血管を元気にする調味料!「ゆず酢」の作り方を栄養士が紹介

管理栄養士のタイゾーです。

今回は血管を元気にしてくれる「ゆず酢」紹介したいと思います。

ご存じの方も多いかもしれませんが、ゆずは風邪の予防に効果的です。風邪の予防に役立つ「ビタミンC」の含有量は柑橘類の中でもトップクラスです。私も「ゆず茶」が大好きなので、冬はかなりお世話になっています。

しかし、ゆずの効果は風邪の予防効果だけではありません。実は、血管の強化」血管の若返り」にも効果がある事が分かってきました。

今回はそんな、ゆずの新たな効能と、おススメのゆずレシピ「ゆず酢」の作り方をご紹介します。特に血管年齢が気になる方、冷え性の方におススメです。

ゆずは血管の健康に役立つ食材だった

ゆずは日本古来の果実で、風邪予防としても取り入れられてきました。しかし近年は、血流を改善し、血管を元気にしてくれる成分が含まれている事が判明したのです。

何で血管が健康な方が良いの?

ゆずの成分のご紹介をする前に、なぜ血管が元気な方が良いか解説しておきます。知っている方はスルーして次をお読み下さい。

血管は、血液が流れる管の役目をしています。血管は頭の先から、指先まで体の隅々まで「血液」を運んでくれています。そして、その血液の中には、「栄養」と「酸素」が含まれています。つまり、血管は体の隅々まで栄養素と酸素を運んでいるという訳です。

では、なぜ「栄養」と「酸素」を全身に運ぶ必要があるのでしょう?

簡単に言えば、カラダの再生に使われるからです。我々のカラダは60兆個の「細胞」の集合体です。この細胞は、壊れたり古くなると新しいものに入れ替わります。その細胞の入れ替わる時に使われるのが栄養と酸素なのです。

つまり、血管が不健康だと、血管が詰まったり破れたりして、血液が全身に行き渡らなくなる可能性が出てくるのです。

だから、血管が元気で、血流が良い状態が望ましいわけです。

ゆずの血管に良い成分

それでは、ゆずに含まれる血管・血流に良い成分をご紹介していきます。

先に言っておきたいのは、ゆずは「中身よりも、皮の方が健康パワーを持つ」ということです。

まさか捨ててませんよね?捨てたらダメです。

血流を良くする「リモネン」

まずは、ゆずの皮に含まれる成分から。

ゆずの皮からでるエキスには「リモネン」という成分が含まれています。
リモネンは「交感神経を活性化」するので、心臓から送り出される血液の量を多くして血流を良くする作用があります。

皮を折り曲げた時などに、プシュッと皮からでる汁ありますよね?あれに含まれるのがリモネンです。

血管を広げる「ペスペリジン」

ゆずの皮は捨てないで下さい!さらに皮の内側の「白い部分」も捨てたらダメです!

ゆずの皮や内側の白いわたには「ぺスぺリジン」という成分が含まれます。ペスペリジンは血管拡張物質の合成を促して血管を広げる働きがあるのです。

血管が広がる事で、血流改善が期待できるようになります。

また、へスぺリジンは別名を「ビタミンP」とも呼ぶポリフェノールの一種です。ポリフェノールは、血管の老化原因になる「活性酸素」を除去するちからを持った栄養素です。つまり、血管の老化防止にも一役買ってくれそうです。

効果がでる「ゆず酢」の作り方をご紹介

ゆずが血管・血流に良い成分が入っているという事は分かって頂けましたでしょうか?

ここで、リモネンやペスペリジンなどの成分を有効に摂取するレシピをご紹介します。それが「ゆず酢」です。

ゆず酢は非常に便利で、焼き魚や鍋、ラーメンなど様々な料理にかけて使う事ができる調味料です。しかも手作りで無添加です。

ゆず酢の作り方は当サイト以外でも紹介されていると思いますが、当サイトでは、リモネン、ペスペリジンを効率的に摂る為の作り方を紹介したいと思います。

材料

・柚子
・塩 

※ゆずと塩の量ですが、ゆず果汁の量に対して1割の塩を用意して下さい。

作り方

1.ゆずを半分に切る
ゆず酢の作り方
2.必ず皮を下にして絞る。ここが重要です。皮に大事な成分がたくさんあるので皮のエキスがでるように
ゆずの絞り方

3.残った皮は再度、レモンなどを絞る時に使う「絞り器」を使って絞りきりましょう。

4.しぼったゆずエキスに塩を加えて混ぜ、冷蔵庫で1日寝かせれば完成。

いろんな料理に入れて食べてみましょう。つなみに私はお茶漬けに入れるのが好き。ドリンクに入れるのも良いですね。

ただ、注意したいのはペスペリジンは高熱で煮込んでしまうと失活してしまうという事です。

したがって、ゆず酢は料理の仕上げにかけるのがベストです。

ゆず酢の保存方法

ゆず酢の保存方法にもご紹介しておきます。ご家庭でゆず酢を作り置きする場合は冷蔵庫で保管して下さい。

もちろん衛生面もありますが、先に紹介したぺスぺリジンは熱以外にも、「光」にも弱い性質を持つからです。結構デリケートな成分なのです。

入れ物も、沸騰したお湯で滅菌したビンを使うようにして下さい。

冷蔵庫に入れた状態だと半年はもつと思います。心配な方は、冷凍庫で凍らせてしまうとより長持ちします。

まとめ

ゆずはもともと漢方薬として伝来してきたものと言われています。本来は薬として、乾燥させて苦い状態で飲んでいたようです。昔から健康に良いものとして飲まれてきたんですね。

今回は、ゆず酢を紹介しましたが、「ゆずジャムはダメなの?」と思った人もいるでしょう。もちろん、ゆずジャムも悪くありませんが、ペスペリジンは摂れないと思います。ジャムを作る過程で、煮込む作業がありますからペスペリジンが失活してしまいます。

また、ゆずが血管以外にも効果があると言われている事を紹介しておわります。

・コレステロール値を下げる
・抗がん作用
・アレルギー抑制


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