繋いで広場を散歩するシニアのご夫婦の方を数多くお見かけしました。とても微笑ましかったです。
とにかく、たとえ脚を骨折していても松葉杖で散歩するシニアの方を何人も見ました。それが、スペインではごく当たり前の光景なのです。
スペイン人のシニアの方はとにかく外出が好きでしかも元気です。
でも、スペイン人のシニアの男性の方はあまりにも元気すぎて、ベンチに座っているシニアの方が若い女性に甘い言葉を投げかけているところを何度も見ました。
そういう男性の方をスペインでは、「ヴィエホ・ヴェルデ」といいます。
「ヴィエホ」は、“お年寄り” という意味で、「ヴェルデ」はもともと、“緑の” とか、”未熟な” という意味ですが、この場合は、”好色な“ という意味です。
広場にはたくさんの「ヴィエホ・ヴェルデ」がいますので気を付けて下さい。
2. 手厚い高齢者支援
スペインはかなり高齢者支援が進んだ国だと感じました。
このブログでも述べましたが、特にそう思ったのが地下鉄の駅です。
スペインのマドリードやバルセロナにある地下鉄のほとんどの駅には、高齢者や体が不自由な方のためにエレベーターが設置されています。
私がスペインへ行ったのが2008年で、もうその頃にはほとんどの地下鉄の駅にエレベーターが設置されていました。
確認していないので「ほとんど」と表現しましたが、少なくとも私が旅行で利用した駅のすべてにエレベーターが設置されていました。
これは、車いすの母とバルセロナを旅行した時は本当に助かりました。
ただし、地下鉄にはスリが多いので注意が必要です。
市内を走るバスも、床が低く、シニアの方がとても利用しやすいと感じました。
観光スポットの入場料なども、シニア割を適用している施設が多かった印象です。
3. 定年後の移住者が多い
スペイン南部のアンダルシア地方や地中海に浮かぶイビサ島、アフリカ大陸に隣接するカナリア諸島などには、定年後に海外から移住して老後を過ごす方が多いそうです。
おそらく主な理由は、温暖な気候、ヨーロッパ特有の建物を含む美しい景色なのでしょうが、私はそれだけではないと思います。
スペインは、高齢者支援を含む社会保障がしっかりしているのと、マドリードやバルセロナなどの大都市以外では物価が日本より安いのも大きな要因だと思います。
ある程度の貯えがあれば、移住が可能だそうです。
アンダルシア地方のマラガや、カナリア諸島のテネリフェ島は私も訪れたことがありますが、とても気候が温暖で景色も素晴らしくおススメです。
マドリードやバルセロナも良いところなんですが、前述した通りスリが多いので移住するにはおススメできません。
このように、スペインはシニアの方がとても住みやすい国ですので、旅行しても快適に過ごせる国だと思います。
スペインの人達もとても温かい人が多いです。是非、一度訪れてみて下さい。