管理栄養士のタイゾーです。
アナタは「ハチミツ」の健康効果をご存じでしょうか?
ハチミツは、名前の通りハチが集めてきた花の蜜で出来ています。
このハチミツには、様々な栄養成分が含まれており、まさに天然の健康食品と言えます。
もちろん、その効果も様々で古くから健康のために食べられてきました。
さらに近年の研究では、ハチミツに認知症を予防する効果が判明するなど、さらにハチミツの健康パワーが注目されています。
今回は、そんなハチミツの健康パワーをご紹介していきます。認知症を予防したい人、高血圧や糖尿病の方はぜひお読み下さい。
ハチミツに含まれる注目成分コリンとは
ハチミツには、様々な栄養素が含まれていますが、近年注目を浴びているのは「コリン」という成分です。聞いた事がない方も多いかもしれませんが、我々の血管や脳の健康に有効な成分であることが分かってきました。
ハチミツのコリンは動脈硬化を防止する
まず、コリンの特徴として血管を健康にしてくれるパワーがあります。
コリンは血管の壁にできたコレステロールを溶かしてくれる作用があります。これによって、脳梗塞や心筋梗塞といった血管の詰まりを防ぐ事ができます。
さらに、血管を柔軟にし、拡張してくれる力があります。血管が拡張すると血圧が下がるため、高血圧にも効果的です。
以上を読んで頂くと、コリンが「血管の健康」に役立つ成分である事がわかりますね。しかし近年の研究で、ハチミツは血管を健康にするだけでなく、認知症の予防につながる事もわかってきました。
ハチミツのコリンが認知症予防になる
ハチミツのコリンが注目される理由のひとつが、脳への健康作用です。
京都産業大学の京都産業大学の竹内実先生(医学博士)によれば、コリンを日常的に摂れば、認知症予防にもつながるといいます。
これは、ハチミツを摂取する事で、コリンが「アセチルコリン」という物質に変化する事が理由です。アセチルコリンは、脳の伝達物質でもあり、脳を活性化して認知症を予防すると言われています。
認知症は近年増加していますので、予防の為にもハチミツは役立ちそうですね。
ハチミツは脳の疲れにも良い
ハチミツは仕事や勉強で疲れた時にも効果を発揮します。
ハチミツに含まれる「ブドウ糖」という成分は、「脳の唯一のエネルギー源」。脳がフル回転する仕事や勉強のあとは、脳はでエネルギー不足になっています。
この時にブドウ糖を摂取する事で、脳がエネルギーを補給でき、疲れが癒されます。
仕事や勉強の合間に、ひと舐めするのも良いかもしれません。
ちなみに仕事の疲れが気になる人はこちらの記事も参考にして下さい。
ダイエットや血糖値コントロールにも
ハチミツの甘さのもとは、「果糖」と「ブドウ糖」です。中でも「果糖」は砂糖の「ショ糖」に比べて1.5倍甘さを感じます。つまり、ハチミツは砂糖に比べて、少量で満足感を得られやすいという事です。また、果糖はショ糖に比べて血糖値が上がりにくいため、糖尿病などの血糖値コントロールにも使えます。
さらに、ダイエットにも効果的。ハチミツのカロリーは砂糖よりも低くなっています。
砂糖100g 384カロリー ハチミツ100g 294カロリー
※血糖値が上がらないという訳ではないので、摂り過ぎはもちろんNG。ハチミツは砂糖の代用品として使いましょう。
ハチミツは免疫力を上げる
ハチミツには免疫力をアップさせる作用があります。もともと古くから「抗菌作用」があるとした用いられてきました。
そもそも免疫力とは、ウイルスや細菌、がん細胞などから身を守る人間に備わったチカラの事です。我々のカラダには「免疫細胞」という「兵隊」がいます。この免疫細胞が、がん細胞などの悪者といつも戦ってくれています。
しかし、免疫細胞も働いていると傷ついて機能が低下してしまう事があります。免疫細胞の機能が低下すると免疫力が下がって病気になりやすくなってしまいます。
ハチミツには、この傷ついた免疫細胞を回復させる成分が含まれていると言われます。
傷ついた免疫細胞が回復することで、免疫力がアップし、がんの予防にも役立ちそうですね。
ちなみに、がん予防が気になる方はこちらの記事を参考にして下さい。
まとめ
今回ハチミツの健康作用をご紹介しましたが、ハチミツは様々な栄養素を含んだ天然の健康食品と言えるでしょう。
また、用途が広いので、様々な料理に使えます。お湯に溶いたり、ヨーグルトにかけたりなどお好みに合わせて使って下さい。
ハチミツは6種類のビタミンと8種類のミネラルを含む、天然の健康食品と言えるでしょう。