チョロギが認知症に効く

管理栄養士のタイゾーです。

秋田県で主に栽培されている野菜チョロギ。あまり知らない方もおおいのでは?

栽培されている秋田県ではお漬物として食べられたりしています。私も食べた事がありますが、歯ざわりが良く美味しいです。

秋田県ではメジャーな野菜のチョロギですが、健康効果も見逃せません。チョロギはもともと漢方食材としても使われていたと言われています。

漢方食材について知りたい方は

今回はそんな「チョロギ」の健康効果について解説していきます。

チョロギとは?

チョロギが認知症に効く
まずチョロギを知らない人のために、チョロギについてご紹介しておきます。

チョロギはシソ科の多年草で、「長老喜」と漢字で書きます。日本では主に東北地方で栽培されていますが、西日本でも栽培されているところがあるようです。

画像のチョロギは赤色ですが、土から掘り起こした時には白色です。漬物などで食べられているチョロギは梅酢やシソ酢で赤色に着色されています。

チョロギはお通じを改善してくれる

チョロギの健康作用の一つ目は腸内環境の改善です。

チョロギには、「オリゴ糖」という成分が含まれます。このオリゴ糖が腸内環境を改善して、便秘を解消してくれる成分です。

便秘を解消する為には、腸内環境の改善が必須です。ちなみに腸内環境の事を、最近では「腸内フローラ」とか言ったりしますね。

この腸内フローラを良くするためには、腸内に存在する「善玉腸内細菌」の活動が不可欠です。善玉腸内細菌は、便秘の元凶である「悪玉菌」を抑える効果を持っています。

この善玉菌を増やすためのエサとなるのが、「オリゴ糖」なんです。

チョロギのオリゴ糖を摂取することで、腸内の善玉菌が増えて便秘の解消を期待できるというわけです。

また、チョロギは食物繊維も含まれるので、便の量を増やして、より便通を良くする事もできますね。

チョロギは認知症に効く

チョロギで見逃せないのが、認知症予防効果です。

京都薬科大学山原助教授の研究によって、チョロギには脳を活性化する作用が確認されています。脳が活性化する事で認知症予防が期待できます。

山原助教授の研究によれば、マウスにチョロギから抽出したエキスを与えたところ、脳虚血状態になって瀕死状態になったマウスが、チョロギエキスを与えなかったマウスに比べて3倍長生きしたというデータがあります。

これはチョロギエキスが脳を回復した事を示しています。

脳が虚血状態になると、脳が低酸素状態になって脳細胞が死んでいきます。しかし、その状態からでもチョロギエキスは脳を活性化するとされます。

山原助教授は、「脳梗塞や認知症に効果があり、チョロギの薬理作用が実証された」としています。

 
高齢化する日本人にとって、認知症は気になる病気です。特効薬も存在しないので、普段の食べ物で予防していきたいですね。

チョロギは体温を下げる作用

チョロギを食べるうえで、知っておきたいのが体温を下げるという作用。

夏場の暑い時期には役立ちますが、冷え性や低体温の人は注意が必要です。

体温が下がった状態が続くと、血流や免疫力の低下につながる為、冷え性などの方は過剰摂取に注意しましょう。

とはいっても、危ないのは大量に食べた場合なので、健康な人が漬物などで少し食べる分には問題は無いでしょう。

まとめ

チョロギを知らない人も多いと思いますが、認知症の予防効果が期待できるということでこれから注目を浴びそうな食材ですね!
チョロギの具体的な食べ方ですが、「漬物」「カレーのジャガイモの代わり」「茶碗蒸しのユリ根代わり」などでも用いる事ができるそうです。