「独学で栄養学を学びたいけど、何から始めたら良い?」
このページはそんな疑問を持つ一般の方に向けて管理栄養士が作成しています。※記事の下部に動画解説もあります。
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これから栄養学を学ぶ方へ
これから栄養学を学ぼうと思っている方が最初にぶつかるのが『何から勉強し始めればいいの?』という疑問ではないでしょうか。
かくいう私も、栄養学を学びはじめた当初、おなじ壁にぶち当たりました。
そもそも、私は管理栄養士とて起業していますが、栄養学を学びはじめたのは社会人になってからです。
4年制大学の経営学部を卒業してから、食品の販売会社に就職。そこの新規事業であるサプリメント部門に配属されました。新規事業部だったので、栄養学に詳しい先輩もひとりもおらず、独学で栄養学を学ばざるを得ない環境だったのです。(今にして思えば、専門知識を持つ人がひとりもいないのにサプリメント部門立ち上げはやばいと感じますが)
そんな私の第一関門は『何から手をつけて良いかわからない』という事。
自社サプリや素材の営業をするためには、当然ながら知識が必要です。素材の成分は自社資料で学べますが、それがどのようなメカニズムで作用するのかや、その他の栄養素との相互作用なんかは自分で勉強しなければなりません。
栄養学に関する教科書も購入して勉強しましたが、『この知識は必要?』『この勉強の仕方は効率悪くないか?』などの邪念が浮かび、はかどりません。
で、結局の所、夜と土日で仕事をこなし、昼間は専門学校に行って栄養士を取得。その後、管理栄養士を取得しました。
正直、資格取得はどうでも良いのですが、栄養学の授業や試験を受けたことで、『何から学んだ方がスムーズか』という点が見えてきた事が大きかったように思います。
よって、ここで一般の方が今から栄養学を学ぶ上でのポイントを紹介していきます。少しでも読んだ方の参考になれば幸いです。
栄養学の世界は広い
これから栄養学を学ぶ方の出鼻をくじくつもりはありませんが、栄養学の世界は幅広いです。
例えば、栄養素にしても膨大な数の種類があります。さらにひとつの栄養素を突き詰めて学ぼうとすれば、消化、吸収、代謝という一連の流れが種類ごとに違います。
また栄養に関する研究も各研究機関で日進月歩で進められていますから、新しい栄養素が解明されることも多々あります。
ステップ1.まず、五大栄養素をざっくりと学ぶ
ここから本題です。
これから栄養学を学ぼうと思っている方は、まず『五大栄養素をざっくりと学ぶ』ことをおススメします。
先にもいいましたが、栄養素の種類は膨大です。全部学ぼうとすればキリがありませんから、まずは基本となる5つの栄養素を学ぶのが効率が良いです。
具体的に5大栄養素は何かというと、
- 炭水化物
- タンパク質
- 脂質
- ビタミン
- ミネラル
の5つです。これらの5つの栄養素は栄養学上、もっともベーシックな栄養素であり、栄養学を学ぶ上でまず知っておかねば話にならない知識です。
この記事を読んでいるあなたが何を目的として、栄養学を学びたいのかは千差万別でしょうが、仮に仕事に役立てるべく栄養学を学ぶなら、絶対に知らねばならない知識と言えるでしょう。
はじめは『ざっくり』学べばOK
はじめは、これらの栄養素を『ざっくり』学べばOKです。ここでいう、ざっくり学ぶというのは『どんな働きをして、どんな食べ物に多く含まれているのか』という2ポイントを押えるだけで大丈夫です。
たとえば、たんぱく質なら『筋肉、血管などカラダの主要な材料になる』、多く含まれる食べ物は『肉、魚、卵、大豆』といった具合です。
自分が普段食べているどんな食品に、これらの栄養素が含まれているのかを知ることで、より栄養学を身近に感じることができるのでスムーズに知識として身につきます。
いいですか、『ざっくりと』です。つまり、わからない部分があっても良いから大枠を押えて下さい。細かい部分まで突き詰めるのもアリですが、深い内容まで入り込むと初心者にはキツいです。「訳がわからないから、やーめた」と挫折する可能性があります。
勉強は継続できなければ意味がありませんから、最初の一歩はハードルを下げてみましょう。
ステップ2. 消化吸収の流れを学ぶ
5大栄養素をざっくりと学んだら、次に栄養が消化、吸収されるまでの道のりを学びましょう。
「そんなの知らなくても、栄養素の効果だけ知っておけば良いんじゃないの?」と思うかもしれませんが、栄養学は栄養素を学ぶだけの学問ではありません。
食べた栄養素がどのように、カラダに利用されるのか、代謝についても学ぶのが栄養学なのです。
例えば、たんぱく質は私たちの筋肉をはじめとするカラダの主要材料ですが、食べたタンパク質をそのまま利用することはできません、たんぱく質を『アミノ酸』という細かい成分まで分解して利用します。(ざっくりとした説明です)
このように、次のステップでは栄養素が『どうやって利用されるのか』を学ぶことで、より栄養学の理解が深まるのです。
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