出血性声帯炎って聞いたことありますか?最近でいうとアーティストのAcid Black Cherryのyasuさんが患いました。今回は出血を伴う声帯炎が起こる原因と改善方法をご紹介します。
そもそも声帯炎って何?
声帯炎とは、我々が声を出すために使われる器官のことをいいます。この声帯に炎症が起こる事を「声帯炎」といい、ひどくなると出血を起こし「出血性声帯炎」になってしまいます。
声帯に炎症が起こると声が出にくくなったり、痛みといった症状がでます。声は人間のコミュニケーションにとって不可欠なものですから、日常生活に支障が出てきます。
声帯炎には急性と慢性のものがあり、慢性声帯炎とは急性声帯炎を放っておいた場合になってしまう病気です。
声帯炎の原因は何?
声帯は人間が話すたびに毎日使っている器官ですが、どのような原因で声帯が炎症をおこすのか見てみましょう。
声帯の酷使
声帯が炎症を起こす原因のひとつに、声帯の酷使が上げられます。カラオケで歌いすぎて、のどがガラガラになった経験はありませんか?あの状態が続くと声帯炎になりやすいです。のどを過剰に使うことで、炎症が誘発されやすくなります。特に喉を酷使した場合になる声帯炎は急性声帯炎である事が多いのが特徴です。
声をよくつかう職業である、歌手などは特になりやすいと言われています。
喫煙
タバコは喉、声帯への影響がかなり大きいです。タバコには多くの化学物質がふくまれており、喉や気管を傷つけて声帯炎を引き起こす可能性が高くなります。声がガラガラの状態でタバコを吸うなんてもってのほかです。
飲酒
お酒をたくさん飲んだ翌日に、声が出にくかったり、かすれたことがある、なんて事はありませんか?それはお酒に含まれるアルコール成分が喉に負担をかけている証拠です。
アルコールは喉の粘膜を刺激して炎症を誘発させやすくします。喉が痛い時などはお酒は控えるようにしましょう。
感染症
ウイルスや細菌なども声帯に炎症を起こさせる理由のひとつです。「風邪をひいて喉が痛い」というのは風邪のウイルスが喉に付着して炎症を引き起こしている為です。
特に空気の乾いている秋~冬にかけては、ウイルスや細菌が大好きな季節です。手洗い、うがいを徹底して予防につとめましょう。
喉頭がん
のどにできる、がんが原因の場合があります。声門にがんが出来ると、初期症状として声枯れ、声のかすれなどの症状が出ます。喉頭がんで最も発生頻度が高いのが特徴です。
喉に違和感を感じたら診察を受けてしっかり検査していましょう。
大切なのは免疫力を高めること
出血性声帯炎をふくめ、声帯炎には自分の免疫力を高めていく事が大切です。もともと「炎症」は体を治そうとする体の反応なので悪いことではありません。しかしながら、免疫力のバランスが崩れてしまっていると過剰に炎症を起こしたり、病気が治りにくくなったりします。常日頃から免疫力を高め、声帯炎のみならず様々な病気にかかりにくくしておく事が大切です。
下記記事では免疫力を上げる為の食材を一覧でご紹介しています。
関連記事:がんを予防し、免疫力を高める食べ物一覧
まとめ
声帯炎はほかっておくことで、重症化することが特徴です。慢性化する前に病院を受診するようにしましょう。出血性声帯炎のように、出血が見られた場合はすぐに病院にいくようにしてください。人間にとって喋る事は最大のコミュニケーション方法です。もし自分が話せなくなったら・・・と考えるとゾッとしませんか?特に歌手など、声を使う事が要の職業であればなおさらですね。手遅れになる前に対処するようにする事が大切です。くれぐれも「ほかっておいたら治るだろう」なんて安易な考えはいけません。