みなさんは『ウコン』という食品をご存知でしょうか?

ウコンはショウガ科の植物で、英語でターメリックともいいます。

サプリメントや健康ドリンクなどでもよく使われているウコンですが、『二日酔いに良い』と認識しているひとも多いのではないでしょうか。

たしかにウコンはアルコールの分解を助ける働きがあるとされています。

しかし近年アルコールに対してだけでなく、『がん』に有効であるという研究結果が出てきました。


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ウコンのクルクミンに抗がん作用

2017年7月27日、日本臨床腫瘍学会において京都大学の研究チームが、マウス実験でウコンの成分を利用することによって、がん細胞の進行を抑える事に成功した事が発表されました。

これはウコンに含まれる『クルクミン』という成分によるものだといいます。

クルクミンとは

ウコンはがんに効く?
クルクミンとは、ウコンに含まれる『ポリフェノール』の一種で『クルクミノイド』に分類される色素成分です。

ウコンは黄色の色味を持ちますが、この黄色のもとになるのがクルクミンです。

ウコン自体は古くからインドや中国で生薬として利用されてきた歴史があります。

現在、一般的には肝臓の解毒機能を高めたり、胆汁の分泌を促進するといった作用があるとされています。

肝臓はアルコールを無害化する作用があることから、その機能を高めてくれるクルクミンが『二日酔いを防ぐ効果が期待できる』として広く認知されるようになっているようです。

ウコンを食べても、がんに有効なクルクミンは摂取できない

ウコンのクルクミンに抗がん作用が期待できる事がわかってきましたが、食品としてウコンを摂取してもそこまで抗がん効果が期待できないとされています。

これはクルクミン自体が『脂溶性』といって、水に溶けにくい性質を持っており、吸収されにくい事が理由にあります。

したがって摂取したクルクミンの多くは排泄されてしまい、血液中のクルクミン濃度は高まらずに効果がそこまで期待できないとされています。

京都大学が排泄されにくいクルクミンを開発

先に紹介したようにウコンを摂取しても、大部分のクルクミンは排泄してしまい効果が期待出来ないという課題がありました。

しかし、京都大学の掛谷秀昭教授らの研究チームによって、排泄されにくく、カラダの中で有効成分に変化するクルクミンの化合物が開発されました。

この成分は血液中のクルクミン濃度を従来の約1000倍に高められるといいます。

人の大腸がんを移植したマウス8匹に、このクルクミン化合物を注射したところ、注射されたマウスは3週間で治療しなかったマウスと比べて腫瘍の大きさが半分以下に抑えられたといいます。

現在行われている抗がん剤は副作用によるリスクがありますが、、これらの研究によって今後安全性が高く、抗がん効果のある抗がん剤の開発が期待されます。


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