高齢者は運動が必要

「カラダ動かさなきゃな…」

そう感じている人は多いでしょう。

運動=カラダに良い。なんてことは多くの人がわかっていることです。

しかし、実際に習慣的に運動している方は多いのでしょうか?

残念ながら、令和元年に実施された厚生労働省「国民健康・栄養調査報告」によれば、20歳以上で運動習慣のある人の割合は、女性で減少しています。

ちなみに、現状、運動習慣のある女性(20歳以上)の割合は25%程度となっています。

※「運動習慣のある人」とは、1回30分以上の運動を週2回以上実施し、1年以上継続している人。

運動をしない、できない理由は、ひとそれぞれかと思います。

しかし、運動しない要因のひとつとして、運動をすることで得られるメリットを知らないのではないかと思うのです。

よって、今回の記事では、管理栄養士監修のもと、運動で得られる高齢者のメリットを5つ紹介します。

ぜひ、運動へのやる気アップになれば幸いです。


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高齢者が運動で得られるメリット5選

高齢者が運動で得られるメリットは、とても多いですが、中でも代表的なものを紹介しましょう。

1.血圧を改善

高齢者は運動すると血圧を改善
習慣的な運動は、血管の弾力性を回復し、血液がスムーズに流れるようになることで、高血圧の改善が期待できます。

ちなみに「高血圧治療ガイドライン2019」では、ウォーキングなどの有酸素運動が良いとされています。

目安は、10分以上の有酸素運動を毎日行うことです。

高血圧の基準値である、収縮期血圧140mmHg以上の割合は、男性で29.9%、女性で24.9%であり、約3,450万人が該当することが示されていることから、血圧に悩んでいる方は多いです。

※(令和元年国民栄養調査)より

血圧のためにも運動は有効ですから、ぜひ運動に取り組みましょう!

2.コレステロールを改善

運動はコレステロール値の改善にも有効です。

コレステロールの基準値は、LDLコレステロール値が140mg/dL以上、HDLコレステロール値が40mg/dL未満となっており、生活習慣病のひとつである脂質異常症の診断は、これに加えて、トリグリセライド(中性脂肪)値が空腹時採血で150mg/dL以上・随時採血で175mg/dL以上、non-HDLコレステロール値が170mg/dL以上と定義されています。

現状、コレステロールが高い人の割合(総コレステロール値240mg/dl)の割合は、男性で12.9%、女性で22.4%であり、約2,200万人が該当することが示されています。

日本動脈硬化学会の「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版」では、有酸素運動が、脂質の代謝を良くすることが示されており、LDLコレステロール値を減少させ、HDLコレステロール値を増加させることがわかっています。

コレステロールで悩んでいる人も、ぜひ運動をしましょう!

3.血糖値対策になる

運動は、血糖値にも良い影響を与えます。

血糖値は、インスリンという、すい臓のランゲルハンス島のβ細胞から分泌されるホルモンの働きによって、下げられます。

運動をすると、このインスリンがより働いてくれるようになり、血糖値が下がりやすくなることがわかっています。

もう少し専門的にいうと、運動によって、インスリンの効きやすさ(インスリン感受性)が高まり、糖(グルコース)を血液から細胞に取り込むGLUT4の発現を増加させることで、糖代謝を改善します。

4.骨を強くする

高齢者が元気に長生きする上で、骨の強さはとても重要ですが、運動は骨の、骨密度の維持や増加に役立ちます。

継続的に運動をすることで、骨が適度な刺激(負荷)を受け、骨が丈夫になるのです。

骨がもろくなり、骨折してしまえば寝たきりのリスクにもなってしまいますから、骨の観点からも運動はメリットが大きいです。

5.ストレスケアになる

運動をすると、心身のストレス軽減につながります。

気分もスッキリし、食欲や疲労、睡眠の質向上にも役立つので良いこと尽くめです。

まとめ

今回は、運動で得られるメリットについて紹介しました。

最後にメリットを再度まとめます。

運動をすると、、

  • 血圧を改善
  • コレステロールを改善
  • 血糖値対策になる
  • 骨を強くする
  • ストレスケアになる

もう、メリットしかないですね。ぜひ、運動を日々の習慣に運動を取り入れてください。

ただし、無理はいけませんから、持病を持っている人に関しては主治医に、「どういった運動ならしていいか」を確認して、安全に運動に取り組みましょう。

まずは、習慣になるまで継続することが大切ですよ!!!

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