母乳のNG食べ物

母乳の質を高める
母乳に良くない食べ物
赤ちゃんがお腹にいる時から、母乳で育てたいと考えているママは多いと思います。

母乳は、生まれたばかりの赤ちゃんにとって唯一の栄養源です。もちろん、粉ミルクで育てる場合は該当しませんが、母乳育児をしようと思っている人は「母乳の質」にもだわりたいところ。

なぜなら、母乳が赤ちゃんのカラダを作り上げていくことになるからです。

当サイトでも、質の良い母乳や、母乳を増やす方法については以前、下記の記事でご紹介しました。

関連記事:栄養士が教える「母乳を増やす為の食事の知識」

しかし、今回は逆に「母乳の質を落としてしまう食べもの」についてまとめてみました。つまり母乳育児をする人にNGな食べ物ということです。

母乳育児をする人は是非参考にしてください。

母乳育児に悪い食べ物って何?

まず、母乳育児をしようと思っている人、それから現在している人も「母乳育児にNGな食べ物」を知っておく必要があります。

いくら母乳に良いと言われる食べ物を摂取していても、NGな食べものを食べていたら意味がないからです。

基本的に、母乳育児にNGな食べ物の基準は、

・母乳の出を悪くする
・母乳の質を悪くする

この2点です。特に母乳育児をする人にとっては、赤ちゃんの主な栄養源は母乳のみになる事を深く考えなくてはなりません。

母乳が出にくくなった場合、赤ちゃんが栄養不足を起こしてしまいます。また母乳の質が悪くなれば、赤ちゃんの健全なカラダ作りに悪影響を及ぼす可能性が出てきます。

したがって、このような事にならないように、次に紹介する食べ物には注意してもらいたいと思います。

もち米(お餅、お赤飯)、玄米

昔はもち米は母乳に良い食べものと言われていたようですが、最近ではおっぱいの詰りの原因になることから、授乳中には控えたい食べものに変わってきました。また玄米や胚芽米は栄養価が高いですが、消化吸収率が悪いため、ママの身体でしっかりと吸収されず、そのまま母乳に出てしまい、未発達な赤ちゃんの消化器官には負担が多くなってしまいます。米類では白米が母乳の出を良くするのにベストといわれています。

菓子パン、カレー、ラーメン、パスタ

菓子パンは糖分や脂質が多く、添加物も使用されていることが多いので、出来るだけ控えたいものです。また小麦粉は体を冷やしやすく、赤ちゃんが便秘になりやすいとも言われています。パンを食べたいなら、米粉パン、天然酵母パンにしましょう。
カレー、ラーメン、パスタなども菓子パンと同様に脂質が多いため、おっぱいが詰まりやすくなります。香辛料や塩分を多く摂ると母乳の味を悪くするので気を付けましょう。

脂身の多い肉、青魚、魚卵類

肉や魚は種類や部位によって脂質量が変わります。脂質を多く摂ると菓子パンなどと同様におっぱいが詰まりやすくなります。なるべく脂身がないものを選びましょう。卵も摂りすぎると良くないので、一日に一個までにしましょう。

チーズ、バター、生クリーム

授乳中はカルシウム不足になりやすいので、栄養価の高い乳製品で補いたいところですが、乳製品には脂肪分が多くいため、乳腺炎の原因となりやすいと言われています。くれぐれも過剰摂取には注意しましょう。食べるのであれば、脂肪ゼロのものにしましょう。

筍、栗、山菜類、

筍や栗、山菜類はアクが強い食材です。大人でも食べ過ぎるとじんましんなどが出ることがあるように、赤ちゃんも乳児湿疹の原因になることがあります。旬の食材は美味しく、栄養価も高いですが、アクの強いものは注意しましょう。

柿、梨などの果物類

果物類にはビタミンが多く含まれていますが、糖分も多いので食べ過ぎには注意が必要です。また果物は体を冷やしやすいです。体が冷えて血流が悪くなると、母乳も出にくくなります。特に柿や梨は過剰摂取に気を付けましょう。

マーガリン、マヨネーズ、てんぷら、フライなど

これまでに何度もお話しましたが、油分の摂りすぎは血液をドロドロにします。血液から母乳ができるため、油分は母乳もドロドロにし、詰まりやすくします。食べるのであれば少量にしましょう。

洋菓子、チョコレート、アイスクリーム、もち米でできた和菓子

時には甘いものを食べたくなると思いますが、食べるものに注意が必要です。洋菓子には砂糖やバターが多く使用されているため、おっぱいが詰まりやすくなります。チョコレートも食べ過ぎは禁物です。アイスクリームは乳製品でもあり、砂糖も多く、冷たいので授乳中には良くありません。甘いものを食べるのであれば、洋菓子よりも和菓子、その中でも、もち米が使われていないものが良いです。量を決めて適度に食べるようにしましょう。

カフェインの多い飲み物、清涼飲料水、アルコール類

少量のカフェインであれば、気にすることはありませんが、赤ちゃんの機嫌が悪いときが多い、泣き止まないといった悩みがあるママはカフェインを控えましょう。今はカフェインゼロの飲み物も多くあるので、そのようなものを選ぶ方が良いです。清涼飲料水は砂糖が多いので控えたいです。ハーブティは母乳の分泌を促すものと、母乳の分泌を控えるものがあるので、専門家に相談して飲むようにすると良いです。

まとめ

赤ちゃんのために食事に気を遣うことは大切なことですが、意識しすぎるとストレスになります。基本的にはバランス良く食事をすることが一番です。その中で、今お話した食べものを過度に食べ過ぎないということです。母乳の出が悪い、赤ちゃんがいつもより母乳を飲まない…といった悩みがあるママは一度日々の食事を見直してみましょう。