管理栄養士のタイゾーです。

今回は緑茶が動脈硬化を防ぐ可能性についてご紹介していきます。

「緑茶で動脈硬化が防げるの?」

と思うかもしれませんが、このページで順に解説していきますので参考にしてください。


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動脈硬化とは

まず今回のテーマである動脈硬化がどのようなものかを解説しておきます。

動脈硬化とは、血管が弾力を失って硬くなってしまった状態をいいます。

動脈というのは、心臓から送り出される血液を全身に運ぶために通る血管のことをいいます。この血管をを通っている血液には酸素や栄養素が含まれており、私たちの前身の細胞に運ばれて利用されます。

したがって、血液の通る血管は私たちにとって非常に大切な存在です。本来の血管は、弾力があってしなやかなものですが、加齢など色々な原因によって徐々に厚く硬くなってしまうのです。これが『動脈硬化』と言われるものです。

心筋梗塞や脳梗塞など命に関わる病気の原因に

血管の動脈硬化がなぜいけないのかというと、心筋梗塞や脳梗塞といった命に直結するような病気の原因となるからです。

先に紹介したように動脈硬化とは血管が固く、弾力を失ってしまうことをいいますが、これは崩れた食生活などで『LDLコレステロール』が増加してしまうことで、血管の壁にドロドロの『粥腫(じゅくしゅ)』やといわれるものができるからです。

このLDLコレステロールの増加などが原因となっておこる動脈硬化を『アテローム動脈硬化』いいます。

こうなると、血液を通る道が狭まってしまい『狭心症』が起こりやすくなります。

さらにプラークが壊れて、そこに血栓が出来てしまうと、血管が詰まって『心筋梗塞』や『脳梗塞』を引き起こすのです。

また、太い動脈だけでなく、細い動脈が硬くなってしまう『細動脈硬化』というものもあります。これが進行すると血管が破裂して脳出血にお起こす可能性があります。

ちなみに現在動脈硬化の原因とされているのは、『喫煙・コレステロール・高血圧・肥満・運動不足』といったものがあります。

活性酸素が動脈硬化を悪化させる

動脈硬化にLDLコレステロールが関わっていることは先に紹介した通りです。

しかし、この動脈硬化を進行させてしまう原因に『活性酸素』の存在があります。

私たちは普段呼吸をして酸素を取り込んで利用しています。この時利用し切れなかった酸素の一部は『活性酸素』というものに変わります。

この活性酸素は血液中LDLコレステロールに働きかけて、『酸化LDL』という動脈硬化を起こしやすくするLDLを作り出してしまうのです。

活性酸素を増やす要因としては喫煙、ストレス、紫外線、乱れた食生活・生活習慣などがあります。

緑茶が動脈硬化を防止する作用

煎茶のエピガロカテキンガレート
緑茶が私たちの動脈硬化を予防する可能性について紹介します。

なぜお茶が動脈硬化予防につながるのかというと、お茶に含まれる『エピガロカテキンガレート』という成分が関わっています。

お茶に含まれるエピガロカテキンガレートとは

「エピガロカテキンガレートって何?」

と思う人も多いでしょう。

エピガロカテキンガレートとは、いわゆる『カテキン』というポリフェノールの一種で、『抗酸化作用』をもっているのが特徴です。

お茶は独特の『渋味』を持っていますが、この渋味はカテキンによってもたらされているのです。

「お茶=カテキン」というイメージを持つひとも多いと思いますが、厳密にいうとカテキンにも種類があります
たとえば、今回紹介している『エピガロカテキンカレート』や『エピガロカテキン』『エピガロカテキンガレート』『エピカカテキン』といった種類があります。(名前が似ているのでややこしいですが)

特に緑茶でいえば、この中でも『エピガロカテキンガレート』が最も多く含まれており、50~60%の割合とされています。

優れた抗酸化作用で動脈硬化を予防

エピガロカテキンガレートがもつ最大の特徴は、優れた『抗酸化作用』にあります。

抗酸化作用とは、先にも紹介した『活性酸素』を抑えてくれる働きのことをいいます。

先ほど紹介したように、活性酸素によってLDLコレステロールが動脈硬化を引き起こさせやすい『酸化LDL』に変わってしまうため、日頃から抗酸化作用をもつ食品を食べる事がおススメです。

抗酸化作用を持つ食品は多くありますが、中でもお茶に含まれているエピガロカテキンガレートが優れた抗酸化作用を持っています。

抗酸化食品は注意して選ぶ必要がありますが、お茶であれば普段から手軽に摂取することができるためおススメです。

エピガロカテキンガレートは煎茶に多い

エピガロカテキンガレートは緑茶に含まれていますが、中でも『煎茶』に多く含まれます。

エピガロカテキンガレートの量でいえば、ほうじ茶の17倍とも言われます。

これは抹茶が作られる過程が影響してきます。

煎茶は茶葉を育てる過程で、日光を多く当てて作られます。

この日光から身を守るために、抗酸化作用のあるエピガロカテキンガレートが多くなると考えられています。

沸騰したお湯でお茶はいれよう

次にエピガロカテキンガレートを効率良く摂取するためのお茶の入れ方をご紹介しておきます。

まず、お茶を入れる時に高温のお湯でいれるようにして下さい。

エピガロカテキンガレートは高温であるほど溶け出しやすいという性質を持っているため、高温のお湯でいれた方が摂取しやすくなります。

高温でいれる事で渋味が増しますが、冒頭で紹介した通り、この渋味こそがエピガロカテキンガレートなどのカテキンがもたらすものなので悪い事ではありません。

動脈硬化を予防する食生活のポイント

お茶のエピガロカテキンガレートが動脈硬化予防につながることを紹介してきましたが、お茶だけ飲んでいれば良いという訳ではありません。

次に動脈硬化予防に必要な食事のポイントを紹介しておきますので合わせて参考にしてください。

動物性脂質を控える

まず、普段の食事の中で動物性脂質の摂り過ぎには注意せねばなりません。

なぜなら動物性脂質に含まれる『飽和脂肪酸』という成分にLDLコレステロールを増加させる作用があるからです。

飽和脂肪酸はホルモンの材料としても使われるため、悪い物ではありませんが、反面でLDLコレステロール値を上げてしまう為、過剰に摂ることは望ましくありません。

飽和脂肪酸は動物性の脂肪に多く含まれる傾向にありますから、食事で動物性の肉の摂り過ぎには注意しましょう。

ただ、動物性の肉は高タンパクでメリットもあるため、食べてはいけないという事はありません。

あくまで摂り過ぎが問題なので、3食のうち1食程度であれば問題ないでしょう。

しかし血液検査でLDL値が異常と診断されている人に関してはもっと控える必要があります。

青魚を積極的に摂ろう

動脈硬化予防におススメなのがマグロ・イワシ・サバといった『青魚』です。

青魚には『不飽和脂肪酸』という良質な脂質が豊富に含まれているため、動脈硬化予防に役立ちます。

具体的には青魚に含まれる『オメガ3』という不飽和脂肪酸が、LDLコレステロールを減少させ、逆に血管をキレイにしてくれる『HDLコレステロール』を増やしてくれる働きがあるのです。

またタンパク質が豊富に含まれているため、血管の健康のために役立つ食品と言えます。

魚が苦手という人もいるでしょうが、個人的には3食のうち1食は必ず魚を食べるようにして欲しいところです。


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