ミネラル過剰

私たちが健康なカラダを維持する上でミネラルの摂取は欠かせません。

なぜなら、ミネラルは体内で合成することが出来ないからです。

ビタミンは一部合成することができますが、ミネラルに関してはそのほとんどが体内で作る事ができないのです。

よってミネラルは食品が摂取していく必要があるのです。

しかし、摂り過ぎは禁物です。「栄養だからとにかく摂れば良い」なんて考えている人がいますが、ミネラルの摂り過ぎは体調を崩す可能性があるのです。

よってこのページではミネラルを摂り過ぎてはいけない理由について紹介していきます。


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ミネラルの役割を確認しておこう

まず、ミネラルが私たちのカラダにどのように働いているかをご紹介しておきます。

ミネラルは栄養学上、『微量栄養素』といわれる栄養素で、主にカラダの調整役をしています。

冒頭にも紹介しましたが体内で合成することができないので、食事から毎日補っていく必要があります。

ミネラルの働きについては下記ページでより詳しく説明しています。気になる人はあわせて読むことをおススメします。

■サプリメントを選ぶ時に知っておきたい「ビタミンとミネラルの知識」

ミネラルを摂り過ぎてはいけない理由

健康にミネラルが必要であることは事実です。しかし、とにかくいっぱい摂れば良いというものではありません。

その理由としては以下のようなものがあります。

特定のミネラルを多くとると栄養バランスが崩れる可能性

『栄養はバランスが大事』ということをよくいいますが、その通りです。

私たちのカラダは様々な栄養素が互いにバランスをとりながら、作用し合って健康なカラダを維持しているのです。

したがって特定の栄養素を過剰に摂取した場合は、このバランスが崩れ、体調を崩す引き金になることがあります。

これはミネラルについても同じです。

例えば、塩に含まれる代表的なミネラルにナトリウムがありますが、ナトリウムを過剰に摂取した場合、カリウムが不足してしまう可能性があります。これは過剰になったナトリウムを排泄するためにカリウムの消費量が増大してしまうためです。

このように、片方の摂取量が多すぎたり、少なすぎたりすると、もう片方に影響を与えてしまう可能性があるのです。

よってミネラルは『少なすぎてもいけないし、多すぎてもいけない』という認識は持っておくべきです。(どんな栄養素にもいえることですが)

特にナトリウムについては、味付けの濃い料理が好きな人

ミネラルの中にも有害なものがある

『ミネラル=健康に良い』というイメージを持つ人は多いと思いますが、ミネラルの中にはカラダに悪影響を及ぼすものが存在します。これら悪影響を及ぼすミネラルは『有害ミネラル』とも呼ばれています。

例えば、水俣病でも有名な『水銀』は有害ミネラルのひとつです。体内に大量に蓄積することで、代謝機能や生理機能が損なわれ重篤な症状を起こします。

その他にも、人体に悪影響を及ぼすミネラルには以下のようなものがあります。

  • アルミニウム
  • カドミウム
  • ベリリウム

これらのミネラルは過剰摂取に注意するというレベルではなく、そもそも摂取するべきではありません。

通常の食事を摂っている分には、これらの有害ミネラルを摂取することはそんなに無いと思います。しかし、ミネラルの中にも有害なものが存在するということは知っておきましょう。

ミネラルのバランス良く摂取するために心がけたいこと

最後にミネラルをバランス良く摂取するために心がけたいことを紹介しておきます。

野菜の多い食生活を心がける

「野菜は多く摂った方が健康に良い」なんてことは皆さんも知っているでしょうが、ミネラルをバランス良く摂る上でも野菜の摂取は有効です。

野菜はミネラルやビタミンの宝庫であり、1日350gの野菜摂取が推奨されています。

350gの野菜というのはかなり多い量だと思われるかもしれませんが、健康のために積極的に食べて損はありません。毎食食べる食事に少なくとも一品は、サラダなどの野菜のメニューを取り入れましょう。

サプリメントには注意して

このページでミネラルの過剰について紹介しましたが、日常生活で余りに偏った食生活を送らなければミネラルが過剰になる心配はそこまでないでしょう。

ミネラルの過剰が危惧されるのは『サプリメント』です。サプリメントの中には特定のミネラルだけを高濃度に配合しているものがあるので、それを大量摂取した場合はミネラルの過剰になる場合があるので注意が必要です。

よってサプリメントでミネラルを補給したいときは、マルチミネラルなど満遍なくミネラルを補給できるものを選択すると良いでしょう。

バランスの良い食事習慣が第一ですが、多忙でどうしても食事まで気が回らない人にとってはマルチミネラルのようなサプリメントであれば有効な場合もあります。


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