長かった夏が終わり、ようやく秋を感じるようになりました。
朝晩が涼しくなりましたが、みなさま体調いかがでしょうか?
日中はまだ汗ばむ日もあり、寒暖差が大きい時期ですね。
今回はそんな「寒暖差に負けない体調管理の秘訣」をご紹介します。
気象庁によれば、今年は例年よりも寒暖差が激くなっているとのことです。
加齢にともない、 体温調節機能が若い頃よりも低下しやすく、寒暖差が大きい時期に体調を崩しやすくなります。
そこで、寒暖差から体調を守るための簡単なポイントをご紹介します。
これらの方法を取り入れることで、無理なく健康を保てるようになりますので、ぜひお試しください。
■なぜ、寒暖差で体調が悪くなる?
「最近、血圧が安定しない」
「疲れを感じる」
「頭がすっきりしない」
最近こんな悩みがある方は、原因に寒暖差があるかもしれません。
寒暖差で体調が悪くなる大きな原因は、「自律神経の乱れ」です。
寒暖差が大きくなると、自律神経が乱れやすくなります。
自律神経は、心臓や内臓、血管などの働きをコントロールしているため、これが乱れると、先に挙げたような、体調不良を引き起こしやすくなります。
自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があり、交感神経は体を活動的にする働きがあり、副交感神経は体をリラックスさせます。
寒暖差が激しいと、この二つの神経のバランスが崩れ、血圧の変動や疲労感、体温調整の不具合が起こりやすくなります。
特に高齢の場合、体温調整の機能が若いころに比べて低下しているため、寒暖差の影響を強く受けやすいのです。
これにより、体調不良や風邪を引きやすくなるだけでなく、心筋梗塞や脳卒中といった重大な健康リスクも高まります。
■寒暖差に負けない!体調管理の秘訣
では、どのように寒暖差の対策をすれば良いのか。
ポイントは、「体温を安定させること」です。
寒暖差によって、体温が乱高下するため、体温を安定させることが有効です。
体温を安定させるためには、以下の方法を試してください。
体温を安定させる4つの方法
①重ね着をする
朝晩と日中で温度が大きく異なる場合には、重ね着をして調整するのが一番簡単で効果的です。
例えば、軽いカーディガンやベストを着ておくと、日中の気温が上がったときに簡単に調節できます。
また、屋外から室内に入るときも、体温調整がしやすくなります。
家の中でも、エアコンや暖房の温度設定を調整しやすい服装を心がけましょう。
②体を温める食べ物を摂取する
食事でも体を温めることができます。
例えば、ショウガやにんにく、大根など、根菜類は体を温める効果があります。
根菜類をスープなどの具として召し上がっていただければ、血行が良くなり、カラダが温まりやすいのでおススメです。
③適度な運動を心がける
軽い運動は体温調整を助け、自律神経の働きを整える効果があります。
特にウォーキングやストレッチなどの無理のない運動は、血流を良くし、体を温めてくれます。
また、運動は心身をリラックスさせる効果もあり、寒暖差によるストレスを軽減します。
数分でもいいので、無理のない運動習慣を身につけましょう。
できれば、毎日コツコツと継続できると最高です。
④温かいお風呂に入る
夜に温かいお風呂に入ることで、体温を上げてから眠ると、深い眠りにつきやすくなります。
睡眠の質を高めることは、自律神経を整える上で非常に重要です。
お風呂の温度は40度程度が理想的です。
また、湯船にゆっくり浸かることで血行が良くなり、疲労回復やリラックス効果も期待できます。
⑤たんぱく質と良質なオイルを意識した食事
体温を安定させ、自律神経を整えるためには食事も大切です。
特に気をつけたいのは、たんぱく質と、良質なオイルを摂ることです。
これらは、血管をはじめ、カラダの材料になる栄養なので体調管理には絶対に必要になってきます。
具体的には、1日に、卵1個、肉か魚を100~150g、納豆1パックを摂ると、体調管理に不足しないタンパク質が摂れるでしょう。
また、良質なオイルに関しては、料理油としてオリーブオイルを使用してください。
間食にクルミを5粒程度食べてもらえると、さらに良いです。
■カラダは心の入れ物
この時期、心身ともに不調が現れる季節です。
私の祖母は、「カラダは心の入れ物」という言葉をよく使っていました。
つまり、『心とカラダはつながっており、心の不調はカラダにあらわれ、カラダの不調は心にもあらわれる』ということです。
ともすれば、心の負担も、今回ご紹介した体調管理法をためすことで、カラダが癒され、結果的に心も癒されるはずです。
ぜひ、無理のないよう、コツコツと健康的な生活習慣を送っていただき、あなた様の明るい人生が送れますように。