管理栄養士のタイゾーです。
「冬になると太る」そう感じる人も少なくないのでは?
冬の季節は、一年の中で最も太りやすい時期です。気温やイベントごとなど様々な要因が重なって「冬太り」になる人が続出します。
年末年始の休み明けで出社したら、「あれ?太った?」と同僚から言われることもあるはず。
そんな、冬に太りやすい方のために、冬のダイエットに役立つ食材を紹介したいと思います。
なぜ冬に太りやすいのか
そもそもなぜ冬は太る人が増えるのか、考えたことありますか??特に冬に太ってしまう、という人は次に紹介する理由から太る人が多いのが特徴です。
寒くてカラダを動かさなくなる
冬に太る原因の一つが、活動量の低下です。
「冬は外に出るのがイヤ」こんな人も多いのではないでしょうか。人間は寒くなってくると、外出しようという気持ちが低下してしまいます。
これは人間の温かい所で身を守るという防衛本能でもあるでしょう。しかし、寒いから家にいるという選択はカラダを動かす量がへり、「活動量が下がる」ということでもあります。
肥満の大敵である「脂肪」はカラダを動かすことで燃焼する事ができますが、冬に活動量が減ると、脂肪が燃焼されにくい状態になってしまうのです。
イベントで食べる機会が増える
冬はクリスマス、正月、忘年会、新年会などイベント事が増える季節でもあります。「正月太り」という言葉もある通り、こういったイベントで、美味しい料理やお酒を沢山摂取する機会が増えます。
すると、当然カロリーオーバーになり、冬太りの原因になってしまいます。イベントで気が緩みがちですが、きっちりとカロリーコントロールをするようにしましょう。
冬のダイエットをサポートする食材
では、冬太りを防ぐための強い味方を紹介したいと思います。運動も大切ですが、食事はもっと大切だという事を忘れないで下さい。
まず、これから紹介するダイエット食材には、共通している事があります。それは・・・
・体温を上げ、代謝を上げる
・脂肪燃焼効果がある
冬に痩せるためには上記の作用を持っている食材を食べる事が有効になります。冬のダイエット食材を選ぶポイントにして下さい。
それでは、当サイトでおススメする5つの食材を紹介していきましょう。
唐辛子(トウガラシ)
トウガラシは冬のダイエットにおススメの食品です。体の代謝を上げて脂肪の燃焼に役立ちます。
トウガラシに含まれる「カプサイシン」という成分は、血行を良くして、カラダを温める作用があります。基本的には香辛料として使われるため、食べる量は少なくなりますが、カプサイシンは少量でも効果を出してくれます。
また、手足指先などに多い「毛細血管」を広げる作用があるので、冬にツラくなる冷え性にも効果的です。
おススメの料理
キムチ鍋、キムチの漬物など
レンチンショウガ
ショウガはカラダを温める代名詞のような食材です。しかし、ここで紹介するのはだだのショウガではなく、「レンチンショウガ」です。
レンチンショウガとは、名前の通りですが、レンジでチンしたショウガの事です。
近年の研究で、ショウガは加熱した方が脂肪燃焼効果が高くなることが分かっています。これは生のショウガに含まれる「ジンゲロール」という成分が加熱する事によって、より脂肪燃焼効果のある「ショウガオール」という成分に変わるためです。
ショウガオールが血流を良くして代謝を上げ、脂肪燃焼効果が期待できます。
レンチンショウガについては下記記事で詳しく紹介しています。作り方も紹介していますのでご参考下さい。
おススメ記事:運動の必要なし?!「レンチンショウガ」の作り方
カカオ
ココアやチョコレートなどに使われるカカオ。そのカカオに含まれる「カカオフラバノール」という成分が冬のダイエットをサポートしてくれます。
カカオフラバノールは血管を拡張して、血流を改善する作用がある成分。機能性表示成分としても認可されており、脂肪燃焼効果が期待できます。
さらに、カカオフラバノールの効果はダイエットだけではありません。カカオフラバノールはポリフェノールの一種で、「抗酸化作用」を持ちます。抗酸化作用とは、老化の原因である「活性酸素」を除去する作用の事をいいます。
したがって、お肌の老化を防ぐなどの女性に嬉しい効果があります。
おススメの料理
しょうがココア
先に紹介したレンチンショウガとカカオの合わせ技レシピです。ショウガオールとカカオフラバノールの両方の脂肪燃焼効果を得る事ができるレシピです。詳しくは下記の記事をお読み下さい。作り方も解説しています。
おススメ記事:ダイエットや冷え性に「しょうがココア」が効く2つの理由
甘酒
飲む点滴とも呼ばれる甘酒。「甘酒は、甘いからダイエットに使えるの?」と思うかもしれませんが、これが結構ダイエットにおススメなんです。
甘酒は、甘味のもとである糖質も含んでいますが、他の成分がダイエットをサポートしてくれます。
特に、含まれる「ビタミンB1、B2、B6」や「酵素」は食べた栄養を効率よくエネルギーとして燃やす働きをもっています。これは、肝臓に脂肪が蓄積するのを防止する事につながります。
さらに「必須アミノ酸」を9種類全て含んでいる点もポイントです。必須アミノ酸とは、人間が食べ物から必ず摂取しなければならない栄養素で、脂肪を燃焼する成長ホルモンの分泌をサポートしたり、筋肉の材料にもなります。
しかし、先に述べた通り糖質も含んでいるので飲みすぎは禁物です。>甘酒を飲む時は朝食時にしましょう。
1日の始まりである、朝食時に甘酒を摂ることで、痩せる成分が1日の脂肪燃焼をサポートしてくれます。
ゆず
冬至といえばゆず湯。寒い冬の時期に風邪をひかずに乗り切るという意味で、冬至はゆず湯に入るともいわれているようです。冬は血管が収縮し、血液の流れも悪くなります。そんな冬にもってこいの食材がゆずです。
ゆずには風邪予防のほかに、血液の流れを良くする、血管の若返り、コレステロールを下げるダイエット効果も期待できます。
ゆずの皮に含まれるエキス、リモネンという成分は、交感神経を活性化する効果があるため血液量を多くし、血流を良くしてくれます。
また、ゆずの皮や白いわたの部分には血管を広げる作用のあるぺスぺリジンという成分もあります。これらの成分が働き、血液の流れが良くなり、血管を若返らせることで、身体を温め代謝アップにつながります。体温を上げ、代謝が良くなると脂肪が燃焼されやすくなり、ダイエット効果が期待できるというわけです。
ゆずのおススメの摂り方はゆず酢!
ゆずを様々な料理に利用できるのが「ゆず酢」です。下記の記事で紹介していますので参考にしてください。
参考:血管を元気にする調味料!「ゆず酢」の作り方を栄養士が紹介
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