高齢者の出費

みなさん、『フレイル』という言葉を聞いたことありますか?
私もある記事を読むまで、『フレイル』という言葉を全く知りませんでした。
しかし、『フレイル』を知ってから、この高齢化社会でとても重要だと思い、今回ご紹介させていただきます。

もしかして、その症状『フレイル』?

■フレイルとは?

年齢を重ねるにつれ、カラダや心のはたらき、社会とのつながりが弱くなる状態を『フレイル』と言います。
介護の位置づけとしては、要介護の前段階の位置づけです。早めに気づいて、適切な対応をすることが重要です。そうすれば、『フレイル』の進行を予防し、健康な状態に戻れるかもしれません。

■フレイルチェック

・食べ物が美味しく食べられなくなってきた。

・色んなことに疲れやすく、何をするのも面倒だ。

・病気でもないのに、体重が減っている。

このような症状がある方は、『フレイル』予備軍かもしれません。
一度自分の状態を確認してみましょう。

フレイル予防を意識して!

高齢期のやせは肥満より死亡率も高く、注意が必要です。今までは、生活習慣病に注意が必要でしたが、65歳を過ぎると、生活習慣病の予防より、フレイル予防に気をつけましょう。

■フレイル予防3選

①栄養

まず第一に、人間が生きていくうえで一番大切といっても過言ではないのは食事です。食事は活力の源です。一日3食をバランス良く食べましょう。
そして、お口の健康(口腔ケア)にも心がけましょう。

②運動

運動は、筋肉の発達だけではなくて、食欲や心の健康にも大きくつながります。難しいことに取り組む必要はありません。5分ウォーキングをする、5分ストレッチをするといった簡単なことから始めましょう。毎日コツコツ続けられることからやりましょう。

③社会参加

趣味や興味関心があることに目を向けましょう。趣味を見つけることで、外出する機会が増え、フレイル予防になります。友だちや知り合いとコミュニケーションをとることで交流ができ、孤独を感じにくくなります。

特に新しいことや難しいことをやる必要はなく、今の自分の生活を見直すことで、活力ある生活につながると思います。

■フレイル予防の食事ポイント

先ほどフレイル予防3選をお話しましたが、その中でも私が一番大切だと思うことが栄養(食事)です。
食事といわれても何をどうしたらいいの?と思われるかもしれませんが、最優先に意識することは、タンパク質をしっかり摂ることです。

タンパク質とは?

三大栄養素の一つであり、人間の筋肉、臓器、皮膚、髪などの構成要素であるだけでなく、酵素やホルモンなどのカラダの機能を調整する大切な役割を果たしています。
タンパク質が不足すると、免疫力が低下し抵抗力が低くなり、さまざまな病気にかかりやすくなります。また筋力低下もみられます。
そうなると、フレイルも進行しやすくなるということです。

タンパク質を意識しよう!

毎食栄養バランスを意識して食べるのもなかなか大変です。なので、まずは毎食タンパク質があるかだけ、意識してみましょう。

主なタンパク質は肉類、魚類、卵類、乳製品など動物性食品のほか、豆類、穀物類などの植物性食品に含まれています。

私も栄養バランスを意識し、食事を摂るように心がけていますが、タンパク質は摂れているようで、意外と意識しないと摂れません。難しく考えると食事も楽しくありません。毎回の食事でお肉かお魚、卵、大豆製品などが含まれているかを少し意識し、おやつにヨーグルトやチーズなどをプラスするのも良いですね。

■まとめ

もう高齢だから、歳には勝てない、とあきらめていたカラダの衰えや心の衰えは、予防できます。自分自身の気持ちの持ちように関係します。元気にやりたいことを続けていくために、フレイル予防3選である「栄養・運動・社会参加」を意識しましょう。いきいきと自立した生活を送るために、できることから始めていきましょう。