寒天と若返り菌

『若返り菌って何?』

『若返り菌を増やす為には何を食べればいいの?』

このページはそんな疑問をもつ人にむけて作成しています。

近年、『がん』や『更年期障害』、『骨粗しょう症』といった病気を予防するために『エクオール』という物質が注目されるようになりました。

このエクオールを作り出すのに働くのが、腸内に存在する若返り菌(エクオール産生)です。

このページでは、若返り菌(エクオール産生菌)の解説と、エクオール産生菌を活性化するために役立つ食材についても解説していきます。


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若返り菌とは

若返り菌は、正式には『エクオール産生菌』といいます。

若返る菌エクオール産生菌は腸の中に存在しており、大豆にふくまれる『イソフラボン』を分解して『エクオール』という物質を作り出します。

エクオールとは、女性ホルモンに似た働きをする物質で、カラダの中で産生されることで『肌の状態を良くする』『更年期障害の緩和』『骨粗しょう症予防』『がん予防』に役立つと近年注目されるようになりました。

近年分かってきた腸内細菌で、乳がんや前立腺がんといった『がん予防』や肌が美しくなる『美肌効果』などに働くとされています。

エクオールについては『更年期を救うエクオールとは』でも詳しく解説しています。

若返り菌(エクオール産生菌)を増やすには腸内フローラを良くする必要がある

若返り菌を活性化するためには、腸内フローラの状態を良くする必要になります。

これは、若返り菌(エクオール産生菌)が『腸』に生息しているからです。

エクオール産生菌は腸内環境の改善に比例して活性化されるため、腸内フローラの状態が悪ければエクオール産生菌が活性化されにくくなるのです。

腸内フローラとは

ここで、そもそも腸内フローラとはどのようなものかを解説しておきます。

私たちのカラダに多くの菌が生息していることは先にご紹介しましたが、その多くが『腸』に存在しています。

特に小腸から大腸にかけて、色々な種類の腸内細菌がグループとなって腸の壁に存在しています。

それらを顕微鏡を見た時に『花畑(フローラ)』に見えることから『腸内フローラ』と言われるようになりました。

私たちの腸内フローラは皆一緒というわけでなく、年齢、人種、生活習慣によって違いがあります。

つまり、腸内フローラは人によって違うという事です。

腸内細菌は3種類存在する

腸内フローラを作り出している腸内細菌には大きく分けて3種類があります。

それが『善玉菌』『悪玉菌』『日和見菌』です。

善玉菌・・・乳酸菌やビフィズス菌などを善玉菌という。悪玉菌の増殖を抑えたり、腸の運動をうながしたりする役割がある。

悪玉菌・・・病原性大腸菌や黄色ブドウ球菌、ウェルシュ菌などをいいます。これらの悪玉菌は腸内で有害物質を作り出す。

日和見菌・・・日和見菌は善玉、悪玉どちらにも属さず、優勢な方に見方して働く菌。

腸内フローラはこれらの腸内細菌がバランスをとりながら形成されていますが、このバランスが崩れ、悪玉菌が増えることで便秘や下痢、がん、肥満などにつながることがわかっています。

では、このような状態を改善する食べものについて解説していきます。

若返り菌を増やすためにおススメの食材

寒天

腸内環境を改善する為におススメしたい食材のひとつが『寒天』です。

寒天には、『水溶性食物繊維』という食物繊維が多く含まれています。

この水溶性食物繊維は、ネバネバとした独特の粘りがあるのが特徴で、摂取すると腸内で『ゼリー状』になり、腸内の余分な老廃物やコレステロールを吸着して排泄させることで、腸内環境を改善するために働いてくれます。

また、食物繊維は善玉菌の『エサ』になってくれるため、善玉菌を増やして腸内環境を改善する効果も期待できるのです。

大豆製品

若返り菌を活性化するためには、寒天などの水溶性食物繊維食材だけでなく、大豆製品も摂取するようにしましょう。

これは、がん予防や更年期障害対策に役立つエクオールが大豆製品に含まれる『イソフラボン』から作られるためです。

腸内環境が良くなって、若返り菌が活性したとしても原料であるイソフラボンを摂取していなくては意味がありません。

したがって食事の中に豆腐、納豆といった大豆製品を取り入れるようにすると良いでしょう。


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