コラーゲンは効果なし
「コラーゲンって食べて効果ある?」

「コラーゲンのアミノ酸スコアは?」

このページは、そんな疑問を持つ人に向けて管理栄養士が解説しています。

コラーゲン関連のサプリメントを良く見かけますがそれらの効果は本当にあるのでしょうか?

現在、コラーゲンは効果が無いとう説と効果があるという2つの説が存在しています。

これに関しては『結局、コラーゲンは効果ある?効果ない?管理栄養士が解説します。』でも解説していますが、このページではアミノ酸スコアの観点からコラーゲンの効果についてご紹介していきます。


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コラーゲンの役割

コラーゲン=美容というイメージを持つ人が多いですが、そもそもコラーゲンとはどのようなものなのでしょう。

コラーゲンは私たちの皮膚をはじめ、筋肉、各臓器、骨、関節、髪、目などカラダ全身に分布しています。私たちのカラダは細胞が集まってできていますが、この細胞同士をくっつけている『接着剤』的な役目をしているのがコラーゲンなのです。

つまり、コラーゲン自体は私たちが健康で美しくあるためには欠かせないものである事は間違いないのです。

しかしコラーゲンを食べれば皮膚が回復するとか、関節が良くなるのかとは別の話です。

私たちのカラダは基本的に、食べたものを分解し吸収することで栄養素を利用します。糖質はグルコースに分解されますし、タンパク質はアミノ酸や小さなペプチドまで分解されて吸収されます。

そしてコラーゲンは何を隠そうタンパク質なのです。ということは、食べたコラーゲンはアミノ酸まで分解されて利用されていきます。

したがって食べたコラーゲンが、そのまま皮膚や関節のコラーゲンになってくれる訳ではないのです。

アミノ酸スコアからいうと優秀な食品とは言えない

コラーゲンを食べても効果が無い理由に、アミノ酸スコアの事が取り上げられます。

アミノ酸スコアとは、食品に含まれる必須アミノ酸の組成を数値化したものです。

私たちのカラダを作るメイン材料のひとつに『タンパク質』という栄養素がありますが、このタンパク質を構成しているのがアミノ酸。タンパク質はアミノ酸の集合体です。

カラダはこのアミノ酸が20種類で組み立てられており、このうち9種類は体内で合成することができず、食品から摂取する必要があります。この9種類を『必須アミノ酸』と言うのです。

アミノ酸スコアはこの必須アミノ酸の含有比率を数値で表しています。スコアは0~100まであり、数値が高いほどアミノ酸バランスが良いということになります。

カラダは20種類のアミノ酸で出来ているので、当然ながらアミノ酸スコアが高い方が健康的な肌の維持や回復には役立つと言えます。

では、コラーゲンはというとアミノ酸スコア『0(ゼロ)』なのです。

これは必須アミノ酸のひとつであるトリプトファンというアミノ酸がほとんど含まれていないためです。

つまりアミノ酸スコアから言えば、コラーゲンよりもアミノ酸スコア100である動物性の肉を食べた方がよっぽど良いということになります。

コラーゲンに過度な期待はしない方が良い

結論をいうなら、コラーゲンはそこまで効果を期待できないと思います。アミノ酸スコアの所で触れましたが、コラーゲンは動物性タンパク質にもかかわらず、肉に含まれるタンパク質に比べて必須アミノ酸の含有量は優れているとは言えません。(植物性コラーゲンとか海洋性コラーゲンというものもありますが、これらは、ここでいうコラーゲンとは別物です。)

ただし、『結局、コラーゲンは効果ある?効果ない?管理栄養士が解説します。』でも記載しているように、コラーゲンの摂取によって、体内のコラーゲンを作り出す『線維芽細胞』が活性化するという研究も出てきたので、全く効果が無いとは言いません。けれど皮膚をはじめとしたカラダが様々なアミノ酸を利用して出来ていることを考えれば、コラーゲンにそこまでの効果は期待はできないでしょう。

特にコラーゲンのサプリメントに関して過度な期待をしている人がいますが、サプリメントはあくまでサポート役に過ぎず、普段の食事での栄養摂取のが断然重要です。

もし肌をキレイにしたいと思っているなら、食事のメニューとして肉・魚・大豆といった高タンパクかつアミノ酸スコアの優れた食品を取り入れるようにし、代謝をスムーズにするためのビタミンやミネラルが豊富に含まれている野菜類をたっぷりと食べるようにしましょう。


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