管理栄養士のタイゾーです。
突然ですが、アナタは朝食を食べていますか?
もし答えが「NO」だとしたら、明日から必ず朝食を食べる事をオススメします。
特に毎日仕事をバリバリやる社会人であれば絶対に朝食は食べて欲しいところ。
なぜならば、朝食を食べる事によって仕事のパフォーマンスが上がるからです。
そうはいっても、忙しく働く人にとっては、前日に残業などがあると食事よりも睡眠を優先して、ついつい朝食を抜いてしまう事も多いですよね。しかし、朝食を抜くことで仕事の効率が下がればさらに残業をする羽目になるかもしれません。
そこで、今回は忙しい社会人こそ朝食を摂って欲しいという私の願いをこめて、仕事のパフォーマンスを向上させる朝食の摂り方をご紹介したいと思います。
社会人が朝食を摂るメリット
「朝食よりもギリギリまで寝たい」という方の為に、朝食を摂ることでのメリットをまずはご紹介しましょう。
朝食は脳の働きを活性化
仕事で結果を出すためには脳の活性化は最重要課題と言えます。仕事で不可欠な「思考力」「判断力」「記憶力」は脳の働きによるもの。
しかし、目覚めてすぐの脳は、働きが鈍い状態が続きます。脳の働きをスタートさせるスイッチが朝食です。
もともと寝ている間は食事を摂る事は不可能ですから、寝ている間に脳が必要な栄養は消費されてしまいます。つまり朝起きた時には脳の栄養は枯渇していると言ってもいいでしょう。
そんな状態で仕事を始めたらどうなるでしょうか?
脳は栄養が無ければ働く事ができないので、思考力、判断力、記憶力といった脳のパフォーマンスが発揮されません。つまりは仕事の効率低下につながってしまいます。
たとえば、営業や接客をする人であれば「うまく言葉が出てこない」なんて事も起こります。
しかし朝食を食べた場合は逆の事が起こります。朝食を食べ、脳に栄養が補給されると、出社と共に脳がしっかりと働き仕事のパフォーマンスが向上します。
朝食は一日に働く為ののガソリン
脳以外にも、カラダ自体を動かす為には栄養が必要である事を認識しましょう。
車はガソリンが無ければ動く事ができないように、人間は栄養を補給しなければ動く事ができません。栄養は、車でいうとガソリンなのです。
特にカラダを動かす仕事(肉体労働)が中心の人は朝食を絶対に食べて欲しいです。朝食を食べないでカラダを動かし始めた場合というのは、「ガス欠状態で、長時間ドライブをするようなもの」です。
カラダが上手く動かないのはもちろんのこと、下手をしたら栄養不足で倒れる危険性も出てきます。必ず朝食は食べるようにしましょう。
朝食は肥満を防ぐ
「社会人になってから太った」という人の多くに朝食を抜いている人が結構多いです。実際に朝食を抜くと太りやすい体質になります。
朝食を食べなかった場合、カラダが栄養不足を起こして「飢餓状態」に陥ります。人間のカラダというのは「飢餓状態」に陥ると「食べたものを貯め込もう」として、栄養素を脂肪に変換します。これが肥満を招くわけです。
つまり飢餓状態で昼食を食べた場合、食べた栄養を脂肪に変換して貯め込んでしまうのです。肥満がイヤという方は朝食は食べるようにして下さい。
朝食は病気を防ぐ
これは肥満にも関わることですが、朝食を抜いた生活を続けた場合、生活習慣病になりやすくなるという事を覚えておきましょう。
これは「血糖値」が関わっています。朝食を抜いた状態で昼食を摂った場合、血糖値は急上昇してしまいます。血糖値の急上昇は、血管に負担をかけます。また、血糖値を下げるホルモンを出す「すい臓」にも負担が掛かってしまうため「糖尿病」などの生活習慣病になりやすくなります。
血糖値と病気のかかわりは以下の記事で詳しく解説しています。読んでもらうとより理解が深まります。
参考:アナタの血糖値が危ない!血糖値スパイクとGI値って何?
病気になったら仕事ができなくなってしまいます。病気にならないためにも朝食は重要なのです。
仕事のパフォーマンスを上げる朝食の摂り方
ここから具体的にどのようなものを朝食で食べればよいのかを解説していきます。社会人が仕事のパフォーマンスを上げるために何を朝食に選ぶべきか、私が栄養士として最低限押さえてもらいたいポイントは以下の3点です。
・脳を活性化してくれる食材
・エネルギー源になる食材
・ストレスに対抗する食材
以上を踏まえた上で、朝食の摂り方を解説していきます。
卵で脳を活性化
私が朝食に最もおススメするのが「卵」です。これホントに食べて欲しい。実際に私も朝食に必ずひとつ卵を食べていますし、栄養カウンセリングをする際には「1日1個は卵を食べるようにしましょう」と指導しています。
卵をなぜおススメするかといえば、栄養素のバランスに優れているからです。鶏一羽が生まれてくるわけですから、栄養のバランスが優れている訳です!
まず卵には「良質な脂質」がバランス良く含まれています。特に「レシチン」は脳の活性化に役立ってくれる栄養素。脳を働かせるために最適な食品と言えるでしょう。
また、カラダ作りに欠かせない「タンパク質」も同時に摂取できるため、疲労対策にもなります。
「主食」は絶対摂ろう!
主食である「ご飯」「パン」は必ず摂るようにして下さい。
最近は「糖質制限ダイエット」の影響から、ご飯やパン等を食べる人が減少しています。個人的に言うなら「主食を食べないのは絶対にダメ!」です。
ご飯やパンに含まれる「糖質」は効率の良いエネルギー源です。車でいうガソリン。これから仕事をしようという社会人は、朝食で必ず食べるようにして下さい。食べないとカラダが動きませんし、免疫力も下がってしまいます。
実際に無理な糖質制限をされた方の多くが、風邪を引きやすくなったという声が出てます。ご飯であれば100~150gぐらいのを食べるようにしましょう!
野菜もしくはフルーツを!
社会人が一日働いていれば、ストレスとも戦う事になります。ストレスは体内の「活性酸素」を増加させて、カラダの老化を招きます。このストレスに対抗する為に摂りたいのが「抗酸化食品」です。抗酸化食品とは体内の活性酸素を除去する働きがある食品の事です。
抗酸化食品の代表が野菜。野菜はビタミンやファイトケミカルといった抗酸化成分を含んでいるので、仕事でのストレスに対抗する為には理想的な食べ物です。ファイトケミカルは熱にも強いので野菜スープなどで摂ると良いでしょう。
また、どうしても野菜が食べられないという人はフルーツを食べましょう。フルーツは野菜同様、抗酸化成分を含んでいますし、エネルギー源である糖質も摂取できます。
まとめ
忙しい人は、朝食をどうしても食べれないという人もいるかもしれません。しかし、今回紹介したように朝食には多くのメリットがあります。朝から調理できないという人もせめてフルーツだけでも食べて仕事へ行って下さい。まずは「何かを食べる」という所から始めて、朝食を習慣化していきましょう。
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