今回はじわじわと人気が広がる紅麹甘酒の効能や作りについてご紹介していきます。
紅麹甘酒とは
紅麹甘酒とは、『紅麹』を使った甘酒のことです。沖縄でよく利用され『豆腐よう』にも利用されています。
通常の白い甘酒とは違い、紅麹による赤みが特徴で、赤い甘酒とも言われています。
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紅麹甘酒のGABAが高血圧を防ぐ
なぜ紅麹甘酒が高血圧に有効かというと、含まれている『GABA』という成分にあります。
GABAとはアミノ酸の一種で、精神安定などの効果があるとされる成分です。市販のチョコレートなどでも利用されるのを見かけます。
このGABAに高血圧を防止する作用も期待できるとされています。具体的には、GABAが血圧を上げるホルモンをブロックすることで血圧が上がる事を防げると言われます。
また、通常の甘酒に関する効果で血圧に関する研究も存在しています。
マウスに対する研究ですが、高血圧のマウスに甘酒を混ぜたエサを与えたところ、期間中に甘酒を摂取したマウスは収縮期血圧と拡張期血圧、および平均血圧のいずれも低く抑られたことが報告されています。
参考:酒粕中の血圧上昇抑制効果をもつペプチドと機能性食品素材への展開 醸造協会雑誌 101(7),464-469(2006)
疲労回復
次に効果が期待できそうなものに疲労回復効果があります。
これは甘酒に含まれるビタミンB群によるもの。ビタミンB群は基本的に私たちが生きるために必要なエネルギーを作り出すサポートをしてくれる栄養素で、疲労回復のサポートに役立ちます。
麹菌の発酵によってこれらをビタミン類を生み出してくれるのです。
さらに甘酒にはエネルギーの原料となる糖分も豊富に含まれているため、疲労回復に相性の良い栄養素が含まれていると言えます。
紅麹甘酒の作り方
■用意するもの
・もち米 2カップ
・水 6カップ
・紅麹米 大さじ4
・米こうじ 500g
■作り方
もち米は洗って水、紅麹米とともに圧力鍋に入れ、フタをして中火にかける。
10分間加圧してその後、自然冷却する。
その後、電子炊飯器にうつし、米こうじを加えて混ぜ、保温モードで10時間発酵させるて完成。
そのまま温めて飲んだり、牛乳に割ったり、ヨーグルトにかけて食べても良いです。
血圧が高い人のための食生活ポイント
紅麹甘酒を紹介しましたが、紅麹甘酒を飲むだけで高血圧を改善しようと思ってはいけません。高血圧を予防したり改善するためには日常の食生活に気を配ることが大切です。
よってここからは、高血圧で悩む方のための食事ポイントをご紹介しておきます。
①塩分をコントロールする
②肥満にならないよう標準体重を心がける
③お酒の飲みすぎに気をつける
④カリウムを摂取する
塩分をコントロールする
塩分は私たちが生きるために必要ではありますが、過剰に摂取してしまうと水分がカラダにたまり、血液の量が増加します。血液量が増えてしまうと心臓に負担がかかり、血圧が上昇すると考えられています。
よって日常的に塩分過多にならないように気をつけねばなりません。日本高血圧学会が推奨する塩分量は1日6g未満です。
肥満にならないよう標準体重を心がける
肥満も高血圧の原因となります。日本肥満症予防協会によれば、肥満の人は正常な人と比べ2~3倍高血圧症にかかりやすいとされています。
参考:日本肥満症予防協会 肥満症予防コラム http://himan.jp/column/diseases/003.html
よって標準体重を維持するよう心掛けましょう。
標準体重の求め方
標準体重は以下の計算式で求めることができます。
■身長(m)×身長(m)×22=標準体重
例えば身長150cmの方であれば、1.5×1.5×22=49.5となり、49.5kgが標準体重となります。
この計算式を使ってアナタの標準体重を求めてみて下さい。もしオーバーしているようなら、できるだけ標準体重に近づけるように体重コントロールをしましょう。
お酒の飲みすぎに気をつける
次に気をつけたいのが飲酒です。
国立循環器病研究センターによれば、日々のアルコール摂取量が多いほど高血圧になるリスクは上がるとされています。
アルコールは血圧を広げる作用があるため、血圧を下げるという面もありますが、毎日の摂取量が多いと高血圧になるリスクが高まることが分かっています。
日本酒なら1合、ビールは中瓶1本、焼酎は0.5合にとどめるようにしましょう。
参考:国立循環器病研究センター 循環器病情報サービス 飲酒、喫煙と循環器http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/pamphlet/general/pamph32.html#anchor-1
カリウムを摂取する
ミネラルの一種であるカリウムは、ナトリウムを排泄させる作用があり、血圧を下げるサポートをしてくれます。
カリウムは野菜や、海藻、果物などに含まれています。厚生労働省が定める健康日本21では、1日に350gの野菜摂取が推奨されています。普段から野菜を食べる食生活を心がけるようにしましょう。
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