ホエイ(乳清)というものをご存じですか?

買ったばかりのヨーグルトのフタを開けると、透明な上澄み液があります。あの液をホエイ(乳清)と言います。

ただの上澄みと思うなかれ。カラダに良い成分がたくさん入っており、血圧の上昇を抑えたりコレステロールを低下させる効果が期待できます。もしヨーグルトの上澄みを捨てていると言う方は是非次回から摂取する事をおススメします。

このホエイはヨーグルトを買った時しか摂取できないわけではありません。自分で作る事もできてしまいます。このページではホエイを自分で作る方法を紹介していますので是非参考にして下さい。


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ホエイ(乳清)とは

まずホエイとは何かをご説明します。ホエイとは牛乳から脂肪分とカゼインというタンパク質の一部を取り除いた液体の事をいいます。別名を乳清と言ったりもします。取り除いたというと「残りカス」のようなイメージがありますが、とんでもない。私達に様々な健康作用をもたらす栄養素が含まれた液体です。次にホエイの健康効果を紹介しておきます。

ホエイのタンパク質は吸収率バツグン

このホエイには血圧を上げる作用を持つ「乳清タンパク質」やミネラル類、ビタミン類などが含まれています。中でも乳清タンパク質は水に溶けやすい「水溶性」で、体内での吸収率が非常に高いので理想のタンパク質とも言われています。

アスリートやボディビルダーが愛用する「プロテイン」にもホエイプロテインというものが多くあります。これは乳清から作られたタンパク質を利用したプロテインで、通常のプロテインよりも吸収率が高くなります。

良質なタンパク質を判断するためのアミノ酸スコアは最高数値の100です。

豊富なミネラル成分

ホエイにはミネラルが豊富に含まれています。特に現代人に不足しがちな「カルシウム」「マグネシウム」「カリウム」といったミネラルを摂取する事ができます。ヨーロッパなどの海外では普段飲む水に多くのミネラルが含まれているのでミネラル不足になりにくいのですが、日本の水は軟水でミネラル分が少ないため、私達日本人はミネラルが不足しやすい環境にあります。

ホエイは高血圧に有効

ホエイは高血圧対策に有効な食品と言えるでしょう。

ホエイのミネラルの中でも「カリウム」は高血圧の対策に有効なミネラルです。血圧は「塩分」に影響を受けやすいですが、ナトリウムには塩分に含まれるナトリウムと結びついて排泄してくれる作用があります。さらにホエイにはカリウムだけでなく、カリウムの作用をサポートしてくれるマグネシウムも入っています。

またミネラルだけでなく、乳清タンパク質も高血圧を予防するチカラがあります。

乳清タンパク質は分解される時に、血圧を上げる物質の働きを阻害する「ペプチド」を作り出します。この作用によって血圧上昇を抑える効果が期待できます。

ホエイの効果まとめ

ホエイは高血圧だけでなく、様々な健康効果が期待できます。以下がホエイで期待できる効果をまとめました。

  • 血管の効果
  • 血液の流れを良くする
  • 肌をキレイにする
  • 血圧安定

自分で作れる!ホエイの作り方

栄養バツグンのホエイですが、自分で作る事もできます。ここからは自宅で出来るホエイの作り方をご紹介します。

用意する物

・牛乳  250ml
・米酢  大さじ1.5

米酢以外の酢でも作れますが、匂いがきつくなりますので米酢がおススメ。

作り方

1.鍋に牛乳を入れ火にかける。フツフツと泡が出てくるまで温めます。温度計を持っている方は80~90℃くらいを目安に温めて下さい。ブクブクと強く沸騰させないように注意。温度が低すぎるのもNG。

2.牛乳が温まったところで米酢を回し入れる。ゆっくりとかき混ぜて火を止める。徐々にホエイが分離し始めます。そのまま人肌くらいまで冷やします。

3.ザルにペーパータオルを敷き、2をザルでこします。これでホエイ(乳清)とチーズに分かれました。これで完成!液体の方がホエイです。

ホエイの保存方法

出来上がったホエイはペットボトルや瓶に入れて冷蔵庫で保存して下さい。もちろん無添加なので1週間ほどで使い切るようにして下さい。

長期間保存したい人は冷凍保存もできます。できたホエイを製氷皿などに入れて冷凍庫で保存しましょう。製氷皿で凍らせれば、必要な時に好きな分量を使えるので便利です。冷凍での保存期間は1カ月を目安にして下さい。


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