管理栄養士のタイゾーです。

私達が健康を維持したり、病気を改善していくためには血管の健康が欠かせません。

私達のカラダ中に張り巡らされている血管は、血液を体中に運ぶための大切な器官。血管が破れたり詰まったりしてしまうと血液が運ばれず、その先の細胞が栄養不足をおこしてしまいます。

特に気をつけなければならないのが「毛細血管」です。毛細血管は非常に細く、ただでさえ詰まったり破れやすくなっています。

では毛細血管の健康のためには何を気をつけたらよいでしょう?私がまず第一に考えて頂きたいのが「血管の再生に役立つものを食べる」という事です。

一度ダメージを負った血管も材料となる栄養素を摂る事によって、また回復する事が可能です。これは毛細血管にも同じ事が言えます。

ただ、「毛細血管のために何を食べればいいの?」と思っている方もいるでしょう。そこで今回は毛細血管を蘇らせるために栄養士がおススメする食べ物を紹介していきます。


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毛細血管は破壊されやすい

まず、大前提として「毛細血管は破壊されやすい」という事を知っておかねばなりません。

毛細血管とは名前の通り毛のように細い血管の事で、破れたり詰まったり、劣化しやすい性質があります。

「そんな細い血管が詰まるくらい問題ないんじゃないの?」と思うかもしれませんが、細いからと言って楽観視はできません。

カラダの血管には太いものから、非常に細いものまで様々ありますが、実は血管の90%以上が「毛細血管」で成り立っているのです。つまり、ほとんどの血管が細くてダメージを受けやすいという事です。

毛細血管が破れたり詰まったりすると、幽霊のように血管が消えてしまう事から毛細血管の「ゴースト化」なんて言い方をされます。

毛細血管がゴースト化してしまうと、その先の細胞には血液が行き渡らないため、細胞が破壊されてしまいます。結果「冷え性」「肌のシワ」「薄毛」「白髪」などの症状が出てきます。

関連:「ゴースト血管」を改善する3つの食材とは

毛細血管を蘇らせるには栄養が必要

毛細血管がゴースト化したりダメージを受けたとしても諦める必要はありません。毛細血管は再生してまた元気にする事ができます。

ただ、それには毛細血管を蘇らせるために必要な食べ物を摂取する必要があります。崩れた道路を直すには材料が必要なように、毛細血管を治すためには食べ物に含まれる栄養素が必要なのです。

では具体的に何を食べたら良いのか、私が栄養士としておススメするものをご紹介していきます。

シナモン

毛細血管を蘇らせるためにはシナモンは有効な香辛料と言えます。

シナモンは毛細血管の回復に働く「Tie2(タイツー)」という物質を活性化する働きがあります。Tie2とは血管に存在している物質で、血管の細胞同士をくっつける働きをしています。

このTie2が働く事と、破壊されてバラバラになった毛細血管の細胞が再び結合して回復するとされています。

シナモンにはこのTie2を活性化させる働きがあるため、冷え性など毛細血管のゴースト化症状があるひとは1日ティースプーン1杯程度摂ると良いでしょう。

シナモンはドリンクやトーストなどに振り掛けたり、簡単に利用できるのでおススメです。

関連:40代以降の冷え性改善には「シナモン紅茶」がおススメ

マグロ・カツオ

マグロとタンパク質
毛細血管を蘇らせるためにマグロやカツオといった赤身の魚をおススメします。

毛細血管を回復するためには材料になるものが必要ですが、その材料となる栄養素とは「タンパク質」。

マグロやカツオの中でも赤身の部分にはタンパク質がタップリ含まれています。

また「不飽和脂肪酸」も摂れる事も魅力のひとつです。マグロやカツオに含まれる油は不飽和脂肪酸という「良質な油」。血管の詰まりの原因となる「悪玉コレステロール」を減少させ、毛細血管の血流を良くしてくれる作用があるため、タンパク質との相乗効果で毛細血管の効率の良い再生に役立ちます。

サバ・サンマなどの青魚

サバのタンパク質
サバやサンマなどの青魚はコストパフォーマンスが良く、手軽に取り入れる事ができる食品です。

マグロやカツオ同様、血管の材料となるタンパク質や血液の流れを良くする「不飽和脂肪酸」を摂取する事ができます。

また私が個人的におススメするのが「サバの水煮缶」です。サバの水煮缶は低価格で栄養価が非常に高く、調理する手間もかからないため忙しい方でも食べやすくなってます。

もちろん缶詰でもタンパク質&不飽和脂肪酸はしっかりと摂取できます。さらに骨まで食べれるからカルシウムも摂れてしまうという優れもの。


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