干し生姜オイルの作り方

今回は『干し生姜オイル』の作り方や、期待できる健康効果について管理栄養士がご紹介していきます。

この干し生姜オイルというのは、私が雑誌を読んでいた時に紹介されていたレシピです。

実際に試しに作ってみたところ、味が自分の好みに合っていました。特にパスタや豚の生姜焼きで使うと美味しく仕上がります。(生姜が苦手な人は合わないかもしれない)

ということで、作り方や期待できる健康効果などを紹介したいと思い記事にしてみました。

※健康維持の食事は、バランスの良い食事が第一であることを念頭においてお読みください。


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干し生姜オイルとは

干し生姜オイルの作り方
干し生姜オイルは、干した生姜をオイル漬けにしたもので、調味料として利用できるものです。

生姜といえば、カラダを温かくするという認識を持っている方も多いでしょうが、生姜を干してオイルとして利用することで様々な健康効果を得られる可能性があります。

そのまま食べることもできますが、基本的には料理の『ちょい足し』で使う感覚です。

たとえば、パスタを作るときのオイルとして利用したり、炒めものに利用するといった感じです。

干し生姜にすることで効果アップ!

生の生姜でも健康パワーを得られますが、生姜を干すことで健康パワーを向上させることが可能です。

もともと、生姜=カラダを温める、というイメージがありますが、その効果が生姜を干すことでパワーアップできるとされます。

これは生姜に含まれる『ジンゲロール』という成分が干すことで『ショウガオール』という成分に変わるからです。

運動の必要なし?!「レンチンショウガ」の作り方というページでも紹介していますが、ショウガオールという成分は血流を良くすることで代謝アップのサポートをしてくれることで、様々な健康のメリットをもたらしてくれます。

オイルに漬けて健康調味料に

干し生姜をわざわざオイルに漬けることで、調理に使いやすくなるというメリットがあります。オイルに生姜の風味が加わり、パスタや炒め物にちょい足しして使いやすくなるのです。

干し生姜とオイルを別々に使えば良いという考え方もありますが、事前に漬けて作っておけば、ちょい足しもしやすくなるのでおススメです。

干し生姜オイルで期待できる効果

まず、干し生姜オイルを食べることで期待できる効果を挙げておきます。

・ダイエットサポート
・脳機能サポート(認知症予防)
・血管の病気予防
・美容効果

それぞれを掘り下げて紹介していきましょう。

ダイエットサポート

干し生姜オイルのダイエット効果
干し生姜が得られる成分のショウガオールは血行を良くして代謝アップのサポートをしてくれます。

代謝が上がるということは、カラダのエネルギー発生量が増えるということなので、消費カロリーが上がりダイエットのサポートとになります。

このショウガオールは生姜に含まれるジンゲロンが過熱されたり、干したりすることで発生する成分なので、干し生姜でこそ得られる成分と言えるでしょう。

また、生姜の成分だけでなくオリーブオイルに含まれる成分にもダイエット効果があります。

オリーブオイルといえば、良質な脂質である不飽和脂肪酸に注目が集まりますが、その他の成分にも注目したいです。

特にポリフェノールオレウロペインといった成分は、カラダの中で脂肪細胞が増えるのを抑えてくれる作用があります。さらにこれらの成分は加熱にも強いため、干し生姜オイルを炒め物など加熱調理に利用しても得ることができるのです。

また、国立栄養研究所の素材データベースでは、オリーブオイルの有効性の中で中性脂肪の低下も期待できることが示唆されています。

参考:国立栄養研究所 健康食品の素材データベース オリーブ https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail493.html

脳機能サポート(認知症予防)

干し生姜オイルで認知症予防
干し生姜オイルには認知症予防など、脳機能をサポートしてくれる作用も期待できます。

これは干し生姜のジンゲロールに、アルツハイマー型認知症の原因物質のひとつであるアミロイドβの沈着を防いでくれる作用があるからです。

また、オリーブオイルにも認知機能の低下を防ぐ働きがあることが示唆されています。

これはエクストラバージンオイルを用いた研究ですが、米国テンプル大学の研究チームが数カ月に渡って、エクストラバージンオイルを豊富に含んだエサをマウスに摂取させ、認知機能テストを行ったところ、エクストラバージンオイルを摂取していたマウスは好成績を上げたという結果が出ています。

参考:NEWSWEEK日本版 認知症予防は万能オリーブオイルで https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/07/post-7995_1.php

血管の病気予防

干し生姜オイルに使われるオリーブオイルは、オレイン酸という一価の不飽和脂肪酸が豊富に含まれています。

この脂肪酸は、血液中に増えすぎると動脈硬化の原因となるLDLコレステロールを下げる働きをしてくれることが知られています。

これによって脳卒中や心筋梗塞といった血管に関わる病気を予防する効果が期待できるでしょう。

美容効果

干し生姜オイルで便秘改善
最後に美容効果についてです。

肌の老化には、活性酸素という老化物質が関わっていますが、この活性酸素の働きを抑える成分が干し生姜オイルには含まれています。

先ほどから何度も登場しているショウガオールは、活性酸素を抑える抗酸化作用も持っています。さらにオリーブオイルに含まれるポリフェノールやビタミンEといった抗酸化ビタミンも同じく活性酸素を抑え、美しくなるための手助けをしてくれます。

また、女性に多い便秘対策の面にもオリーブオイルは有効です。先にも紹介した国立栄養研究所のデータベースでは、便秘にオリーブオイルの摂取は有効と記載されています。

干し生姜オイルの作り方

干し生姜オイルの作り方はそんなに難しくありません。

■用意するもの
生姜・・・2つ
オリーブオイル・・・200ml
保存用の瓶

1.まずは干し生姜作りからです。生姜を薄くスライスし、ざるに平になるように広げます。そうしたら風通しの良いところに置き、2、3日放置にて乾かします。これで干し生姜は完成です!

2.干し生姜ができたら、保存用の瓶に入れ、オリーブオイルを注ぎいで完成です。あとは、調理する時に利用しましょう。ちなみに自分は豚の生姜焼きの油で使うのが好きです!

なお、保存方法ですが個人的には冷蔵庫での保存をおススメします。これはオリーブオイルに含まれる不飽和脂肪酸が酸化しやすい特性があるためです。

抗酸化ビタミンも含まれていますが、自宅で作る場合は衛生面から見ても、冷蔵庫での保存が安全だと思います。

もし、冷蔵庫に入らないという方はせめて冷暗所に保存しましょう。日の当たる所には置かない方が良いです。

以上です。気になった方はぜひ一度お試しあれ。


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