スーパーフードとは

スーパーフードとは
以前、スーパーフードの種類まとめの記事でスーパーフードをご紹介しました。世の中には体に良い食品は沢山存在しますが、その中でも「スーパーフード」と呼ばれる為の条件は何なのか。スーパーフードの定義から歴史、問題点に至るまで詳しくご紹介していきます。

そもそもスーパーフードとは?

スーパーフード
スーパーフードの始まりは1980年頃と言われています。当時アメリカとカナダの医師、専門家の間で、「体に有効な成分が突出して配合されている食品」がスーパーフードと呼ばれるようになったそうです。

スーパーフードが世界的に注目を浴びるようになったのは2009年です。「スーパーフード未来の食品と薬」デイビッド・ウォルフ著が出版された事で、一躍脚光を浴びてハリウッドセレブが美と健康の為に取り入れだしました。その後メディアやSNSを通じて世界中で注目されるようになりました。

現在のスーパーフードの定義

現在のスーパーフードの定義は下記のようになっています。
・栄養バランスに優れ、一般的な食品より栄養価が高い食品であること。
・一部の栄養素・健康成分が突出して多く含まれる食品であること。
・一般的な食品とサプリメントの中間にくるような存在。
・料理の食材としての用途と健康食品としての用途を併せ持つこと。

スーパーフードの基準

・アメリカ・カナダでスーパーフードと認知されている必要がある。
・食歴が長いこと
・何世紀にも渡って人々の健康に寄与していること
・人体に及ぼす危険性がなく、安全性が確認されていること

スーパーフードの種類

1.藻類

藻類で代表的なスーパーフードは「スピルリナ」です。アミノ酸、ビタミン、ミネラル、不飽和脂肪酸といった体に必要な栄養素が一気に摂取可能です。50種類以上の栄養素が含まれており、まさにスーパーフードという名前に相応しい栄養源といっていいでしょう。

2.果実類

果実類のスーパーフードは「ルクマ」「カカオニブ」「マキベリー」です。ポリフェノールやビタミンといった抗酸化成分が豊富に含まれています。美容に良いのはもちろんのこと、がんの原因となる活性酸素を除去する作用もあるので、がん予防効果が期待できます。

3.ナッツ類

ポリフェノール、ビタミン、ミネラルといった補助栄養素がバランスよく含まれます。さらにナッツ類にはカラダに良い「良質な脂質」がたっぷり。アンチエイジング効果や、血管の老化防止、血管の若返りに一役買ってくれる食材です。

4.種(シード)類

近年では「チアシード」が流行しました。種類のスーパーフードは他にも、麻の実である「ヘンプシード」なんてものもあります。
種類は人間が必ず食べなければいけない「必須脂肪酸」を豊富に含みます。特に含まれる「αリノレン酸」は別名「オメガ3」とも呼ばれ、認知症予防作用もあります。さらに、チアシードは水に浸すことでトロミがでて膨らむことから、ダイエットにも効果的です。

5.穀物類

穀物類のスーパーフードは「フリーカ」「キヌア」「アマランサス」といった穀物です。
タンパク質や食物繊維、鉄分といった栄養素を含みます。どの栄養素も「便秘」「生理不順」「貧血」といった女性に多い悩みを解消するために役立ってくれます。スーパーフードが女性に愛用者が多い理由がわかりますね。

6.野菜類

野菜類のスーパーフードは「メスキート」「ビーツ」などがあります。
タンパク質やビタミンなどのカラダを回復する栄養素を含み、抗酸化作用もあります。種類も多く料理の幅が多いのが特徴です。

スーパーフードの種類と効果について詳しく知りたい方は下記をお読み下さい。

関連記事:管理栄養士がスーパーフードの種類まとめてみた

スーパーフードの問題点

スーパーフードの効果を学ぶと、その健康作用に驚くばかりです。しかし私は、現在日本で手に入るスーパーフードの問題点を指摘します。

外国産がほとんど

先に紹介したスーパーフードの種類を見てください。ほとんどが日本で見かけない食材ばかりで、日本人にとって馴染みがありません。つまり、スーパーフードの大部分が輸入に頼っているということです。
そこで問題となってくるのが「農薬」です。以前の記事で輸入バナナに使われている農薬についてご紹介しましたが、輸入食材の中には安全性が危ぶまれるものも存在します。日本産であれば輸送時間が短くて済むので「防カビ剤」「防腐剤」といった薬品を使う事はほぼありませんが、輸送に時間のかかる海外となると使われている可能性があります。
購入する際はパッケージなどをよく読み、安全性を確認すると良いかもしれません。

外国産が心配な人は「日本産のスーパーフード」を買おう

「スーパーフードは外国の食べ物だけ?」 いやいや、そんなことはありません。日本産のスーパーフードもちゃんとあります。下記に日本でも作られているスーパーフードを紹介します。安全性が気になるひとは日本産のスーパーフードを食べるようにしましょう。

・そばの実
・エゴマ
・赤米
・黒米
・はと麦

これらは食物繊維やビタミン、ミネラル、タンパク質といった栄養成分をバランスよく含み、抗酸化作用もあります。どうですか?日本にも外国に負けないスーパーフードが存在するのです。
また、日本スーパーフード協会が世界に推奨する「ジャパニーズ・スーパーフード」なんてものもあります。

ジャパニーズスーパーフード

・納豆
・味噌
・甘酒
・緑茶

関連:ジャパニーズスーパーフードの緑茶の栄養を上手に摂取する方法はこちら

まとめ

今回、スーパーフードの基本からご紹介しましたが、その健康効果は素晴らしいものがあります。あとは農薬などの安全性がしっかり認められたものであれば言うこと無しです。でも心配な方は日本にもスーパーフードが存在するわけですから心配いりません。しかも日本古来の食材ばかりです。我々日本人も、もう一度昔からある食材を見直してみる必要があるのかもしれませんね。