みかんがん予防

みかんがん予防
日本人の死亡原因の第1位はがん。

現在では2人に1人はがんになり、そのうち3人に1人は亡くなってしまうと言われています。まさに誰しもがなる可能性が高い病気です。

もちろん誰も、がんにはなりたくはないですよね。がんにならない為には、がん予防に効果的な食品を食べる事が大切です。その中でも今回紹介する「みかん」はがん予防に役立つ食品です。このページでは、「みかん」の「がん」に対する有効性を紹介していきます。がんが心配な方は是非参考にして下さい。


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がんの原因である活性酸素

まず、なぜ「がん」になるのかを解説していきます。がんになる大きな原因のひとつが「活性酸素」と考えられています。

活性酸素とは、特別な人が発生するわけではなく、誰しもが体内に発生する物質です。活性酸素自体を知っている人であれば、「活性酸素=悪者」というイメージを持っているのではないでしょうか。しかし本来は、必ずしも悪者というわけではありません。

活性酸素は本来、カラダに侵入してくる細菌を「酸化力」によって駆除してカラダを守ってくれています。ちなみに酸化力とはは簡単にいえば「殺菌する力」だと思って下さい。さらにこれだけではなく、カラダの代謝に必要な酵素の働きを促進してくれる作用も持っています。したがって私達にとって必要であり活性酸素は必ずしも悪者ではないのです。

しかし、この活性酸素がカラダの中で過剰に発生してしてくると話は変わってきます。「過ぎたるは猶及ばざるが如し」という言葉の通り、活性酸素が増えすぎた場合はカラダに悪影響を及ぼし始めます。

もともと酸化力が強い活性酸素は増えすぎると細胞を傷つけたり、劣化させてしまいます。細胞が劣化してくると、カラダの老化が促進されます。また、細胞が傷ついたり、劣化することで「がん細胞」が発生します。これが「活性酸素=悪者」というイメージを定着させた理由です。

ちなみに活性酸素が増える要因を以下に紹介しておきます。

活性酸素が増える原因

  • 乱れた食生活
  • 喫煙
  • ストレス
  • 激しい運動
  • 紫外線

普通に生活をしていても、普段吸っている酸素の2%ほどが活性酸素になると言われています。しかし上のような要因が加わることで活性酸素が増え、細胞が傷つけられる事で、がん細胞が増えてしまうのです。

みかんが、がん予防に有効

がんを予防するためには、「抗酸化作用」が備わった「抗酸化食品」を食べるのが有効です。抗酸化作用とは活性酸素を抑制したり除去する作用の事です。抗酸化作用のある食品を食べることによって、活性酸素が抑えられ結果的に、がんの発生や増殖を食い止める事ができます。

抗酸化作用のある食品の中でも、がん予防に効果的とされているのが「みかん」です。

次にみかんが、がん予防に有効である2つの理由を解説していきます。

みかんに含まれるβクリプトキサンチン

みかんに多く含まれているのが「βクリプトキサンチン」という成分。このβクリプトキサンチンには、がんの原因となる「活性酸素」を抑えてくれる作用が非常に高い成分です。

活性酸素を抑える効果のある成分のひとつに「βカロテン」がありますが、βクリプトキサンチンはβカロテンの倍以上の効果を持ちます。

βクリプトキサンチンに関する研究データの中には、βクリプトキサンチンの摂取量の多い人と少ない人の「がんの発症リスク」を比較したところ、βクリプトキサンチンの摂取量が多い人は、食道がんでは約8割減少、肺がんでは約6割減少、子宮頸部がんでも約6割の減少が見られています。

βクリプトキサンチンは柑橘系果物に含まれていますが、中でもスーパーなどで買える「温州みかん」に多く含まれています。同じ柑橘系果物のオレンジと比べると含有量は約60倍です。

みかんのビタミンC

みかんにはビタミンCが多く含まれますが、このビタミンCもがん予防に役立つ栄養素です。ビタミンCは多くの方が聞いた事がある有名な栄養素ですが、がん予防に役立つということを知らない人も多いです。

βクリプトキサンチン同様、ビタミンCも抗酸化作用を持ち、免疫機能を高める働きをしてくれます。したがってβクリプトキサンチンとの相乗効果が期待できます。

またビタミンCは抗酸化作用だけではなく、鉄分やカルシウムの吸収促進やアレルギーの抑制、ストレス緩和、コラーゲンの合成など様々な作用をしてくれる栄養素なので摂って損はない栄養素と言えます。過剰症のリスクもありません。

皮も食べると良い

みかんの皮でがん予防
普通みかんを食べる時は皮の中の果肉だけを食べると思います。もちろんβクリプトキサンチンはビタミンCは果肉だけでも摂取かのうですが、がん予防により効果を上げたいなら皮ごと食べるようにすると効果的です。

がん予防効果のあるβクリプトキサンチンは、皮に多く含まれています。したがってがん予防を考えるなら、みかんは皮も食べた方が良いでしょう。

さらにリモネンという発ガン性物質を抑えたり、血流を良くして体温を上げるが期待できる成分も豊富に含まれているので相乗効果が期待できます。

しかし、みかんの皮を食べるのは抵抗がある人も多いでしょう。そこでミカンの皮を乾燥させた「陳皮(ちんぴ)」で摂取する事がおすすめです。

※みかんの皮を食べる場合は「無農薬栽培」のものだけにして下さい。

陳皮とは

陳皮がん予防
陳皮は当サイトの■漢方食材が疲れた時に劇的に効く!おススメ5つの漢方食材というページでも紹介していますので合わせて参考にして下さい。

陳皮とは、みかんの皮を乾燥したもので漢方食材として利用されます。乾燥させることでβクリプトキサンチン等の成分が凝縮しているだけでなく、漢方効果として「胃腸の働きを助ける」「ストレス解消効果」「脂肪燃焼効果」「せきや痰を抑える」といった効果も期待できます。

陳皮を摂る場合はティースプーン1日1杯をヨーグルトなどの食べ物や、紅茶などの飲み物に入れて摂ると良いでしょう。

陳皮の作り方

漢方食材というと「漢方薬局とかで買うの?」と思われるかもしれませんが、自分でも作る事ができるのでご紹介しておきます。

前置きしておきますが、陳皮を作る際に使うみかんは「無農薬」のものを選んで下さいね。

①鍋に水をいれ沸騰させる

②沸騰したら火を止めて、みかんの皮を入れ、3分漬ける ※殺菌が目的です!低温で漬けないように!

③3分が経過したら鍋から皮をあげ、流水で洗う   ※農薬対策です

④洗ったらキッチンペーパーなどで水気をとる

⑤ザルに並べ、風通しの良い場所で天日干しする

⑥数日間干してカリカリにして、砕けば出来上がりです

お湯や紅茶に入れて飲むと、香りも良くリラックス効果も高くなるのでおススメです。

キンカンもおすすめ

みかんの有効性をご紹介しましたが、みかん以外の柑橘系果物の中で「キンカン」もおススメです。下記ページで有効性をご紹介していますので合わせて参考にして下さい。

キンカンが免疫力を上げる2つの理由


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