太りにくいスイーツを食べるタイミング

太りにくいスイーツを食べるタイミング
管理栄養士のタイゾーです。

ダイエット中はスイーツを我慢している人も多いでしょう。

でも時には羽目を外したくなる時もありますよね。

そんな場合、スイーツの影響を最小限に抑えるためにベストなタイミングについて管理栄養士の視点からご紹介していきます。


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スイーツを食べるなら昼間がおススメ

結論を言ってしまえば、スイーツを食べるなら昼間がベストです。

というのも、昼間は基本的に代謝が高い傾向にあるため、スイーツを食べてもエネルギーとして利用されやすく、太りにくい状況下にあると考えられるからです。(もちろん食べ過ぎれば別ですが)

そもそも、脂肪が増えてしまうのは、カラダが食べて消費しきれなかった分を脂肪としてためこんでしまうから。

ということは、食べても消費してしまえば脂肪としてたまりにくいのです。

1日の中で最もエネルギーを消費するのは、仕事や家事、学業に追われる昼間ですから、当然ながらスイーツを食べる場合は昼間に食べた方が悪影響を最小限に抑えられるでしょう。

「スイーツは昼間に食べれば太りにくい」という研究結果

太りにくいタイミングのエビデンス
ちなみに、動物実験レベルではありますが、名古屋大学の小田裕昭准教授を中心とする研究チームによって、活動している日中に糖分を摂り、夜間などの休息中は控えることでメタボリックシンドローム(脂肪肝と高中性脂質血症)になるリスクを下げれる可能性が示唆されています。

この研究では、ラットに糖分(砂糖orでんぷん)を与え、ラットの活動時間のみ与えるグループと自由にいつでも糖分を摂取できる2グループに分け、4週間後の血液中および肝臓の脂肪量を測定しています。

結果的に、活動時間のみ糖分を摂取したラットは、自由にいつでも糖分を摂取できるラットに比べ2割程度、脂肪の量が少なかったというデータが出ています。

研究チームは『砂糖を摂取する時間帯を日中の活動時間帯に制限すれば、摂取量を抑えなくても脂肪肝等の砂糖の過剰摂取によって起こる脂質代謝異常、メタボリックシンドロームは抑えられる可能性がある』としています。

参考文献:PLOS ONE 2018 Time-restricted feeding suppresses excess sucrose-induced plasma and liver lipid accumulation in rats

食べるスイーツの種類にも注意すれば、なお良し

昼間にスイーツを食べればダメージを抑えられるといっても、スイーツの種類には気を配るようにしましょう。

ポイントは『脂質と糖質を同時に摂らないようにすること』です。

糖質が吸収されると、すい臓から分泌されるインスリンというホルモンの作用によって細胞内に取り込まれます。この時脂質も一緒に摂取してた場合は、細胞に取り込まれやすくなります。

簡単にいうと脂質と糖質を同時に摂ると太りやすくなるということです。

洋菓子よりも和菓子をチョイス

上記のポイントをおさえると、洋菓子よりも和菓子を選択することが望ましいです。
スイーツにも数多くの種類がありますが、できれば『和菓子』を選択することをおススメします。

これは和菓子が洋菓子に比べて、脂質も少なくカロリーが低い傾向にあるからです。

洋菓子によく利用される生クリームやバターなどは美味しさを引き出してくれる反面、脂質量(アブラの量)が多く、ハイカロリーになりがちです。

一方の和菓子は、あずき等の豆類、もち米、等が使われており、糖質は多いものの、脂質は少ない傾向にあります。

糖質と脂質は1gあたりのカロリー量が、糖質:4kcal、脂質:9kcalと倍以上の差があるので、脂質が多い洋菓子は少量でも多くのカロリーを摂取しやすくなってます。

適度な『ごほうび』でダイエットを継続させる

最短距離でダイエットを成功させるなら、スイーツも断ち、ストイックな食事制限と運動を行うことが良いでしょう。

しかし、この方法ではスピーディに痩せることは出来てもストレスがたまります。(ダイエットはストレスとの闘いでもあります。)

ストレスに負けて途中で挫折しては意味がありませんし、極端にやせたとしてもリバウンドのリスクがつきまといます。

やはり精神的にも肉体的にも無理なく継続するダイエットが望ましいでしょう。そのためには、『お昼だけスイーツ一品食べて良い』など『ごほうびポイント』を作ってあげましょう。

ただし、ごほうびの頻度が多いと意味がありませんから、先のようにお昼に一品だけとかルールを作って守るようにしましょう。


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