自然食品と加工食品のメリット、デメリット

日本は経済成長や科学の発展とともに、今日、多くの加工食品が生み出されています。

加工食品とは、文字通り、人間が原料を加工してつくる人工食品です。

加工食品にもいろいろな種類がありますが、ここでいう加工食品とは、添加物が多く使われていたりする食品を指します。

これらの食品は、安価でカロリーも摂れ、さらに保存性にも優れているというメリットがあります。

災害時や経済的な負担軽減という意味では活躍してくれます。

しかし、これら人工的な食品ばかりを毎日のように、食べていていいのでしょうか?

私自身、栄養士として食品業界に10年以上、携わった経験から「圧倒的に自然食品を摂るべき」と思っています。

このページでは、自然食品を摂るメリットと加工食品のデメリットを私見をまじえてお伝えします。

なお、ここでいう、自然食品とは、人の手で加工されていない、肉、魚、野菜、果物などを指します。


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自然食品は摂れる栄養素の種類が多い

自然食品は栄養素が多い

まず、わたしが自然食品を摂るべきだと思う最大の理由が栄養素の多さです。

もっと詳しくいうなら、加工食品と比べて自然食品は、含まれる栄養素の数が違います。

例えば、人の加工食品に菓子パンなどがありますが、含まれる栄養のほとんどは、炭水化物と脂質です。

カロリーという意味では、多くのカロリーを摂れますが、健康を目的とした場合、エネルギー源しか摂れず、カラダをつくるタンパク質をはじめ、代謝に関わるビタミン類、ミネラル類が不足してしまいます。

その点、人工的に加工されていない、肉、魚、野菜、卵などは、カラダをつくるタンパク質、良質な脂質、ビタミン類、ミネラル類がたっぷりと含まれているのです。

とすれば、健康なカラダへ導く食品は、自然食品であることがはっきりとわかると思います。

健康なカラダは、栄養素のバランスでなりたっている

栄養素のバランスが健康につながる
私たちのカラダは、多くの栄養素の集合体です。

一番多いのが、水分で、たんぱく質、脂質・・・となっています。

最近だと、プロテインなど、たんぱく質を多く配合した加工食品を多くみかけます。

確かにタンパク質は、カラダをつくるメイン材料で大切なのですが、タンパク質だけ大量にとっても強いカラダができるわけではないのです。

タンパク質がカラダをつくるときに、多くのビタミン類やミネラル類が使われます。

よって、健康なカラダつくりには、色んな栄養素を摂る必要があるわけです。

その点、自然食品は多くの種類の栄養素が含まれています。

加工食品や添加物は危険なのか?

添加物の危険性
加工食品には多くの化学的な添加物が使われていますが、これらの安全性については賛否あります。

安全ととらえる意見には、日本国に安全性が認可されている添加物が使用されていることがあげられます。

確かに、国内で使用されている添加物は、日本国に認可された安全性が示されたものということになります。

だから、どんどん食べても大丈夫!ということにはならないのです。

なぜなら、食品添加物は、食品衛生法により、使用できる量がそもそも定められています。

言ってみれば、「摂りすぎると良くない」と言っているようなものです。

添加物の危険性については、憶測を含めて情報が出回りすぎているので、深堀りはしませんが、当たり前のように日常的に摂るのは好ましくないと思います。

自然食品は食歴が長い

自然食品の安全性
基本的に、自然食品は、人類が古くから食べてきた「食歴」が長く、安全性が高いものがほとんどです。

科学が発展して加工食品が誕生したのはほんの最近で、少し前までは自然食品だけで人類は生き抜いてきました。

この食歴の長さが自然食品の良さを物語っていると私は思います。

まとめ

時間や効率化が求められるようになった現代では、加工食品無しに生活する方が困難かもしれません。

私自身も加工食品を摂る時は、もちろんありますし、添加物が入っている食品も摂ります。

でも、当たり前にとるようにはなって欲しくないのです。

基本的には、自然の食材を購入し、家で調理をすることを当たり前としてください。

そうすることで、添加物も少なく、多くの栄養素がバランス良く摂れ、健康なカラダ作りにつながります。

特にご家庭にお子さんがいる場合は、小さいうちの食育が大人になってからの食習慣に大きな影響を与えます。

ぜひ、許す限りで良いので、自然の食品を使って、自炊をし、素材のおいしさを味わって健康的な生活を送ってください。