栄養学とは

あなたの生活習慣、大丈夫?

誰もが元気に生活したいと考えていると思います。元気で過ごすには、健康を意識しなければなりません。

近年では世界的にも新型コロナウイルスが拡大し、みなさんご自身の健康には十分気を付けていらっしゃると思いますが、感染防止対策として、不要不急の外出も自粛されており、自宅にいる時間も増えていることでしょう。自宅にいると運動不足になったり、在宅ワークで仕事とプライベートの区別がはっきりせず、ストレスを抱えやすくなったり、間食が増えたりと生活習慣が崩れてしまう方も少なくないはずです。

そこで今回は自分の日々の生活習慣を見直すきっかけになればと思い、厚生労働省や東京都医師会が発表している情報をもとに

食事編、生活編に分けて生活習慣病を予防するために必要なポイントをいっきにまとめました。

【食事編】

●薄味を心がけましょう

薄味を心がけることで、塩分量などを控えることができ、なおかつ食材本来の味も感じやすくなります。濃い味が習慣になって、毎日食べ続けると高血圧や動脈硬化を招くことにも繋がります。

●低カロリーな食事を心がけましょう

揚げ物や脂を多く使う料理は食べる頻度を減らしましょう。たまに食べる分には問題ありませんが、高カロリーなものを好んで食べ続けると、心血管疾患のリスクが高まります。同じ食材でも調理方法によっては、カロリーオフも可能です。

●主菜は魚を多くしましょう

魚に多く含まれている油(DHA、EPA)には、脂肪燃焼をサポートしたり、コレステロール値を低くする働きがあると分かっています。肉より魚メインの食事を意識しましょう。

●野菜をたくさん食べましょう

野菜に含まれる食物繊維はお通じを助けたり、コレステロール値を低くしたりと良いこと尽くしです。またビタミンやミネラルなど、カラダに必要な栄養素もたくさん含まれているので、積極的に摂るようにしましょう。成人の1日の野菜摂取目標量は350gです。

●お酒はほどほどにしましょう

お酒は適量飲む分には問題ないとされていますが、飲みすぎは中性脂肪を増やし、さまざまな病気を招く原因にもなります。週に1~2度は休肝日を設けて、自分のカラダを労わりましょう。

【生活編】

●毎日適度に運動をしましょう

ハードな運動は毎日続かないので、まずはストレッチや数分の散歩から始めましょう。10分歩くと、およそ1000歩と言われています。無理のない程度に、カラダを動かしましょう。

●タバコは控えましょう

タバコには有害物質が多く含まれており、ガンや循環器系、呼吸器系の病気の原因にもなります。喫煙者のみならず、周囲にいる方にもさまざまな健康被害を及ぼしますので、禁煙を心がけましょう。

●毎食後しっかり歯を磨きましょう

歯磨きを怠ると、虫歯になるだけでなく、口腔状態が悪化し歯周病も進行してしまいます。歯磨きってそんなに重要なの?と疑問に感じるかもしれませんが、口腔ケアを丁寧に行うことで、色んな疾患の予防ができ、カラダの健康維持にもつながります。

●睡眠を大切にしましょう

睡眠不足が続いたり、不規則な生活が続くと疲労が溜まってしまいます。その状態が長く続くと免疫力も低下し、カラダは病気になってしまいます。質の良い睡眠を心がけて、疲れを溜めないカラダづくりをしましょう。

●ストレス解消法を見つけましょう

ストレスが多いとカラダは緊張状態が続き、健康バランスを崩しやすくなります。常にイライラしていると周囲にも不快感を与えます。自分の好きなことやリラックスできることを見つけて、適度にストレスを解消しましょう。

いかがでしたでしょうか。よく耳にするような内容だったかもしれませんが、意識しないとなかなか実行できないものです。いつまで続くか分からないコロナ渦で気分もカラダもすっきりしないですが、自分の健康は自分で管理するしかありません。生活習慣病のリスクが高まらないよう、できる範囲で、無理なく、継続されることが一番です。
この機会に、ぜひ自分の健康状態や生活習慣を見直し、心もカラダも元気に明るい毎日にしていきましょう。

参考
・厚生労働省HP 生活習慣病予防 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/seikatsu/seikatusyuukan.html

・e-ヘルスネット https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/metabolic/ym-040.html44

・東京都医師会  生活習慣病対策に関する医師向け資料集 https://www.tokyo.med.or.jp/lifestyle_disease/reference_material