栄養士のタイゾーです。
今回は「乳酸キャベツ」の作り方をご紹介します。乳酸キャベツは女性の大敵、便秘に非常におススメです!
そもそも便秘はなぜ良くないのか?
まず、便秘が身体へ与える影響について紹介しておきます。そんな事知っているという方はスルーして下さい。
便秘とは、腸に便がたまってしまい、排泄できにくくなった状態です。便が腸にたまってしまう事で以下のようなデメリットがあります。
・栄養をうまく吸収する事ができない
・肌が荒れる
・太りやすくなる
・お腹が張る
・腹痛
なぜ便秘で肌が荒れるのか疑問に思う人もいるでしょう。これは便秘によって、栄養の吸収がうまくいかなくなると、お肌に栄養が回らず、肌細胞の入れ替わりがうまくいかなくなるから、と言われています。
また、便秘になると腸の動きが鈍ってしまうので、代謝が低下して太りやすくなってしまいます。
つまり、美容&健康のためにも便秘は改善した方が良いという事ですね。
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なぜ乳酸キャベツが効くのか
乳酸キャベツが便通と、美肌におすすめな理由は、「乳酸菌」と「キャベツの食物繊維」のダブルパワーにあります。
乳酸菌は、腸内環境を整え、キャベツの食物繊維は便の量を増やす事で便通改善が期待できます。
しかし、「乳酸菌だったらヨーグルトでも摂れるんじゃないの?」と思いませんか?
次に説明していきますが、乳酸キャベツの乳酸菌は違うんです。
乳酸菌だったらヨーグルトで摂れるんじゃないの?
乳酸菌=便通に効く、というイメージは多くの方が持っているのではないでしょうか。
そして、乳酸菌と言えば「ヨーグルト」などの乳製品と思っていませんか?
実は、乳酸菌は沢山の種類があるのですが、大きく2種類に分けられます。
ヨーグルトなどの「動物性乳酸菌」と、漬物などの「植物性乳酸菌」です。
ちなみに、今回紹介する乳酸キャベツは植物性乳酸菌になります。
動物性乳酸菌、植物性乳酸菌は性質が違い、動物性乳酸菌は胃酸に弱く、腸に届く前に死滅してしまうと言われています。
一方、乳酸キャベツに含まれる植物性乳酸菌は、胃酸に強く、生きたまま腸まで届くので腸内環境が改善されやすいのです。
乳酸キャベツの作り方
それでは、乳酸キャベツの作り方をご紹介していきます。調理の技術はいらないのでとても簡単です!
材料
キャベツ・・・1玉
塩・・・小さじ4
砂糖・・・小さじ1/2
作り方
①しっかり洗ったキャベツを四等分して、千切りにします。
②千切りにしたキャベツの半分の量を密封袋に入れ、小さじ2の塩と一緒にしてよく振ります。
③ある程度振ったら、残りのキャベツを密封袋に再度入れ、小さじ2の塩、小さじ1/2の砂糖を加えます。
④密封袋の口を締め、袋の外からよく揉みます。
⑤揉み終わったら、キャベツの入った密封袋の上に、本や水を入れたペットボトルなどを重石として置きます。
⑥常温で3日程度おけば完成です。完成後はビンなどに移し替えて、冷蔵庫で保管して下さい。1カ月ほど冷蔵保存が可能です。
※揉むときは、密封袋の外側からにして下さい!素手を袋の中に入れて揉んではいけません。手に付着している雑菌が袋の中で繁殖するといけないので。
完成した乳酸キャベツは、普段の食事のお供として食べて下さい。
ホエイを入れて乳酸キャベツを早く作る
さきほど乳酸キャベツを作るために『常温で3日放置する』と紹介しました。
でも「もっと早く作りたい」という人もいるでしょう。
そこで乳酸キャベツを早く作る方法を紹介しておきます。
やり方としては、放置する前に『ホエイ』を加えるようにするだけです。
これだけで1日放置で乳酸キャベツが完成します。
ヨーグルトのふたを開けた時に、ヨーグルトの上に透明な液体がたまっているのを見たことがありませんか?
あの液体こそホエイです。
ホエイには乳酸菌が含まれているため、それを加えておくことで発酵がすすんで乳酸キャベツを早く完成させることができます。
具体的なやり方は、先に紹介した乳酸キャベツの作り方の③の後にスプーン1杯のホエイを加えるようにしてください。
これで常温1日放置で乳酸キャベツを食べることができます。
また、ホエイは良質なたんぱく質も含まれているため、ホエイを加える事で栄養価もアップします。
まとめ
今回紹介した乳酸キャベツは、「植物性乳酸菌」の力によるところが大きいです。作るのが面倒と言う方は、市販の「ザワーザワークラウト」でも同様の効果が期待ると思います。(ただし、市販品には添加物はありますが)
また「乳酸キャベツでしか植物性乳酸菌は摂れなの?」と疑問にもったアナタ。
他にも植物性乳酸菌がとれる食品はたくさんあります。中には「キャベツは苦手」という方もいるでしょう。
基本的に「野菜の漬物」であれば植物性乳酸菌が摂れると考えて良いでしょう。キャベツが苦手という方は好みにあった漬物を食べて下さい。その際、食物繊維も意識して摂って下さいね。
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