以前、母乳育児に関する記事を紹介した事があります。

今回は、母乳育児からの次のステップ「離乳食」をテーマにしたいと思います。

実は、以前からメールの問合せで、「離乳食はいつから?」「離乳食はどうやって始めるの?」離乳食の進め方がわからない」といった質問を頂いています。

特に、初めての子育てというお母さんにとっては、離乳食をスタートする時期はいつから、どのようなものから食べさせるのか、など悩みますよね。

もちろん、友達や親など相談できる人がいれば良いですが、地元から離れて出産した方は相談する環境も少なく、不安を抱えていませんか?

また最近では「イクメン」という子育てを積極的に行う父親も増えてきました。これはホントに素晴らしことですね。ただ、男性こそ離乳食について分らない事だらけだと思います。

今回はそんなお母さん、お父さんのために、離乳食のスタートから完了までの流れ。つまり「離乳食の進め方」をざっと紹介していきます!ご参考にして下さい!

離乳食とはどんなもの?

さて、子育て初心者のお母さん、お父さんは、まずは離乳食がどういうものかを知っておきましょう。意味もお分からず作るより、何を目的に離乳食を作っているかを意識する事が必要だと思います。

結論から言えば、離乳食とは、おっぱいやミルクなどの「飲む食事」から「噛んで食べる食事」に移るための練習をするためのもの。と考えて下さい。もちろん、離乳食後半に移行するのにしたがって栄養源の中心となっていきます。

お母さんである、アナタがそうであるように、人間はいつまでもミルクだけで生きていくというわけにはいきません。赤ちゃんもミルクから固形食物へとステップアップを果たしていきます。

赤ちゃんの成長とともに、少しずつ離乳食の形態を変え、食材の種類も増やしてくことになります。離乳食のスタート時期は、一般的に生後5~6か月頃で、完了は1歳~1歳半ごろが目安といわれています。赤ちゃんは食べものを消化吸収する力が未熟なため、半年から1年以上かけて移行していきます。また赤ちゃんの発達には個人差があります。食べる量や体重など、ママは気になると思いますが、赤ちゃんに合わせながら、ゆっくり焦らず進めていきましょう。

次に離乳食の進め方について掘り下げていきましょう。

離乳食の進め方

さて、ここからは基本的な離乳食の進め方を紹介していこうと思います。「どの時期に何を食べさせればいいの?!」という方は参考にして下さい。

① ゴックン期(5か月から6か月ごろ)

さあ!離乳食のスタートです。赤ちゃんがアナタの手料理を始めて食べてくれる瞬間です。カメラのご用意を忘れずに。

ポイント
・飲み込む事しかできない
・形状は「プレーンヨーグルト」ぐらいの硬さ
・基本1日1回~2回

まず、赤ちゃんはミルク以外の物体が口の中に入るのが人生初体験という事を認識しておいて下さい。つまり、噛んで飲み込むなんてノウハウは持ち合わせていません。

したがって始めは、なめらかでトロトロの離乳食を、唇を閉じてゴックンと飲み込む時期になります。

今までおっぱいやミルクだけで育ってきた赤ちゃんの舌は、この時期まだ前後にしか動きません。なめらかな離乳食を少しずつ唇を閉じて飲み込めるように慣らしていきましょう。

形状の目安は、プレーンヨーグルトくらいの硬さが基本です。離乳食の回数としては、1日1回が基本で、スタートして1か月したら、1日2回に増やしていきましょう。

② モグモグ期(7か月から8か月ごろ)

この頃から赤ちゃんは食事のレベルアップを始めます。

ポイント
・モグモグできるようになる
・形状は「絹ごし豆腐」くらいの硬さ
・1日2回

ツブツブの離乳食を舌と上あごで潰しながら食べる時期に突入です。この時期になると赤ちゃんの舌は上下にも動くようになります。

そのため絹ごし豆腐くらいの硬さがベストです。軟らかなブツブツを舌で上あごに押し付けて食べることができるようになります。離乳食の回数は1日2回が基本です。

③ カミカミ期(9か月から11か月ころ)

ポイント
・歯ぐきで潰しながら食べれるようになる
・形状は「指で簡単に潰せるくらい」の硬さならOk。バナナを目安に
・1日3回

みじん切りのものからコロコロとした形の離乳食を左右の歯ぐきで潰しながら食べる時期です。赤ちゃんの舌が前後と上下に加え、左右にも動くようになります。

舌で上手く潰せない硬さのものは、左右に寄せて歯ぐきでカミカミするようにして食べます。硬さとしてはバナナ程度で、指で簡単に潰せるものが基本です。離乳食の回数は1日3回になります。

④ パクパク期(1歳~1歳6か月ごろ)

ポイント
・歯や舌の使い分けのテクニックを習得
・食べ物の範囲は広がるが、まだ柔らか目を意識すること
・1日3回

この時期になれば、歯が少しずつはえてきます。食べものによって、舌や歯、歯ぐきを上手く使いわけて食べるようになります。

軟らかく茹でたにんじんぐらいが硬さの目安になります。食べられるものの範囲は広がりますが、まだまだ大人と同じ形態のものではありません。

急に硬くするのは禁物で、1歳6か月ごろを過ぎたぐらいから幼児食へ移行していきましょう。

離乳食スタート、大切な3つのルール

離乳食の基本的な流れをご紹介しましたが、次に離乳食を作るうえで注意してもらいたい事を解説します。とくに子育て初心者という方はぜひ読んでおいて下さい!

1.赤ちゃんの発達に合わせて形状を変える!

今までおっぱいやミルクなど液体しか口にしていなかった赤ちゃんが、急に固形物を食べるのは不可能です。舌やあご、消化機能の発達に合わせることが大切です。

2.焦りは禁物!ゆっくり少しずつが基本!

生まれて半年近い赤ちゃんでもまだまだ体のすべてが未熟です。赤ちゃんの体調やうんちの様子をしっかり見ながら、離乳食の量や硬さ、大きさを変えていきましょう。

先ほどお話した離乳食の進め方は、目安です。その年齢になったからといって、必ず進んでいくのではなく、進んだり戻ったりと赤ちゃんに合わせて離乳食を進めていきましょう。

3.赤ちゃんのペースに合わせて!

離乳食のスタート時期は生後5~6か月と1か月以上の差があります。また完了する時期も1歳~1歳6か月と約半年もの差があります。なので離乳食の進むペースもその範囲内であれば良いと考えられています。

その範囲内であれば、早くても遅くても問題ありません。ほかの子と比べることや、焦る必要はありません。赤ちゃんの様子をしっかり見ながら、赤ちゃんのペースに合わせ、気長に進めていきましょう。

アナタは決してひとりではない

初めての子育てをする人にとっては、不安なことだらけでしょう。しかし、ひとりで悩むことはありません。

最近では地方自治体で子育てをサポートする体制が整ってきています。役所などに問い合わせてみましょう。

また、離乳食で不安な事は小児科医や栄養士に相談して下さい。当サイトの問合せからメールしてくれてもokですよ!


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