このページはアロエの効果効能や成分について管理栄養士の視点からご紹介しています。
アロエとは
(画像はアロエベラ)
アロエは南アフリカを中心として高地や砂漠に自生する植物です。
アロエの種類はいくつかありますが、私たちが住む日本で栽培されているアロエの種類はほとんどが『アロエベラ』や『キダチアロエ』という種類です。
「ヤケドをした時にアロエを使った事がある」なんて人もいるのではないでしょうか。
昔からの民間療法として使われてきたアロエの多くは先に紹介した『キダチアロエ』がほとんどです。
現代ではアロエヨーグルトなどの登場から、『アロエ=食べれる』というイメージが定着しましたが、食用してもちいられるのは主に『アロエベラ』という品種です。
アロエベラは成長すると70~80cmほどになり、皮の内側にある肉厚で透明な部分を食べます。
味はクセが無く、食感も良いため老若男女問わず食べられています。
アロエは一年中自生していますが、旬の時期は夏です。
スポンサーリンク
アロエの成分表(100g中)
エネルギー | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | 食物繊維 | 水溶性 |
3kcal | 0g | 0.1g | 0.7g | 0.4g | 0.1g |
ナトリウム | カリウム | カルシウム | マグネシウム | 鉄 |
8mg | 43mg | 56mg | 4mg | 0mg |
ビタミンA | ビタミンB1 | ビタミンB2 | ビタミンC | 食塩相当量 |
0μg | 0mg | 0mg | 1mg | 0g |
日本食品標準成分表2015年版(七訂)準拠
アロエの効能・効果
胃腸の調子を整える
アロエに胃腸の働きを整える作用があるとされています。
これはアロエに含まれる『アロイン』という成分にあります。
アロインはアロエの苦味成分で、摂取することで体内で『アロエエモジン』という成分に変化し炎症を抑えたり、胃腸を丈夫にするという効果が期待できます。
美肌効果
アロエには『アロエマンナン』という成分が含まれていますが、この成分は肌の新陳代謝をうながす作用があるとされています。
また肌の水分を逃げないようにする『保水効果』も期待できるとされます。
カロリーや糖質が低いのでダイエット向き
アロエは100g中3kcalで低カロリーかつ、糖質量は100g中0.3gと低糖質な食品です。
したがってカロリー制限ダイエットや糖質制限ダイエットを行っている人には向いている食品と言えます。
歯ざわりも良いので、ダイエット中であれば無糖ヨーグルトなどに入れて食べれば食べ応えのあるデザートとして利用できるでしょう。
古くからヤケドに利用されてきた
アロエは古くから日焼けや軽いヤケドをした時に利用されてきました。
具体的には、皮をむいた中の透明な部分を患部に塗ったりつけたりするとヤケドの炎症を抑える事ができるとされてきました。
しかし、これは民間療法であり、生のアロエには雑菌もついているため感染症になるリスクもあります。
したがって安易にアロエを患部に塗ることはリスクも存在するため、あくまで自己責任で行わなければいけません。(基本的には病院に行きましょう)
またヤケド等につかうものには『アロエ軟膏』というものも市販されているため、そちらを使用すると良いでしょう。
良いアロエの選び方
アロエを選ぶ時は下記の2点のポイントを抑えて選ぶと良いでしょう。
- 葉の厚みがあり、張りがあるもの
- 葉の緑色が濃いもの
アロエを調理する時のコツ
アロエを調理に用いる場合は、まず先に紹介した『アロエベラ』という品種を選ぶようにしましょう。
肉の厚い部分を選び、葉の両側にあるトゲを除去して、皮をはがして食べます。
そのまま食べる事もできますが、アロエ独特の『ぬめり』があります。ぬめりが気になる人は、水洗いするか、食べやすい大きさにカットしてから軽く茹でて食べると良いでしょう。
また食べる前に冷やしておくと食感が良くなって美味しく食べることができます。
アロエの保存方法
切った部分(切り口)はよく拭いて、新聞紙にくるみ、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
スポンサーリンク